(C)Strikeforce
ONE Championshipがブラジルの“柔術怪童”アンドレ・ガウヴァオンと契約を交わしたことを11月9日、発表した。
ガウヴァオンは、グラップリングマッチのみならずMMAマッチにも出場する。
チャトリ・シットヨートンONE会長兼CEOは8日、自身のSNSで「一緒にアンドレ・ガウヴァオンをONEに歓迎しましょう!」と投稿。
さらに「(ガウヴァオンは)何度も世界チャンピオンに輝いた史上有数のグラップラー。ONEでMMAとサブミッション・グラップリングの両方で世界タイトルを獲得することを目標にしている」と紹介した。
39歳のガウヴァオンは、ブラジリアン柔術黒帯四段で、IBJJF世界選手権を5度制覇。ノーギのADCCでは、ファブリシオ・ヴェウドゥム、アレッシャンドリ・カカレコ、トキーニョ、パブロ・ポポビッチ、ブラウリオ・エスティマ、フェリッペ・プレギーサらに勝利。2011年のADCC世界大会では、自身の階級とアブソルート級を制し、その後はスーパーファイトの全大会を制すなど、計6つのADCC世界タイトルを獲得している。
MMAは5勝2敗。2008年8月にMMAデビューし、2009年4月には日本のDREAMにも参戦。ウェルター級(-76 kg)GP1回戦でジョン・アレッシオに腕十字で一本勝ち。7月の準決勝ではジェイソン・ハイにスプリット判定負けを喫している。
その後、2010年3月に北米Strikeforceに初参戦。ルーク・スチュアートに判定勝ち後、同年8月にジョルジ・パチーユ・マカコにパウンド勝利。2010年10月にタイロン・ウッドリーに1R KO負け以降、MMAから遠ざかっており、今回が11年ぶりのMMA復帰となる。
現在、ONEは“ブシェシャ”ことマーカス・アルメイダや、ゴードン・ライアンといった強豪グラップラーと契約をかわしており、どの選手もMMAとグラップリングの両方のルールで出場することになっている。
特に、長年ライバル関係にあるガウヴァオンとライアンの対戦が実現すれば、グラップリングファンにとっても興味深い試合となるだろう。両者は、2022年のADCCスーパーファイトで対戦することになっているが、ONEのサークルケージの中で、グラップリングのみならず、オープンフィンガーグローブを着けての対戦の可能性も出て来たことになる。
現時点でガウヴァオンのONEデビュー戦の日程は「未定」となっている。