来年はベルトを狙っていきたいと意欲を燃やす寺島
2021年11月20日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.131』の一夜明け会見が、21日(日)都内にて行われた。
セミファイナル(第9試合)のスーパー・ライト級3分3R延長1Rで、第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)を判定3-0(27-30×2、27-29)で破った、寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)が出席。前夜の試合を振り返った。
「凄く強かったので自分の思い通りにならない場面もあったんですが、何とか勝つことが出来てよかったです。一番勝つことが出来てホッとしていますかね。自分の狙っていた技も当たったし、少し自信にはなりました」
その狙っていた技とは「まずは距離感。狙っていた距離感だったり、狙っていたフェイントだったりを全部出せたし、三日月蹴りが効いてから他の攻撃にシフトチェンジするっていうことも出来たので、狙っていた技というよりは自分が狙っていた通りに少しは出来たのかなって感じですね。まだまだですけれど」と説明。
多彩な技を繰り出していたのが印象的だったが、「いつも瞳孔開いて行っちゃうのが多かったので、出来るだけ練習のようにアップから落ち着けと言われていつも以上に落ち着いて試合が出来たので、いつも以上に引き出しが開けられたと思いました」と、落ち着いて試合を出来たことで練習通りの動きが出来たのだという。
ダウンを奪うきっかけとなった飛びヒザ蹴りについては「飛びヒザはいつもリングチェックでやるんですよ。いつも『俺、調子いいわ、飛びヒザが当たるわ』って思っていて、今まで7戦やってて一発も当たらなくて。いつか出したいと思っていて、昨日も出したいなと思っていてそれがやっと出たって感じです(笑)。練習ではやっていなかったので、リングチェックでやって『俺、当たるな』と思ってやっと当たりました」と、飛びヒザを当てるのが念願だったという。
2Rに左アッパーでダウンを奪い、3Rに追い上げようとした鈴木に対してフットワークで逃げ切ることも出来たのでは、と聞かれると「セミファイナルでダウンを取って逃げ切っても仕方がないと思った。1R目から足を使って3Rも使っていたので一緒だったと思うんですけれど、それでもインスタとかに『お前、逃げてるんじゃねえよ』ってクソほどアンチが来てますけれどね(笑)。その子、高校生で高校の名前まで書いてあったから、行ったろうかと思いましたよ(笑)」と、逃げていたと言われるのは心外だと笑った。
今後もフットワークを多用したスピードのあるスタイルを極めて行くのか、寺島は「他の人にないイメージを作りたいですし、昨日映像を見たら解説の石川(直生=Krushエバンジェリスト)さんに褒められていたんですが、寺島輝個人のどこからでも攻撃を出せて、もう少し決定権を作って完全に倒しきるようなスタイルでやっていきたいので、今後はもっと倒せる技と引き出しを増やしてやっていきたいですね」と、進化させたいと語った。
元王者に勝ったことは「自信になりましたが、思い通りの理想の動きでは全然なかったので、自信と言っても少しかなって感じですね」とまだまだだと言うが、「元王者を倒せたのでタイトル挑戦は見えてきてもいいのかなと思いますし、王者とやったら面白い試合するけどなって思いますね」とタイトルマッチをやりたいとする。
来年の目標は「もちろんベルトですね。一昨年は2戦やって2敗しちゃって、今年は2戦2勝でひっくり返せて来年はベルトを獲ってといういい流れだと思う。その流れにするつもりでやっています」と、タイトル奪取を目標に掲げた。