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【RIZIN】RENAが山本美憂にヒザ蹴りTKO勝ち! 皇治が祖根からダウン奪う判定勝利でシバターに直接対決を要求、砂辺vs.前田は熱闘に、オロゴンが北村に一本勝ち、ベイノアが大逆転TKO勝利! 大原は渡慶次を衝撃KO、越智が判定勝ち、地元にっせーが指笛応援の中、接戦制す!

2021/11/20 13:11
 2021年11月20日(土)午後2時から、沖縄アリーナにて『Yogibo presents RIZIN.32』が行われた。 『Yogibo presents RIZIN.32』速報 2021年11月20日(土)沖縄アリーナ 午後2時開始※全試合写真を続々アップ! ▼第13試合 女子MMAルール 5分3R×山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)49.55kg[2R 3分35秒 TKO] ※右ヒザ→パウンド〇RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)50.00kg  女子MMAルール5分3RでRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)と山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)が対戦する。  両者は、2016年9月25日さいたま大会以来、5年2カ月ぶりの再戦。当時、MMA2戦目のRENAが、MMAデビュー戦の山本を1R 4分50秒、ニンジャチョークで極めて一本勝ちしている。 その後、RENAはMMA戦績を11勝3敗とし、2019年6月には米国Bellatorにも参戦。リンジー・ヴァンザントに1R リアネイキドチョークで一本負けも、2019年大晦日にヴァンザントを3R TKOに降してリヴェンジを果たし、2020年9月の前戦では富松恵美にも判定勝ちするなど現在3連勝中。1年2カ月ぶりの試合となる。  山本は、2018年7月から4連勝を飾るなどMMA6勝5敗に。2020年12月31日の前戦ではRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に挑戦も、1R ネックシザースで一本負け。今回が再起戦となる。  2017年7月に弟の山本“KID”徳郁が沖縄県糸満市にKRAZYBEE沖縄支部を設立し、同所で、山本美憂、アーセンを強化すると同時に、プロ選手の育成を目指し、山本KID徳郁が残した沖縄ジムで練習も積んでいた。  1R、サウスポー構えの山本、オーソドックス構えのRENA。右ストレートを見せるRENA。大きな左オーバーハンドで飛び込む山本。詰める山本は足を触り右で差して前に。コーナーまで移動し背にするRENA。山本は左でパンチもRENAはフレームを作り剥がす。  RENAのローに左を当てる山本。左ジャブのRENAにシングルレッグは山本も深追いせず。左フックは山本。蹴りにカウンターを狙う。右ローを当てるRENA。左を当てる山本。さらにRENAの入りに頭を腹につけてダブルレッグテイクダウン!  鉄槌も腰を切るRENAは腕十字へ! クラッチする山本はまたいでヒザ! しかし前転すると腕が伸びる。そこでブリッジして後転してヒジを抜く山本が鉄槌でゴング。  2R、山本の蹴りが後頭部に入ったとして注意のコール。右ジャブ、左を振り、RENAの入りにここもカウンターのダブルレッグテイクダウンは山本。山本のオーバーハンドを嫌ってか、RENAは前に出るがそこでタックルをもらい下に。インサイドガードから細かいパウンドは山本。RENAのラバーガード狙いに肩を入れて防御。パウンドにRENAは右目尻から出血。右目周辺を腫らす。  山本は腰を抱き、外からパウンドも、ヒザをマットから離して振りかぶって上体を立てたところでスペースが空き、RENAは山本との間に足を入れ、蹴りで上げ立ち上がることに成功。すぐに蹴りで詰めて、距離を潰そうとする山本。それを剥がすRENAは、左を振ってからの山本のダブルレッグに、RENAはカウンターの右ヒザ! もらった山本は両ヒザをマットに着きながらも片足を手繰るが、左の鉄槌の連打に山本は動けず。レフェリーが間に入った。  右目を腫らしてのTKO勝利に、RENAは、「山本美憂さんがいてくれたからここまで女子格闘技を作れました。5年ぶりの再戦でぼろぼろになるくらいいい試合になりました。喋ることも考えていなかったけど、またリングで戦います。沖縄には毎年来ていますし試合をしたいです。大晦日もあるんで、ちょっと分からないですけど(笑)」とコメント。  最後に「誰かシュート棒持ってない? お久しぶりになりますが、1、2、3、シュート! ありがとうございました」と勝利のコール。  続けてマイクを渡された山本は涙で声が出ず。 「……ただいま。いまここで私のことを愛してくれる沖縄のみんながいることを感じました。……帰ってきて強くなったところを見せたかったですけど、ごめんなさい。でも、ここまで戦えたのはみんなの愛の力だと思います。ほんとうにごめんなさい、負けてしまって」と言葉を振り絞ると、最後に家で待っている、子供達に言わせてください“負けちゃったけど、もうすぐ帰るよ”と英語でメッセージを贈った。 [nextpage] ▼第12試合 RIZINキックボクシングルール 62.0kg契約 3分3R〇皇治(TEAM ONE)62.00kg[判定3-0] ※30-28×2, 30-27×祖根寿麻(ZOOMER)61.75kg  皇治は、無類のタフネスと歯に衣着せぬ言動で2019年まで新生K-1の中心選手として活躍。4歳から空手、日本拳法を中学時まで取組み、空手では魚本流で全国1位、日本拳法では全国2位になっている。2018年12月にはK-1で武尊と壮絶な殴り合いを繰り広げた。2020年7月、RIZIN参戦を表明して9月に那須川天心と対戦したが判定負け。同年大晦日には五味隆典とパンチのみのスタンディングバウト特別ルールで対戦したが、判定負け。勝負をかけた今年6月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦の梅野源治戦では偶発性のバッティングによるノーコンテスト、特別措置による決勝戦で白鳥大珠に判定負けとRIZIN移籍後は勝利をあげられていない。  祖根は2013年に『DEMOLITION』のDXFC初代バンタム級王座決定戦で王者となり、沖縄の『TENKAICHI』でもMMAバンタム級王座を獲得する。