ムエタイ
レポート

【BOM】イッセイ(石井一成)が曲者・小嶋に勝利して再起、伊藤紗弥はBOM2階級制覇に成功

2021/11/08 00:11
BOM ~The Battle Of MuayThai~BOM WAVE06 - Get Over The COVID-19 -2021年11月7日(日)神奈川・大さん橋ホール ▼メインイベント BOM 53.30kg契約 3分5R〇イッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォー・ワンチャイ プロモーション/BOMスーパーフライ級王者)判定3-0 ※49-48×3×小嶋・Nor Nakusin(ノーナクシン ムエタイジム/元WPMF日本バンタム級王者)  イッセイはジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。  今年2月の『NO KICK NO LIFE』では麗也を判定3-0で破り、4月のBOMではサンチャイを三日月蹴りでKO。そのキャリアのほとんどをムエタイルールで戦ってきたが、7月にRISE参戦。「DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に出場したが、1回戦で大崎一貴に敗れた。今回が再起戦となる。戦績は33勝(17KO)11敗2分。  小嶋は卓越したムエタイテクニックでデビュー以来9戦負けなしのままルンピニージャパンとJ-NETWORKのバンタム級二冠王となったが、2019年3月に10戦目で初黒星。その後、WPMF日本同級王座も獲得して三冠王に。2019年6月にはIBFムエタイ世界バンタム級王座決定戦に臨んだが、WBCムエタイ世界バンタム級王者ペットチャオワリットに判定2-1で惜敗した。前戦は6月の『スックワンキントーン』で一航とドロー、その前の4月にはHIROYUKIにKO負けと勝ち星から遠ざかっており、イッセイを相手に再起を飾りたいところだ。  1R、ロープを背負う小嶋は前蹴りでけん制、イッセイは左右ローを蹴り、フェイントを織り交ぜて右フック、左ボディを打つ。小嶋はヒジを合わせに行き、緊張感のある展開。  2Rも同じ展開だが、石井はより多くパンチを繰り出していく。小嶋はやはりヒジ狙い。ラウンド終了のゴングが鳴り、小嶋が笑いかけると石井は睨み付ける。  3R、ロープを背にしてジャブ、前蹴り、ヒザで迎え撃つ小嶋に、石井は右ストレート、左ボディを打ち込む。パンチをもらうと小嶋はすかさずヒザ蹴り。石井のアグレッシブが目立つが、小嶋もしっかりと攻撃を返す。石井が首相撲で大きくコカした。  4R、ミドルと前蹴りで距離を取る小嶋に、石井はハイキックや右ストレートで勝負を懸けるが、のらりくらりとかわす小嶋をなかなか捉えることができない。小嶋は石井が出てくるところに右ミドルとジャブを合わせる。  5R序盤、小嶋の蹴りをキャッチしての右ストレートを放つ石井は、右ヒジで小嶋を流血させることに成功。ドクターチェックとなる。再開後、ついに石井がパンチのコンビネーションをフル回転させて小嶋を追い詰める。小嶋もミドルとヒザで対抗し、最後には石井を浴びせ倒す意地を見せたが、判定3-0で石井が勝利した。  石井はマイクを持つと「7月に試合したんですがRISEで1回戦で負けてしまって、それを挽回する試合にしようと思ったんですがこんなんじゃだめですね。もっと練習して強くなります。こんな内容で言えることではないですが、僕も格闘技界を盛り上げていきたいので次回1月9にNO KICK NO LIFEで試合が決まっているので見てください。ここから石井一成第二章を始めていきます」と、どんどん試合をしていきたいとアピールした。  そして解説を務めていた吉成名高をリングに呼び込むと、「一緒にムエタイ界を盛り上げられるようにYouTubeチャンネルを始めました。チャンネル登録よろしくお願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼セミファイナル BOM日本女子ライトフライ級(48.98kg) 王座決定戦 2分5R〇伊藤紗弥(尚武会/BOM女子ピン級王者)判定3-0 ※50-49、49-48、49-46×RINA(谷山ジム小田原道場)※伊藤が新王座に就く。