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“K-1ファイナルマッチ”に臨む木村“フィリップ”ミノル「ハードルを上げて見てもらっていい。どんな試合になるか、期待を膨らませてもらって結構です」

2021/11/22 20:11
 2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』に出場する、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO)が11月22日(月)都内にて公開練習を行った。  木村はK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで挑戦者・和島大海(月心会チーム侍)を相手に初防衛戦を行うと共に、この試合は「木村"フィリップ"ミノル K-1 FINAL」マッチとして行われる。  相手をロープ際に追い詰めたと想定してのフック&アッパー、ステップワークで相手をかわしてのフックなどスピーディーかつパワフルなシャドーを見せた木村は「絶好調ですね。(ここまで)問題なく来てます」と順調な仕上がりだという。  試合は昨年12月の両国大会でアビラル・ヒマラヤン・チーターに逆転KO勝ちして以来、約1年ぶり。「凄くリフレッシュできた分、練習も新鮮味があって同じことをやっていても違う視点で捉えることが出来たり、スキルの幅が広がりましたね。この期間を置くことで今までやってきたことが身体に馴染みました。落とし込む期間となったので、自分の中で整理して自分の身体に馴染んでいていい感じ」とプラスになることが多かったとする。  ファイナルマッチになるという実感は「日に日に強くなっていると思う。日によって切なくなったり、悲しくなったり、やる気が漲ったり様々ですが実感は強くなっていますね。最後だから強く(試合があることを)実感しています。今までの試合よりも」と、複雑な感情があるとした。  最後のK-1での試合でどんな試合を見せたいかを聞かれると、「これが言葉では上手く言い表せないからリングで体現します。ハードルを上げて見てもらっていいかと思います。どんな試合になるか、期待を膨らませてもらって結構ですね」と大きな期待をしてもらっていいとし、「予想はしっかり裏切っていこうかと思います」と、その予想を超えるものを見せると答えた。  和島とはこれが3度目の対戦となるが、「何をするかは読めている分、新しい引き出しをいかに持ってくるかの戦いですね。相手の穴が分かっていても、自分も新しい何かを持っていないと全く試合は進まない。僕はいくつも引き出しを用意しています。相手がどのくらいのもので来るんだろうっていうワクワク感も面白いです」と、互いに手の内を知りつくているため新しい引き出しでの勝負になるという。  対戦カード発表記者会見の時に、最初のフェイスオフ以外でも和島を見ていたのは「これから戦う相手の観察ですよ。呼吸の仕方、目線、目が泳いでいるかどうか、身体の癖など全体を見ていました。ずっと観察してるんです」と、すでにその時から試合は始まっていた。  スタイル的にはパンチvs蹴りの勝負になるのでは、と聞かれると「和島選手には2回勝っているし、試合分析するために彼が苦手なものは何だろうって改めて考え直してみたんですよ。ヒザ蹴り、ハイキック…彼の武器は蹴りになっている。そこが唯一嫌なところだろうと思っていました。でも、あの身長とスタイルでパンチが得意な方が嫌だなと。蹴りが厄介だなと思ったんですが、パンチが得意だったら厄介だったなって考えになったんです。そうしたらラクになって、凄くちっぽけなものに見えた」と、パンチが得意な和島よりも蹴りが得意な和島の方が戦いやすいという考え方になった。 「自分の試合をどうするかですね。KOするだけじゃなくてどうするかです。めちゃくちゃ蹴って、キックの面白さを見せて『凄いな。最後はこういう感じか』で終わるのか、逆に超秒殺か、振り切らないと面白くないですよね。だから、どうしようかなって思っています」と、KOするのは当たり前でどう観客を驚かすかを考えているようだ。 「最後に一番いい勝ち方をするからこそ、最後が生まれると思う。感情的にもっと見たいよって、悔しがってもらえる試合が出来たらいいですね。これで終わるのかって。次のステージへの期待感を引き続き持ってもらった方がいい。あんなKOで終わった、面白い試合で終わった、超ヤバかった、そういう試合をして期待してもらった方がいいですね。あいつヤバいな、他とは違うなって試合を残したいです」  これから試合までの残り期間、どう過ごしたいかとの質問には「毎日、試合へ向けた期間を送っていく中で、身体の反応や変化、バルクアップしてきた、脂肪が削られてきた、今日は疲れが残っているなとか、気持ちの変化。そういうのは試合が近づいてくると起こるナチュラルな身体の現象です。それを自分で観察して楽しみたい。自分で見るながらやって、今は調子がめちゃくちゃ想像以上に上がって来ているなって実感もあります。そうなるとより発想に余裕が出来る。どういう展開を作ろうか。どういうエンターテインメントを見せようかって」と、試合が近づく日々を楽しんでいきたいと語った。
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