2016年からは修斗へ参戦し、2018年1月に修斗環太平洋バンタム級王座決定戦で魚井フルスイングを判定で下し、3つめのタイトルを獲得した。これまでRIZINには3度参戦し、元谷友貴、ジャスティン・スコッギンス、獅庵に敗れているが、2021年1月の修斗では石原夜叉坊戦からダウンを奪うなど終始圧倒して勝利。また、2017年には『Krush』にも出場し、立ち技ルールで見事KO勝利を収めている。  1R、ともにオーソドックス構え。祖根の左右をかわす皇治。右ローから入る祖根。さらに皇治の入りに左ジャブ。しかし皇治もその頭を押さえてカウンターの右ヒザをヒット! さらに右カーフキックを当て、ジャブの刺し合いを制した皇治は前へ。バッティングを祖根はアピール。祖根も右ローを返す。圧力をかける皇治はまたも左ヒザを当てる。  2R、右ローを突く祖根に左右で顔を突く皇治が前に。右カーフを当てる皇治。さらに左右ボディも。祖根も右ストレート、右ヒザを返すが、皇治は右ローをこつこつとつき左ボディ! さらに皇治の右ローに祖根の足が若干流れるように。前に出ての右ヒザは皇治! 祖根も右ローを返すと右アッパー! 一瞬顎が上がった皇治だがそこに詰め返すのは皇治。 3R、前に出る祖根、右を返すと打ち合いの中でカウンターの左フックでダウンを奪う皇治! 立ち上がる祖根。右カーフキックを当てる。しかし、詰める皇治は左から右アッパー。祖根もアッパーを返す。詰めての右フックからの左ボディを対角に決める皇治。手を止めず詰める皇治だが、左ボディがローブローに。中断後、再開。ローブローに立ち上がる祖根。粗根はワンツー、パンチが交錯するなか皇治は右ハイ。さらに左フック、ヒザ蹴りでゴング。  判定は3-0(30-28×2, 30-27)でダウンを奪った皇治が勝利。  試合後、皇治はマイクを握ると、「人生うまくいかないですね。ひとつだけ言いたいことあります。自分はK-1から武尊や天ちゃんに喧嘩売ったりしましたけど、まっすぐに自分の信じた道を貫いてきました。嘘ばっかで金を稼いで階級下のやつとばっかりやってるやつとどっちがカッコイイですかね。どれだけ馬鹿にされようと、俺は自分を信じてくれる応援団と一緒にやっていきます。おい、嘘つきシバター、俺とやろうや、大雅でも、誰でしたっけね、ピーマン(※ヤーマン)でも、誰が相手でも一生懸命にやります。32歳だけど、まだまだもう必死に強くなります。世の中は暗いことばっかしだけど頑張りましょう。愛してます。笑いたいやつは笑え」と、シバターに直接対決を要求した。 [nextpage] ▼第11試合 58.5kg契約 5分3R×砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)58.05kg[判定0-3]〇前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/ENCOUNTER)58.35kg※村元友太郎(ALIVE)が怪我で欠場のため前田に変更  地元・沖縄から前ストロー級キング・オブ・パンクラシストの砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)が参戦。18年ぶりに前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/ENCOUNTER)と対戦する。  PANCRASEで初代フライ級・初代スーパーフライ級、初代ストロー級と3階級の初代を制覇した砂辺は、2019年7月の北方大地戦以来、2年4カ月ぶりの試合となる。  対する前田は、2018年6月にオニボウズに判定勝ち後、2019年に清水清隆にKO負け、内藤頌貴とペイヨングサックに連勝するも、ここ2試合は、200年7月に福田龍彌との修斗世界フライ級暫定王座決定戦、2021年3月に“スーパーノヴァ”平良達郎戦と、強豪と最前線で戦って来た。  両者は2003年5月に対戦し、5分2R判定で前田が勝利。砂辺はプロ5戦目で初黒星を付けられ、プロ2戦目だった前田は12連勝とスター街道を驀進していった。  1R、オーソドックス構えの砂辺。サウスポー構えの前田。ゴングと同時に左を振ってコーナーに詰めてダブルレッグからボディロックに移行しレッグテイクダウンは前田。すぐにバックテイクするが、立ち上がる砂辺。スタンドバックから崩してテイクダウンも再び立つ砂辺は正対を試みる。  そこに前田はクラッチ組み中央に向かってダブルレッグテイクダウン。背中を着かせる。足を効かせハーフ、フルガードにする砂辺は三角に組み左腕を引き込むが、またいで防ぐ前田は、スクランブルから砂辺の立ち際に飛び乗りバックに。しかし背負いながら後方にスラムしてから正対する砂辺が上に。パウンドする。そこにアンクルホールドから立ち上がるのは前田もゴング。  2R、砂辺はカーフキック。前田はタックルからすぐにバックに。砂辺はコーナー際に移動し正対。ブレイク。右ハイから右を振る砂辺。コーナー背に砂辺の右ボディストレートに左飛びヒザは前田! スクランブルからボディロックする前田。アームロックを狙う砂辺。左右を当て胴廻し回転蹴りから足関節を狙う前田。足を抜く前田。予告通り、ポジション取りを狙わず、激しいスクランブルの試合に。  3R、左右で前に出る砂辺は右を当てるが、前田も左を返す。しかしそこでバッティング。鼻血の砂辺は鼻が折れたか。ドクターチェックで止血でなんと再開へ。左ロー。そこにタックルからすぐにバックテイクの前田。ガードを取る砂辺は鼻血。ハーフガードから跳ね上げフルガードに戻す砂辺は蹴り上げ。その足を取ってヒザ十字。その踏みつけに足関節へ行く砂辺。しかしその足を抜きバックテイクは前田、すぐに四の字ロックに組み、パウンド。  バックからマウント狙いの前田の際で立ち上がる砂辺。左ハイの前田にその足を掴み足関節を狙う砂辺。前田が前方に倒れると、砂辺は立ち上がれとスタンドを要求。残り10秒は双方、激しい打ち合い。前田の首相撲を前方に突き飛ばした砂辺は、後方に倒れた前田にジャンピングフットスタンプもゴング。判定は3-0で際を制した前田が勝利。  試合後、前田は「ミッチー、呼んでくれてありがとう。楽しいバカウンスになりましたわ。これ何の査定試合だったか? まあ俺が強いだけや。胸脹れや。何か言えや」とマイクを渡す。  砂辺は「まず先に対戦相手が変わった中、急に受けていただき前田吉朗、ありがとう。最後、彼が下になって殴り合おうって言えるのは彼だから。完全決着したかったから、殴り合いを求めました。負けたけど、そんなのどうだったいいや、また吉朗とやりたい。ここからは勝って言いたかった。沖縄のみんな、RIZINどうですか。前田どうですか。