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2020年2月の『RISE』初参戦ではAyakaに生涯初のダウン&KO負けを喫してしまったが、今年4月の『ムエローク』ではムエタイルールでAyakaにリベンジ成功。BOM女子ピン級初代王座も獲得した。  7月には『BOM』で初のオープンフィンガーグローブマッチに挑み、女子二冠王MIREYに勝利するも、9月に2度目のRISE参戦でRISE QUEENアトム級王者・宮崎小雪に延長戦の末に判定2-0で惜敗した。今回は初めての48kg以上での試合で、BOMピン級王座(-45.53kg)に続いてのBOM2階級制覇(他のタイトルを含めればピン級、ミニフライ級に続いての3階級制覇)を狙っての試合。しかし前日計量では46.78kgと2kg以上のアンダー。  RINAは19歳でキックボクシングを始め、アマチュア時代には10連敗する苦い経験をしたが、2016年7月にプロデビュー。鼻を骨折して一時は引退も考えたが、2019年7月に復帰。2017年12月に『Bigbang』で現RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(判定負け)、2018年5月に『Krush』で現rush女子フライ級王者・壽美(判定負け)とも拳を交えており、今年4月の『ムエローク』ではぱんちゃん璃奈と2度対戦している祥子JSKをヒジ&ヒザでアグレッシブに攻めての判定勝ちを飾っている。NJKFミネルヴァ・ライトフライ級5位で戦績は8勝4敗3分。  1R、右ローを蹴る伊藤に体格で上回るRINAは前へ出てミドルからパンチを放っていく。伊藤はその突進にジャブを合わせ、ミドルを蹴る。  2R、RINAはやはり圧力をかけてパンチとローで前へ出る。それに伊藤はポジションを素早く変えてジャブを打ち、前蹴り、左右ミドルを蹴っていく。かわして打つ、蹴るの伊藤のテクニックが冴えた。  3R、RINAが蹴ると的確に右ミドルを蹴る伊藤。RINAは伊藤にミドルを蹴らせてキャッチし、ストレートを見舞う。さらに組むとヒジの連打。しかし伊藤は焦らず左右ミドルを蹴り、ジャブを突く。伊藤は首相撲でコカしてもみせた。  4R、RINAの攻撃をかわして自分の攻撃を当てていく伊藤。ジャブ、前蹴りをRINAの突進に合わせ、蹴りをもらってもすぐに蹴り返す。蹴りをキャッチしてのコカしも見せた。  5R、伊藤は首相撲でコカし、体捌きと足さばきでRINAの突進をかわしてミドルを蹴る。RINAが近付いてくると組みで動きを止め、RINAに攻めさせない。相手をコントロールする戦いをしっかり続け、伊藤がテクニックで体重差を制しての判定勝ちで2階級制覇に成功した。 [nextpage] ▼第11試合 BOMライト級(61.23kg)3分5R〇キヨソンセン・FLYSKYGYM(FLYSKY GYM/WMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者)判定3-0 ※49-47、49-48、49-46×健太(E.S.G)  キヨソンセンは、タイ在住時代はラジャダムナンとルンピニースタジアムで活躍。現在はFLYSKYGYMでトレーナーを務めながらWMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得するなど日本の試合に出場している。2018年10月の『KNOCK OUT』では森井洋介と3分5Rを戦い抜いてドロー。延長戦でKO負けも森井を苦しめた(トーナメントのため公式結果はドロー)。2020年12月には梅野源治に判定勝ちして名をあげたが、今年4月の再戦では梅野にリベンジを許している。ハイキック、右フック、ヒジ打ちなど多彩な技でのKO勝利が多い。  健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。1年半に渡って勝ち星から遠ざかっていたが、今年2月、NKBライト級王者・高橋一眞に判定2-0で勝利して連敗脱出。4月のBOMでも晃希にKO勝ちと連勝したが、6月の新日本キックでは重森陽太に完封負けを喫した。