終わらせないよ、この最高の漢を追いかけるから。負けた俺がマイクでごめんね」と挨拶した。 [nextpage] ▼第10試合 120kg契約 3分3R(※運営側との行き違いで5分3Rから変更)〇ボビー・オロゴン(ぼぴパラチーム)95.45kg[2R 2分34秒 リアネイキドチョーク]×北村克哉(フリー)110.80kg 北村「明日は命を賭けて、死ぬにはいい日だと思って全力で戦います」ボビー「北村さんには腹立っている、男としてインターネット上で余計なこと言うんじゃない、俺がルール変えたとか言うんじゃないよ。それだけ」  ボビー・オロゴン(ナイジェリア)と、元新日本プロレスのプロレスラーでボディビルダーの北村克哉(フリー)が120kg契約(3分3R)で対戦する。  ボビーはタレントとして人気を博し、TBSのバラエティ番組『さんまのSUPERからくりTV』の企画にて格闘家を目指すことになり、菊田早苗率いるGRABAKAにて練習を積んで2004年大晦日の『K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!』でデビュー。シリル・アビディとMMAルールで対戦し、身体能力の高さを見せつけて判定勝ち。2005年大晦日には曙も判定で破ったが、2006年7月にはK-1ルールで藤本祐介に判定負け。同年大晦日のチェ・ホンマンとのMMA戦では1Rわずか16秒でTKO負け、2007年大晦日のボブ・サップ戦でも1R4分10秒でKO負けした。今回はそれ以来の試合となる。  北村は2008・2009・2010レスリング全日本選手権グレコローマン96kg級優勝、2007全日本大学グレコローマン選手権120kg級優勝など数々の優勝経験を持つレスラーで、世界選手権には3度出場。2015年7月には『巌流島』に出場し、ボロドバートル・オンダラルから勝利を収めている。その後、2017年3月に新日本プロレスでデビューし、2019年1月に怪我のため引退。以後はボディビルダーに転身した。2020年9月には『K-1 DX』で第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(team ALL-WIN)とK-1ルールで対戦し、1R1分53秒、TKOに敗れている。キャリアではボビーが上回るとはいえ、15.4kg差、年齢差20歳差の危険なカードだ。  プロレスラー時代同様に牙のマウスピースを装着して入場の北村。一方、手錠を両手に持ちながら入場のボビー。リング下で子供達から手錠を外されてリングイン。  1R、ともにオーソドックス構え。北村はレスリングシューズを着用。ボビーの左ローをつかんでテイクダウン。インサイドからパウンド狙いもボビーは足を効かせる。左足を越えてハーフになる北村は左で差してボディにパウンド。慎重にパスを狙う。  片足をからめるボビーは右で差して立ち上がりもそこにマウントを合わせた北村! しかしその際でブリッジから押してボビーは立ち上がり。すぐにダブルレッグは北村もゴング。  2R、ボビーの最初の右ローを掴んでテイクダウンは北村。しかしボビーはギロチンへ。ロープの外に身体が出てブレーク。スタンドもボビーの左右が当たり北村は出血して後退。嫌がってのシングルレッグテイクダウンは北村。尻を着いて耐えるボビーは、ヒザを立てバックを狙う。片足がからんだまま強引にリアネイキドチョークへ。  それを嫌って上体を上げた北村に喉下に腕を巻いたボビーが足も解き絞め上げ、北村はタップ! バックに引き込む前にタップした北村だが、しばしボビーは腕を外さず。腕を解くと北村を抱きかかえた。  試合後、ボビーは、泣きながら「試合したくてやったわけではないから。ほんとうにミソジ(禊)の旅をやって、その一環で試合をしたけど、でもやるからには応援してくれた人、サポートしてくれた人に戦う姿を見せたかった。みんなありがとう。菊田サン、マイサン、サンキュー」と挨拶し、リングを降りた。  その様子を会見場で見ていたベイノアは、大晦日に希望する相手を問われ、「モスが勝ったんで(モニター見てしまった)。もしかしたら“モス”かもしれないですけど」と大晦日の対戦相手になるかもしれないと笑顔で語った。  試合後、ボビーは「キタムラさんという男は一生リスペクトしようと思います。リングの上で大喧嘩して仲良くなったので、これから北村さんとご飯行きたいと思ってます。ご馳走してくれるでしょう(笑)。(ガードポジションになったのは)変なパワーを使って疲れるよりも、ある程度パワーを貯めていこうと思って……ん? プロみたいに喋ってんな」と試合を振り返った。  フィニッシュについては、「俺、いつからチョーク取れるようになったのか? あれチョークっていうの? とりあえず野生の勘で動いてみました。(片足がかかったままだったが)下になっても終わらなかったから、上になればもしかして勝てるという自信がついてきて、ただそうしただけ。(チョークが)かかってるなと感じた時、もうちょっとと振り絞った」と最後は上を取り返すために必死だったと説明。  また、今後については「本当に今回はミソジ(禊)の旅だったから。その一環で立ち寄ったのが、RIZINの舞台だったので、本当に何も考えてない。今後はこれから僕の得意分野として、指相撲に戻りたいと思っています。指相撲の世界でチャンピオンと思ってるから。(大晦日も)何も望んでない。理由がなければ、格闘技やるタイプではないから。(今回は)立ち寄ったからには、当然爪あとは残さなければいけない方針なので。男のプライドだけかけてやってきた感じでした」と語った。 [nextpage] ▼第9試合 72.0kg契約 5分3R〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)71.85kg[3R 1分09秒 KO] ※右フック×ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)71.75kg ベイノア「最高の試合をしたいと思います。メンソーレ、押忍」ダリ「明日試合で勝てるように頑張ります」  RISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が、ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)とMMA第2戦を行う。  ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちすると、2月には憂也を延長戦の末に降した。さらに、6月13日の東京ドーム『RIZIN.28』ではMMAに初挑戦、弥益ドミネーター聡志に敗れるも体格差のアドバンテージもあって好試合を展開した。