前戦となった7月、NOBU BRAVERY戦でも敗れている。今年9月にホームリングNJKFでの試合で100戦目に到達、その試合を勝利で飾っている。  1Rはほぼローとカーフの蹴り合い。キヨソンセンは前蹴り、健太は時折右ストレート、右フックを繰り出したがローの蹴り合いに終始した。  2R、ローの蹴り合いに健太は右ミドル、キヨソンセンは左ミドルも織り交ぜる。健太はフェイントを多用し、右ローのダブルも蹴る。キヨソンセンは強い右ローを蹴るが、健太が手数でやや上回ったか。  3R、キヨソンセンは明らかにヒジを狙って前へ出てくる。健太は右フックで応戦し、キヨソンセンが首相撲に来ると両腕を脇に挟んでディフェンスするが、ついに右ヒジをもらってダウン。そこからはキヨソンセンがヒジ&ヒザの猛攻を仕掛けて健太を圧倒する。  4Rもヒジの猛攻を仕掛けるキヨソンセンだが、健太はヒジの打ち合いで真っ向から対抗。さらに左右フックを繰り出してヒットを奪う。キヨソンセンが首相撲に持ち込めばヒザ蹴りでも応戦しての真っ向勝負。  5R、キヨソンセンはジャブ、ミドル、前蹴りで完全に逃げ切り体勢。健太はローを蹴って右ストレート、左右フックを繰り出していくが、キヨソンセンはバックステップでかわしていく。健太が追い回す形となったがヒットは奪えず。  ダウンを奪ったキヨソンセンが健太に逆襲を許さず、判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第10試合 WMC日本・KOSウェルター級(66.68kg)Wタイトルマッチ 3分5R〇KAZU(蒼天塾/GTジム/WMC日本ウェルター級王者)TKO 4R 2分08秒 ※ドクターストップ×森木一吉(K-Fit-Lab/KOSウェルター級王者)※KAZUがWMC日本王座を防衛、KOSの新王座に就く。  1Rから両者激しく攻め合う。パンチ主体の森木に右ローで対抗するサウスポーのKAZU。森木が攻めてくるところにKAZUは合わせる形だが、飛び込んでのヒジも見せる。  2R、森木はパンチから右ロー、右ローからパンチと右ローにつなげる。KAZUは飛び込んでの左ストレート、ヒジを繰り出すが森木の右ローに足が流れ始める。  3Rも左ストレート&左ヒジで出入りを繰り返すKAZU。森木は右目上をカットするが、しつこく右ローを蹴り続ける。完全にKAZUのヒジと森木の右ローという図式となるが、KAZUは左縦ヒジでも森木の頭部をカットする。  4Rも徹底してヒジを打ち込むKAZU。森木にドクターチェック。パンチでどんどん攻める森木にKAZUはクリンチを多用。森木が攻め、KAZUが組む展開が続く。森木の出血がひどくなり、2度目のドクターチェックでついにストップ。  KAZUがTKO勝ちで二冠王となった。 [nextpage] ▼第9試合 WMCインターコンチネンタル・ウェルター級(66.68kg)タイトルマッチ 3分5R〇滝口幸成(キングムエ/王者)判定3-0 ※49-47、49-48、50-46×峯山竜哉(WSR 西川口/挑戦者)※滝口が初防衛に成功。  1R、サウスポーの峯山は前蹴り、左ミドル、左ボディストレートとボディを狙い撃ち。右フックからの左ボディも。滝口は右ミドルと右ローを蹴り、峯山の左に右を合わせてダウン気味に倒したが、これはスリップに。  2R、峯山の左ボディが決まった直後、滝口が右ストレートをローに合わせたカウンターでダウンを奪う。立ち上がった峯山はそれほどダメージを感じさせることなく、変わらずボディを攻めていく。滝口もローとミドルで対抗し、ヒジも使う。  3R、滝口は組んでのヒザを多用したかと思えば、ローの蹴り合いをして左右カーフキックで峯山の前足を狙い撃ち。足払いも混ぜる。峯山は左三日月蹴りと左ボディストレートを繰り出し、両者譲らず。  4R、組んでのヒザ蹴りを多用する滝口は離れると右ロー&右ミドル、峯山は攻めづらいのか手数が出ない。ガードを高く上げて蹴り、ヒジを打つ滝口。  5R、峯山は左右ボディ、左ミドルを繰り出すが、滝口はガードを固めて淡々と前蹴り、カーフを蹴り返す。ボディは打たせてもすぐに蹴りを返してペースを譲らせず、判定3-0で滝口が安定した強さを見せつけて初防衛に成功した。 [nextpage] ▼第8試合 WMCインターコンチネンタル・バンタム級(53.52kg)タイトルマッチ 3分5R×國本真義(命武会/王者)判定0-3 ※47-49、46-50、46-49〇士門・PKセンチャイムエタイジム(P.K.SaenchaiMuayThaiGym/挑戦者)※士門が新王座に就く。  1R、前に出る國本は右ローを蹴りつつ右のパンチを繰り出す。士門はロープを背負いつつ、ジャブを放って強い左ロー。時折、鋭い右ストレートを打ち下ろし、左アッパーを繰り出す。  2Rも前へ出て積極的に攻める國本は左右ローで士門の前足を狙い撃ち。士門はジャブと右ミドルで突き放しにかかるが、國本も前進が止まらない。  3Rは士門も前へ出る。ヒジを打ち、首相撲に捕まえると鋭いヒザを突き刺す。序盤は士門に圧倒された國本だが、中盤からは再び右ローを蹴ってパンチへつないでいく。士門はジャブで応戦。  4Rも前に出るのは國本。ロープを背負う士門にパンチで入っていき、右ローを蹴る。士門はジャブと左右ミドルで距離を取った戦い。國本は手数が多いが、ジャブのヒットは士門が優っているか。  5Rも前に出てパンチを打っていく國本も、士門はロープを背負いながら動きかわして打つ、かわして蹴るを徹底。國本のパンチは空を切り、士門はジャブを当てて左右ハイも蹴る。  テクニックを見せつける形となった士門が大差の判定勝ちで新王座に就いた。 [nextpage] ▼第7試合 BOM 73.00kg契約 3分3R〇喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム/BOMミドル級王者)KO 2R 0分42秒 ※右ストレート×クアン・サックランシット(サックランシット)  1R、いきなり左ハイをヒットさせる喜多村。その後も右ローを蹴りつつ、左右ハイと右ストレートを狙う。クアンはユーモラスな動きながら左ミドルを蹴る。  2R、ロープを背負うクアンを右ローで崩した喜多村は右ストレートを打ち込む。これが見事にクリーンヒットし、喜多村のKO圧勝となった。  するとここでJがリングインし、「7月、僕のベルトを懸けた決勝戦、アツい男の拳の語り合いをしたんですよ。だけど俺マジであの時の判定マジで納得いってねえから。俺負けてねえから。リベンジマッチって感じになってるけど、そのベルトは俺のだから。12月5日、リベンジマッチだからとっとと返せ」とラップ口調で再戦をアピール。  喜多村も「正直、自分もあの判定納得いってないので近いうちに再戦しましょう。こっちの方が強いってことを証明します」と、その場でベルトを懸けての再戦を承諾した。 [nextpage] ▼第6試合 WMC日本女子バンタム級(53.52kg)王者決定戦 2分5R〇JASMINE(ポゴナクラブ)判定3-0 ※49-47×2、49-48×NANA☆SE(MSJキックボクシングジム)※JASMINEが新王座に就く。  1R、NANA☆SEはワンツー、JASMINEは左右ミドルと前蹴り。蹴りが多いJASMINEだが左フックを一発強打。さらに首相撲でねじ伏せ倒し、パワーの差を見せる。  2R、パンチで前に出るNANA☆SEに首相撲に持ち込むJASMINE。パワーで振り回そうとするが、徐々にNANA☆SEも対応してくる。JASMINEは身長差を活かして鋭角的にヒザを突き刺す。  3R、ややバテ気味のJASMINEにNANA☆SEは突進してパンチを繰り出す。右ボディストレートでボディ狙い、組み付くJASMINEはヒザ蹴り、離れるとバックハンドブロー。  4Rは再び蹴っていくJASMINE。前蹴り、右ミドルで距離を取り、前に出てくるNANA☆SEへ右フックを見舞う。ラウンド終了直前にはバックハンドブローをクリーンヒットさせて大きな見せ場を作った。  5Rは組み合いが多くなり、その中でもJASMINEが前蹴り、ヒザ蹴りを放っていきJASMINEが判定勝ちで新王座に就いた。 [nextpage] ▼第5試合 WMC日本スーパーバンタム級(55.34kg) 3分3R×安藤功一郎(MIGAKU MUAYTHAI GYM)判定0-3 ※27-30×3〇渋江健司(Y'ZD GYM)  1R序盤からパンチを連打して前へ出る渋江。出鼻を挫かれこの連打をもらってしまった安藤だが、中盤は立て直して左右フックを返す。  2Rは一変して右ローの蹴り合いとなり、時折渋江がパンチを連打して右ストレートをヒットさせる。安藤も前に出るが、渋江の連打に下がる。  3Rが始まってすぐ、右ローからのワンツーで渋江がダウンを奪う。その後も右ローの連打でダウン寸前まで追い詰めた渋江だが、安藤は踏みとどまって最後まで立ち続け、判定3-0で渋江が勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 WMC日本スーパーフェザー級(58.97kg) 3分3R〇ガオパヤック・Y'ZD(Y'ZD GYM)判定2-0 ※29-28×2、29-29×KOJIRO・FLYSKYGYM(FLYSKY GYM)  1R、サウスポーのガオパヤックは左インローを蹴って左ストレート。前へ出てヒジも放つ。KOJIROは右ミドルを蹴ってワンツーにつなぐ。  2R、ミドルの蹴り合い、ヒジの打ち合いと真っ向からガオパヤックに対するKOJIRO。ストレートの激しい打ち合いもあり、両者ヒートアップしていく。  3Rも両者ヒジ、ヒザ、ミドル、ストレートで真っ向から打ち合い、両者譲らずの激しい展開が続く。ガオパヤックが左ストレートで仰け反らせば、すかさずKOJIROも右ストレートで仰け反らせる。試合後、大きな拍手が沸き起こる中、ガオパヤックが判定で熱闘を制した。 [nextpage] ▼第3試合 WMC日本バンタム級(53.52kg)3分3R〇宮坂桂介(ノーナクシン ムエタイジム)判定2-0 ※29-28×2、29-29×奥脇一哉(エイワスポーツジム)  1R、奥脇は左ロー、宮坂は左ミドルを蹴る。パンチで攻めたい奥脇に宮坂は蹴りの間合いで右ローも蹴り、首相撲になると3度奥脇をコカした。  2R、奥脇は左フックで飛び込んでいってパンチのコンビネーションを繰り出すが、宮坂は左ミドル、テンカオで迎え撃ち、首相撲に持ち込む。宮坂のヒジで奥脇は右目上から流血。  3Rは奥脇が勝負をかけてパンチで前へ出ていく。右ボディストレートから左フック、左右フックと積極的に攻め、宮坂は首相撲に持ち込む場面が増える。判定2-0で宮坂の判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第2試合 WMC日本フェザー級(57.15.kg)3分3R×パルコ・レンジャージム(RANGER GYM)判定0-3 ※28-29、28-30、27-30〇しょーい(湘南格闘クラブ)  1R開始直後からパンチで攻め込むしょーい。パルコは右ミドル、しょーいは左ミドルで蹴り合い、首相撲になると両者ともヒザで蹴り合うムエタイらしい展開に。しょーいの右フックでパルコはグラつくが、首相撲で耐える。  2Rは首相撲に持ち込むパルコにしょーいはヒジで応戦。離れるとミドルと右フック。3Rは首相撲でのヒジ、ヒザを打ち合う、離れるとパルコが前に出て、しょーいは前蹴り。ヒジでパルコの右目上をカットしてドクターチェックが入る。最後まで前に出て攻めたパルコだったが、しょーいに判定で凱歌があがった。 [nextpage] ▼第1試合 WMC日本スーパーバンタム級(55.34.kg) 3分3R×ベンツ飯田(Aimhigh)判定0-2 ※28-29、29-29、28-30〇GANG-G(ゴリラジム)  1R開始からパンチと右ローで襲い掛かるGANG-Gに、飯田は前蹴りとヒジで応戦。ジャブを突く飯田にGANG-Gは回り込みながら右ローを狙い撃ち。  2Rも左右フック、ヒジ、アッパーで猛攻を加えるGANG-Gは攻撃の手を休めない。飯田は右ローを蹴り、首ヒザで削っていきヒジも繰り出すが、GANG-Gの圧倒的な手数に押される。  3Rも攻撃するGANG-Gに飯田は右の縦ヒジで大流血に追い込む。ドクターチェック後も攻撃の手を休めずガムシャラに攻撃するGANG-Gに場内から歓声が沸き起こり、飯田も打ち合って試合が終わると大きな拍手に包まれた。  判定は2-0でGANG-Gが勝利。対戦相手を称え、客席に笑顔で礼をするGANG-Gに再び拍手が沸き起こった。
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