9月RISEでねぎ魔神に判定勝ちしてキックボクシング戦績は17勝(9KO)3敗。  ダリは幼い頃から柔道を学び、アフリカ・ジュニア王者になったほかコンゴ代表に選ばれたこともある。MMA転向後は吉田道場でも学び、圧倒的なパワーを誇るパンチを武器に、2018年12月には「GRACHAN」と「GLADIATOR」が認定する新タイトル「GRAND」ウェルター級王者となった。また、2016年7月には『巌流島』でミャンマーの英雄と呼ばれるトゥントゥンミンを1Rにパウンドで撃破、ミャンマーの過激格闘技ラウェイにも参戦して連勝している。RIZINには2020年8月に初参戦し、シュートボクシング王者の海人とキックボクシングルールで対戦して判定で敗れた。2021年6月には『GRACHAN』にて本来のMMAルールで笹川JPに判定勝ち。  1R、ダベイノアとダリ。ともにオーソドックス構え。先に左ローはベイノア。その蹴り足を掴んで左を振るダリ。ベイノアは左ロー。しかし長いジャブをダリは突く。  ダブルレッグに入るダリはテイクダウン! パウンドも抑え込まずベイノアは立つ。テイクダウンの攻防がひとつのキーだが、最初のダブルレッグを決めたダリ。左右を振るダリにコーナーに詰まるベイノア。ガードを固めるベイノアは右カーフを当てる!  さらに後ろ蹴りのベイノア。かわすダリにベイノアは左インロー。ダリは前足を変えてサウスポー構えに。右オーバーハンドをガード上に当てるダリ。ベイノアの後ろ廻し蹴りは空ぶり。  2R、詰めるのはダリ。右でヒザを触りに行きながら左を振る。オーソドックス構えからサウスポー構えになるダリ。右になるとベイノアは右ローを狙う。コーナーに詰まるとダリは来いと呼び込み、右ボディストレート! サウスポー構えとなりベイノアの右インローをかわすダリ。右ヒザを触るフェイントのダリ。右ミドルを打つベイノアにダリはカウンターの左! ダウンしたベイノアの立ち上がりでラッシュするがここでベイノアも打ち返し押し戻す。  スイッチしての左ローを当てるベイノア。追うダリ。中に入るベイノアにダリは左。ベイノアの蹴り足を掴んで右を当てる。  3R、ベイノアは左ローを連打。ダリは右ハイも防ぐベイノアは左ロー。打ち合いのなか、詰めたベイノアにダブルレッグテイクダウンはダリ! しかし脇を差し上げ立ち上がったベイノア。それを首を押さえての左ヒザ蹴りはダリ。そこにベイノアは右のショートフック!  ダウンしたダリにパウンドしたベイノアがパウンドアウト。大逆転勝利を決めた。放送席の那須川はRISEの盟友の逆転劇に「たまたまですよ!」と笑顔で祝福。  リング上でベイノアは「押忍、はいさい! 板橋区成増から来ました“ブラックパンサー”ベイノアです。沖縄の皆さん、めんそーれ。ダリ選手、ありがとうございました。そして会場に足を運んでくださった皆さんありがとうございます。沖縄は非常に温かく、気候も温かく沖縄、最高です! 自分は修学旅行で沖縄に来ました。第二の故郷と言いましたが、いや一位タイかもしれません。沖縄、ただいま! この後、沖縄を漫喫していこうと思ったんですが……、大晦日、みんな出たい、出たい、暇だという大晦日、僕が一番、暇しています! 榊原さん、ぜひお願いします。その後、凱旋しますので、ウチナーンチュの皆さん、そのときはまたよろしくお願いします!」と大晦日出場をアピールした。  試合後、ベイノアは「相手(ダリ)の力もスピードも分からなかったですけど、体力だけは自分が絶対勝っていると思っていました。動いて削ってどこかで自分のペースに、という作戦でしたが、2Rに(左フックを)もらって(ダウン)しまったのと、思った以上に削れず焦りがありました。3Rは自分が取らなければいけないなと思っていました。(フィニッシュに繋げた右ショートフックを、RISEの盟友で解説の那須川天心が『たまたまですよ』と評したことについて)いやいや! 完全に狙ってましたね、いうことにしといてください! たまたまではないです。積み重ねてきたものが出たと。そういうことにしてくださいよ、ナステン君。完全に極真の正拳突きですね」とフィニッシュを振り返った。  MMA初戦からの成長を「寝かされたところから、ロープをつかまずに立つという課題はクリアできたのかな。前回対戦したドミネーターさんとも、直々に組んでいただいてアドバイスもらったので。負けるわけにいきませんでした」と語り、最後に「大晦日に出場するというのが、格闘家としての大きな目標の一つなので、候補の一人には残れたかなと思います」と次を語った。 [nextpage] ──休憩── ▼第8試合 72.0 kg契約 5分3R〇大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)71.60kg[1R 1分16秒 TKO] ※左ストレート→パウンド×渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)71.85kg  大原は、約12年のキャリアで52戦している鉄人ファイター。30勝の内、17のKO・TKO勝ちと長いリーチを生かした得意の打撃で数々のファイターをマットに沈めてきた。  2020年9月にRIZINに初参戦し、矢地祐介に判定勝ち。2021年2月の「DEEP 100 IMPACT」では、北岡悟に1R KO勝ち。7月には大木良太にテクニカル判定勝ちで、DEEPライト級暫定王者に就いている。 約1年2カ月ぶりにRIZIN参戦を決めた大原は、「DEEPから来ました大原です。RIZIN.24で矢地選手に勝って、その後DEEPでも北岡選手に勝たせてもらってしっかり出場権は得ていたかなと思って、今回呼んでもらえて嬉しいです。お客さんが臨むような、しっかりバチバチな試合をしますのでよろしくお願いします」と挨拶。  自身が勝利している矢地が、RIZINに連続参戦を果たし、川名TENCHO雄生、武田光司を連続撃破するなか、なぜ自身がRIZINに呼ばれないのか、という思いはなかったか、と問われ「正直、少しありましたね。でもDEEPのベルトは優先したかったので、そちらを優先したので、今回獲ってしっかり挑戦権を得たのかなと思います。ゆくゆくはRIZINのベルトを獲りたいです」と、DEEPのベルトを持つ者として存在感を示して、王座戦線にアピールしたいとした。  対する渡慶次は、沖縄県豊見城村出身。2012年5月にプロデビューし、当初はPANCRASEを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで8勝4敗6分と本場ミャンマーの選手が相手の試合でも勝ち越している。  なかでも、2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちし、日本人2人目の同大会王者に輝いた試合は現地でも評価され、その姿は映画『迷子になった拳』でも描かれている。 『LETHWEI IN JAPAN』の活動休止後はキックボクシングの試合に出場していたが、7月の第1回大会でラウェイに復帰してジョナタン・バイエスを3R KO。2021年10月の前戦では、ラウェイ ルール(72kg契約)で、レバナ・デオグラシャス(コンゴ民主共和国/BRAVE GYM)を2R TKOに降している。  MMAでは6勝7敗。2015年にフェザー級で林大陽に1R TKO勝ちするなど、白星と黒星を繰り返したが、2017年4月にPANCRASEライト級丸山数馬に1R パウンドによるTKOを喫して以降、ラウェイに戦場を移していた。  1R、サウスポー構えの渡慶次に、オーソドックス構えの大原はじりじりと詰めるとジャブ、右ハイ。右ローを上下に突く。  渡慶次の左ローをかわすと右ハイ。続く渡慶次の左ローはかすめる。なおも詰める大原は右ハイ。ブロックする渡慶次に右ジャブを当て、渡慶次の左の打ち返しにカウンターの左ストレート! ダウンした渡慶次に、大原はフットスタンプ、サッカーキック! さらにパウンドにレフェリーが間に入った。  快勝した大原は「めんそーれ。DEEPから来ました。KIBAマーシャルアーツクラブの大原です。1週間後、先輩の昇侍さんがトリガーで試合をするんでうまく繋げたと思います。KOしましたよ! ちょっと大晦日、ダメージもないので、アイアンスナイパー見たくないですか?」と大晦日出場をアピールした。  また試合後、大原は「無事にという言い方はおかしいかもしれませんが、久しぶりのKOをRIZINの舞台で出来たので、嬉しいです。(渡慶次について)映像を一杯見ていたので、だいたい変わらず、お互いの相打ちっぽくなったんですけど、その時に拳が硬いなと思いました。(今後は)リング上のマイクでも言った通り、ダメージはないので、次すぐできるので、年末呼んでもらえたら出たいなと思います。年末の格闘技のお祭りごとなんで、ずっと大ファンだった五味隆典選手と戦いたいです。格闘技を好きになるきっかけが五味選手なので打ち合いたいです」と、五味との対戦を希望した。 [nextpage] ▼第7試合 57.0kg契約 5分3R〇越智晴雄(パラエストラ愛媛)56.85kg[判定3-0]×曹 竜也(氷ヲ刻メ/池田道場)56.65kg  沖縄の格闘技を牽引してきた一人、曹が2年の沈黙を破ってRIZIN沖縄大会に参戦する。対する越智はストロー級から階級を上げての出場となる。  越智は2017年9月に初代DEEPストロー級のタイトルマッチで王者カンサトーとの再戦に挑み、2Rにフロントチョークで沈めて自身初タイトルとなる第2代DEEPストロー級王座を奪取する。18年4月に行われた初防衛戦では柴田"MONKEY"有哉にフルマークで勝利し、試合後にマイクでDEEP王者としてRIZIN出撃をアピール。  2018年9月のRIZIN.13にDEEP王者としてパンクラス王者の砂辺光久と対戦。日本人ストロー級最強決定戦では3Rに左フックからサッカーボールキックでKO勝ちを収めた。 19年8月のRIZIN.18ではストロー級世界最強といわれるジャレッド・ブルックスと対戦したが、開始早々に偶発的なバッティングで自身の頭部裂傷によりノーコンテストとなった。19年12月のBELLATOR JAPANでジャレッドと再戦したが、ブルックスにコントロールされ判定負けを喫した。その後、20年8月のDEEPストロー級タイトルマッチで川原波輝相手に防衛戦に臨んだが、2Rリアネイキッドチョークによる一本負けを喫し、王座から陥落。再起戦となった2021年9月にはフライ級に階級を上げて渋谷カズキと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。今回は約2年振りとなるRIZINのリング。  曹は、2006年4月のネオブラッドトーナメント準決勝では柳澤雅樹を判定で下し決勝へ進出。7月の決勝戦では植村ジャック龍介に判定で敗れ準優勝に終わる。その後もPANCRASEを主戦場に井上学、佐藤将光、滝田J太郎、北方大地、砂辺光久ら強豪と鎬を削る。その中でも同郷の砂辺に敗れてからは常に再戦のラブコールを送り続け、階級もフライ級からストロー級に転向した。  そんな中、19年4月に砂辺が保持するストロー級王座次期挑戦者決定戦というビッグチャンスが訪れ、13年11月に引き分けている北方大地と対戦が決定した。何としても勝ちたい気持ちで攻めるも、一進一退の展開が続いて判定で敗れる。しかし、その後も砂辺との再戦だけを考えて格闘技人生を歩んできた。  約2年振り、そしてRIZIN初参戦となる今大会で元・DEEP王者を蹴散らし、砂辺への挑戦権を手に入れるか。  1R、サウスポー構えの曹、オーソドックス構えの越智は出入り。右前手を散らす曹。越智は曹の跳びヒザにボディフックを当てる。越智のダブルレッグに差し上げて体を入れ替える曹、互いにクリンチボクシング。ヒザまで繋げるのは越智。曹が頭が下がると首相撲ヒザも離れる曹。距離を遠間に獲る曹。左右でラッシュの越智。曹のヒザに右オーバーハンドを当て、左右ラッシュでダブルレッグに入りリフトしテイクダウンもゴング。  2R、喧嘩四つで右ボディストレートは越智。なおも跳びヒザは曹も押し倒す越智が上から鉄槌。亀の曹のバックからパンチ。立ち上がりを投げて両足をかけるが正対する曹。すぐに立つ越智。コーナーに詰める越智に体を入れ替える曹。互いにクリンチボクシングからアッパーも決定打は無くブレーク。  前蹴りの曹。鼻血を出す越智は左で差してバックに回るが背後にヒジを突く曹。ボディロックテイクダウンの越智にロープを持つ曹だが、崩す越智はがぶりからヒザ!  3R、右ミドルを打つ越智。曹は左前蹴り。しかし越智の沈んでからの右で曹は尻餅。すぐにパウンドに入る越智はインサイドガードからパウンド。立ち際にサッカーキックを放つ。左右からヒジを放つ曹。そこにダブルレッグに入る越智がテイクダウン!  立ち際をがぶりヒザ! シングルレッグに来る曹にバックに回るが立つ曹はヒザ狙い。クリンチボクシング狙いも動きなくブレーク。越智はタックルフェイントから左右を狙い、曹はヒザ蹴り。そこに右を打ち込む越智。曹もヒザもダブルレッグに入る越智。ゴング。判定は3-0で越智が勝利。 [nextpage] ▼第6試合 57.0kg 5分3R×安谷屋智弘(フリー)56.70kg[1R 0分47秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド〇宮城友一(DROP)56.70kg  役者が揃いつつあるフライ級で、沖縄を代表するフライ級同士による一戦が決定した。  安谷屋は、2014年に主戦場をDEEPに定めると12月のDEEP 70では山中憲次に勝利し、16年10月のDEEP CAGEではランボー宏輔からチョークスリーパーで一本勝ちを。しかし、その後、井上直樹、荻窪祐輔、柴田“MONKYEY”有哉相手に3連敗を喫した。しかし18年4月のDEEP CAGE大阪では横溝和也から一本勝ちを収めると、同年9月には坂巻魁斗を破るなど一つのドローを挟み再び3連勝を飾り、トップ戦線に浮上する。今年2月にはDEEP 100回大会で松浦貴志を破り、6月にRIZIN参戦経験もある伊藤裕樹と対戦。この一戦に勝利すればタイトルマッチに手が掛かるところだったが、伊藤のリアネイキッドチョークの前に、無念の一本負けを喫し、タイトル挑戦権を逃している。  RIZIN沖縄初上陸となる今大会は、地元沖縄を代表して出場するだけに、是が非でも勝利を掴み取りたいところだろう。インパクトのある勝利を挙げ、活況を呈しつつあるフライ級戦線に割って入れるか。  パンクラスの軽量級でキャリアを重ねた後、ブランクを経て真樹ジム・オキナワに入門。キックボクサーとして約20戦を経験する。その後再び14年からMMAファイターとして再デビューすると、15年には地元沖縄で行われたVTJ in 沖縄に出場し、ぐっさんを相手にリアネイキッドチョークで見事白星を挙げた。16年から主戦場をGLADIATORに移すと、その初戦こそ加マーク納に躓いたが、以降は一つのドローを挟み8連勝と破竹の快進撃を続け、ライトフライ級王者を獲得する。今年4月には修斗沖縄大会で西村大地を判定で振り切ると、9月にGLADIATORで2階級制覇を目指し、NavEの持つフライ級王座に挑戦する。沖縄格闘技界を代表する砂辺光久や、今や最も注目される若手格闘家である平良達郎といったメンバーと対策を重ね大一番に挑んだが、判定で敗れた。  的確なグラウンドテクニックと、試合を決める打撃力を併せ持つ、沖縄のベテランファイターが、RIZIN初の沖縄大会に名乗りを上げた。巡ってきたチャンスを活かし、沖縄に宮城ありを見せつけることができるか。  1R、先にワンツーで詰める安谷屋。しかし下がりながら左を当てる宮城に片ヒザをマットに着いた安谷屋はすぐにコーナーに詰める。四つも体を入れ替えたのは宮城。右で差して右に回して左ヒザ! 安谷屋が崩れ、宮城の鉄槌にレフェリーが間に入った。  かつての練習仲間との試合の勝利に、マットにひざまずいて号泣する宮城。マイクを持ち、ジムの仲間に感謝の言葉を述べると「これで砂辺光久の試合に繋げられたと思う」と語った。 [nextpage] ▼第5試合 女子49.0契約 5分3R〇にっせー(フリー)48.65kg[判定2-1]×古賀愛蘭(TEAM FAUST)48.30kg  RIZIN女子スーパーアトム級戦。  にっせーは、高校時代にレスリングを習い、高校卒業後にはダイエット目的で格闘技を始める。17年の大晦日にRENAvs.浅倉カンナを見てプロの格闘家になることを決意。19年3月にアマチュア時代に引き分けているKOTORI相手にプロデビューを果たしたが、判定負けを喫し黒星スタートとなった。しかしプロ2戦目となった19年9月の山崎桃子戦では腕十字による一本勝ちを収めプロ初白星を飾る。同年12月にはプロ3戦目にして女王しなしさとこと対戦すると1R中盤にパウンド葬するなど一躍注目を浴びる存在に。その後は大島沙緒里、パク・シウ、青野ひかるら強豪と対戦し3連敗を喫したが、今年9月のDEEP JEWELSで復帰戦となった古瀬美月相手に下から積極的に仕掛け、2Rにマウントをとるとパウンドを見舞いTKO勝ちを収め連敗から脱出した。その試合後のマイクでRIZIN参戦をアピール。  念願のRIZIN参戦、そして地元沖縄での開催に出場というビッグチャンスをものにし、RIZIN女子スーパーアトム級戦線へ割って入れるか。  古賀は、長谷川穂積のボクシングの試合を見たことがきっかけで、5歳から日本拳法を習い始める。高校在学中の2019年には全国高等学校日本拳法選手権大会女子個人戦優勝を果たす。高校卒業後はMMAプロファイターを目指し、同じ日本拳法をバックボーンに持つ憧れの中村優作のいる大阪に単身で乗り込み弟子入り。  2020年10月のDEEP JEWELSアマチュア大会で中丸ゆき相手に2R早々に右ストレートから膝、パンチ連打でTKO勝ちを収めると、今年3月DEEP JEWELSアマチュア大会では悠花に判定勝利を挙げ、プロデビュー戦となった7月のDEEP JEWELSではパンナコッタみのりを1R開始早々に左フックでマットに沈めた。10月のプロ2戦目ではRIZINにも出場したことがある竹林エル相手に日本拳法独特のステップでパンチをヒット、相手の蹴りを掴みテイクダウンに成功するとグラウンドでも終始コントロールに成功し判定勝ちを収めた。 日本拳法で培ったステップと倒せる強い打撃を武器にRIZINで日本拳法の強さを証明できるか。  1R、ともにオーソドックス構え。右ボディから左を狙う古賀。ハンドスピードが速い。にっせーは右ロー。組みを突き放す古賀。さらに右ローを当てるにっせーだが、回る古賀。左右でコーナーに詰め組むにっせーに差し返し四つに組む古賀。にっせーは左で差してヒザ。左の小外がけで崩すも倒れない古賀。いったん崩しに片ヒザになるがすぐに立つ古賀。その崩しの際で打撃、縦ヒジのにっせーに古賀は鼻血。 コーナーを背に凌ぐ古賀は右で小手に巻き、にっせーの首投げにブリッジで上を取り返す古賀。しかしすぐに立つにっせーは内ヒールへ! すぐにヒザを抜く古賀がパウンドでゴング。  2R、細かくステップを踏む古賀に圧力をかけるにっせー。右で差すと四つに組む古賀が差し返し。首相撲ヒザはにっせー! 離れる古賀は左ジャブ! 右ストレートも。コーナーに詰めダブルレッグに入るにっせーがテイクダウン! 立ち上がる古賀にボディロックからヒザを突く。  離れる古賀にシングルレッグはにっせー。がぶる古賀になおも詰めるとギロチンチョーク狙いの古賀を首投げテイクダウン! しかしこの際でリバーサルする古賀が上からヒジを狙いゴング。  3R、詰めるにっせーに左ジャブ、右ストレートを狙う古賀。左右にサークリングする古賀に詰めるにっせーは右フック! 右前蹴りバックフィストで詰めたにっせーは右で差して組み。左で小手に巻きヒザを突く古賀。  シングルレッグテイクダウンするにっせーに片ヒザ着きコーナー肩に当てて立つ古賀は右を刺し返してヒザ! 頭を挙げるにっせーは離れる。左を当てる古賀! にっせーのボディロックテイクダウンの際で上になるとパウンド! ハイガードのにっせーに体を離す古賀。左右を当てる。  前がかりになりバランスを崩した古賀に左右を当て返すにっせー! ここで詰めてダブルレッグテイクダウンはにっせー。最後に上になってゴングを聞いた。  判定は2-1に割れたものの、地元沖縄から指笛の応援も受けたにっせーが古賀の追い上げを跳ね返して勝利。大きな拍手を受けた。  試合後、にっせーは「今日は日本一のアリーナに来ていただいてありがとうございます。下馬評では古賀選手の方が高かったんですけど、私のことを応援してくれる方々のおかげで勝つことができました。古賀選手めちゃくちゃ強かったです。RIZINチャンピオン目指してもっともっと頑張ります。応援よろしくお願いします。あと、私も大晦日空いていますので、榊原さん、よろしくお願いします」と、大晦日出場をアピールした。  また、試合後会見でにっせーは、「沖縄のRIZINで勝てて本当に嬉しいです。(古賀の打撃にも)焦りはなかったです。自分の試合をしようと思っていました。相手の腰も強くて、テイクダウンに上手くいけなかったので、もっと練習しないといけないと思います。もっと強くなって、オールラウンダーになりたいですね。打撃でも寝技、投げも出来るようになりたいです」と成果と課題を語った。  地元の観客からは応援の指笛も飛び出し「こんな大勢の観客の中で試合ができたので、とても泣きそうでしたね。(RIZINに)憧れてずっとファンとして観に行っていたので、自分が出るんだと思って。沖縄で格闘技といえばボクシングだったので、総合格闘技をもっと沖縄の人に知ってほしいです」とアピール。  今後については、「大島沙緒里さんと戦いたいです。やり返したいと思います(※2020年9月のDEEP女子ミクロ級王者決定戦で大島にTKO負け。その後、大島は10月のRIZINで浅倉カンナに判定勝利)。まずは色んな選手と戦ってしっかり勝っていきたいです」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 74.0kg契約 5分3R×熊澤伸哉(闘心道)73.85kg ※RIZIN初、道衣を着て試合[2R 1分34秒 送り襟締め] ※ボーアンドアローチョーク〇タナー・ロレンツォ(琉球ファイトクラブ)73.35kg  波乱の格闘技人生を歩んできた沖縄の武術家・熊澤がRIZINリング初参戦。両足タックルからグラウンドの展開で試合を組み立ててくるが破壊力抜群の左ストレートも持つ。  タナーは現役の軍人で、沖縄に駐屯する前はアメリカでレジェンドファイターのババル・ソブラルのジムで柔術コーチとして働いていた経歴を持つ。プロでの試合こそ無いが、アメリカのアマチュア試合では無敗、そして軍に入ってからは基地内で行われている非公式戦を数々こなして実践の経験を積んでいる。  1R、熊澤は半袖・短パン道衣を着用。タナーはオーソドックス構え。左の突きを当て、先に組むのは熊澤。四つから互いにヒザを突くとそのヒザを掴みシングルレッグで足を払いテイクダウンは熊澤。クローズドガードのターナーは下からヒジ。ストレートフットロックは熊澤。しかし、立ち上がるターナーは足を外すとバックを奪い、送り襟絞めへ。正対する熊澤はなおもストレートフットロック、外ヒールを仕掛けるがゴング。  2R、詰めてダブルレッグに入る熊澤をがぶるターナー。立つ熊澤にヒジ。さらに左ミドル。パンチに崩れた熊澤にサッカーキック! ガードの熊澤にジャンピングしてのフットスタンプも打つ。亀になる熊澤を道衣を掴み固定してのヒザ! バックを奪ったターナーがボーアンドアローのチョークでタップを奪った。熊澤は道衣があだになった形に。米国海軍伍長、紫帯のターナーが一本勝ち。 [nextpage] ▼第3試合 RIZINキックルール 73.0kg契約 3分3R〇宮城寛克(赤雲会)72.90kg[1R 2分39秒 KO] ※右ストレート×ロペス薩摩(薩摩ジム)72.85kg ※公開計量は体調不良により欠席  沖縄在住の宮城は琉球空手をバックボーンに持ち、沖縄TENKAICHIのウェルター級とミドル級で二階級制覇。昨年7月に中村寛に判定勝利、続いて参戦した10月横浜大会でベイノアにKO負けを喫したが、再起戦となった今年4月には元ZST王者の森興二と対戦。1R中盤にダウンを奪われるも、ラウンド終了間際にカウンターの右フックを打ち抜き逆転KO勝利を収めた。6月には日本ミドル級トップの一角である緑川創に挑み、判定2-0で敗れるも緑川を苦戦させている。  ロペスは6歳から空手を習い始めるとこれまでに相撲、拳法、ムエタイ、シュートボクシング、キックボクシングなどあらゆる格闘技を習得し、「昭和のキックボクシングを体現する」ことをモットーに現在までに47戦30勝15敗2分の戦績を持つベテラン。アマチュアシュートボクシング全国大会重量級優勝、元NKBミドル級1位。今年2月にはKPKB初代ミドル級王座決定戦で堤徹に判定負けで王座戴冠ならず。現在は地元・鹿児島でジムを開き指導しながら、自身が試合をすることで全国の同世代の人達にエールを送っている。  1R、サウスポー構えのロペスは50歳、オーソドックス構えの宮城は30歳。  右インローから入る宮城は右ハイも。ブロックするロペスは左狙い。ワンツーの右を打つ宮城。さらに右ストレートに一瞬、動きが止まるロペス、宮城のヒザも交えた一気のラッシュにコーナーに詰まるロペスはスタンディングダウン! 再開。さらに宮城の右ストップにロペスはダウン。ゴングが鳴らされた。試合後、宮城はロペスに感謝の言葉を述べると「12月31日、予定空いてます」と大晦日出場をアピールした。 [nextpage] ▼第2試合 58.0kg 5分3R×TARKER(ALIVE沖縄支部シマジリアンズ)57.70kg[判定0-3]〇関原 翔(K-PLACE)58.00kg  TAKERこと国吉貴寛は、アマチュアで12戦を経験し、6勝6敗と五分の戦績を残すと、プロの道へチャレンジすることとなった。2018年11月に地元沖縄で開催された修斗沖縄vol.1で、若山達也と対戦すると1ラウンドにグラウンドパンチを浴びせ見事TKO勝利を収める。翌19年1月の修斗沖縄vol.2ではフライ級新人王トーナメントにエントリーし宇田悠斗と対戦したが、チョークの前に敗れ連勝とはならなかった。  2019年12月の修斗FORCE 12では安芸柊斗を得意のパンチでKOに下し、20年2月のMCCS ULTIMATE GFCでは黒石大資からフロントチョークで一本勝ちを奪ってみせた。三大会連続参戦となった修斗沖縄vol.3では六本木洋をKOで下し、ここまでにプロ戦績は4勝2敗となっている(2021年11月現在)。その4勝は全てKOか一本と、フィニッシュ率100%を誇る。一撃で試合を終わらせる殺傷能力の高い左ストレートと、どこからでも入れるフロントチョークを武器に、地元沖縄でKO勝利を誓う。  関原は、18年に格闘代理戦争のワンマッチでスソンに勝利。18年アマチュアMMA全日本選手権バンタム級優勝、18年IMMAFアマチュアMMA世界選手権バンタム級BEST16に輝いた。プロデビュー戦となった19年5月のPANCRASEで工藤修久を判定で破る。9月の山本敦章戦でも判定勝利し、12月には格上の飯嶋重樹にスタンドで攻めパンチラッシュでレフェリーストップによるTKO勝利を収め、デビューから3連勝を飾った。  しかし、昨年7月の土肥潤、10月の平岡将英に2連敗。その12月にFighting NEXUSに参戦し、澤田良にKO勝利を挙げた。DEEP初参戦となった今年2月の100回記念大会で力也相手にテイクダウンに成功するとトップポジションをキープし、肘と鉄槌を振り下ろし1RにTKO勝利。6月のDEEPでは『朝倉未来1年チャレンジ』のヒロヤ戦、9月の鮎田直人戦で判定勝ちを収め4連勝。  妻・古瀬美月との二人三脚でRIZIN初参戦で勝利し、練習仲間の瀧澤謙太の大晦日に繋げるか。  1R、サウスポー構えのTAKER。オーソドックス構えの関原は左! 左ローを蹴るTAKER。関原は右ヒザから左フックを狙う。組んで左ヒザは関原。関原の頭が下がるとTAKERは左ヒザ! しかし組む関原は四つから左で差し上げての内股でテイクダウン、左で差して右ヒザを越えてハーフに。さらに足を戻そうとするTAKERをパスしサイドに。ノースサウスチョークを狙うも、頭を抜くTAKERは立ち上がると左ストレートを当てる。  2R、大きな左のTAKERの打ち終わりに左を当てる関原。しかしTAKERも思い切りよく左の蹴りを放つ。関原の右ストレートに尻餅を着きすぐに立つTAKER。カウンターを浴びながらも思い切りよく左右を振るTAKER。関原は右ストレートを振り、左で差すが、体を入れ替えたTAKER。しかし関原は小手に巻いて崩しを耐えると内股で投げ、バックに回ろうとするTAKERを寝かしつけてテイクダウン! 右ヒザを越えたい関原。バタフライガードのTAKERは足を越えさせず。関原は細かいパウンドをインサイドから打つもゴング。  3R、互いにインロー。左ボディストレートを打つTAKERだが単発。飛び込みは関原が突き放し、離れ際を狙う。関原は痛めたか蹴りが出ず。互いに声を出し合いながらパワーハンドを振るが、深追いは出来ず。右で差して組む関原に内股を仕掛けて離れるTAKER。左で飛び込むTAKERがらさばく関原。ゴング。  判定は3-0で関原が勝利。RIZIN初勝利にセコンドの瀧澤謙太、古瀬美月の祝福を受けた。 [nextpage] ▼第1試合 キックボクシングルール 55.0kg 3分3R〇寺山遼冴(TEAM TEPPEN)54.90kg[判定3-0] ※30-23×3×弘樹(Y'ZD南堀江GYM)54.50kg  寺山は昨年7月から開催された「DEEP☆KICK53kg王座決定トーナメント」に参戦。準決勝では勇馬を強烈な顔面前蹴りでKOし、王座決定戦ではOISHI GYMのルーキー・HΛLからダウンを奪う完勝で、わずか5戦目にしてDEEP☆KICK王者となった。11月には有井渚海にプロ初黒星を付けられ、今年5月に京谷祐希とドロー。7月にはCKC2021-54kgトーナメントに出場し、決勝で有井にリベンジを達成して優勝した。さらに9月にはDEEP☆KICK王座を2度のダウンを奪う完勝で初防衛に成功。“那須川天心二世”の期待がかかる新鋭で、RISE女子アトム級王者・寺山日葵を姉に持つ。  弘樹は20歳でキックボクシングを始め、戦績は7勝8敗。現在はトレーナー、そしてジムのマネージャーとして若手たちを支える存在だ。得意とする攻撃はミドルキック。21年3月にRIZIN初参戦、内藤凌太にフルラウンドの末、判定負けを喫している。  1R、サウスポー構えの寺山のセコンドには那須川天心。オーソドックス構えの弘樹。左の奥足ローを当てる寺山。さらにワンツーで前に。さらに左ミドル。左テンカオ。弘樹の右ローに左ストレートを合わせる。  飛び込んで右ミドルに繋ぐ寺山。さらに奥足ローキックを連打する寺山。左に弘樹は腰を落とす。さらに寺山は左レバー打ちから右の三日月蹴りでダウンを奪う。 立ち上がる弘樹に左のテンカオの2発で2度目のダウンを奪う寺山。  2R、左ボディを当て、打ち合いに応じた弘樹に今度は顔面に左右ラッシュでダウンを奪う寺山。しかし弘樹もロープを背に右を当て返して応戦。詰めて左ボディ、左テンカオを飛び込んで当てる寺山に右アッパーを返す弘樹も前に詰め返す。下がりロープを背にしてみせる寺山。前に出る弘樹に左ストレート、左テンカオを当てる。  3R、ノーモーションの左ストレートを当てる寺山。さらにワンツーの連打でコーナーに詰める寺山はカウンターの左でダウンを奪う。立ち上がる弘樹もロープを背にガードを固めカウンター狙い。構わず打ち込む寺山に弘樹は右を打ち返すも手数・ヒットは寺山。しかし意地を見せる弘樹が前に詰め返してゴング。  判定は3-0(30-23×3)の大差で4度のダウンを奪った寺山が勝利。「自分が憧れていた舞台で大きな会場で出来て良かったです。倒し切れなかったですけど、今後もっと強くなるんで機会があればまたここに立ちたいのでよろしくお願いします」と17歳の寺山はマイク。セコンドの那須川天心も拍手を送った。  試合後会見で寺山は「無事勝てて良かったです。でも倒し切りたかった。(弘樹は)思った以上にタフで打たれ強かったです。会場も広いし、RIZINのリングは広くて良かったです。もっと強くなって、またRIZINさんに呼んでいただけるのであれば出たいです。以前、RISEのビッグマッチに出た際は、会場の雰囲気に飲まれてしまいましたが、今回のRIZINでは意識しないで、試合は集中して出来た。セコンド(那須川天心、姉のRISE女王・寺山日葵)の声も良く聞こえました。打ち合っている時に会場が『わーっ』と言っていて、調子に乗って行ってしまいました(苦笑)。沖縄で初(開催)で1試合目だったので、打ち合ってインパクトを残したくて、攻めに行きました。(今後は)キックボクシングのトップは(那須川)天心なので、それ以上を目指してやっていきます」と語っている。
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