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レポート

【UFC】ウェルター級王者ウスマンが5度目防衛に成功、女子ストロー級王者ナマユナスがウェイリーに5R判定勝ちで初防衛、ゲイジーがチャンドラーを降す

2021/11/07 11:11
 2021年11月6日(日本時間7日)米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて『UFC 268: Usman vs. Covington 2』が開催された。 【メインカード】 ▼UFC世界ウェルター級選手権試合 5分5R○カマル・ウスマン(ナイジェリア)王者・20勝1敗(UFC15勝0敗・UFC15連勝中)[判定3-0] ※48-47×2, 49-46×コルビー・コヴィントン(米国)挑戦者・16勝3敗(UFC11勝3敗)※ウスマンが5度目の防衛に成功  メインイベントは、UFC世界ウェルター級選手権試合。王者カマル・ウスマン(ナイジェリア)と挑戦者コルビー・コヴィントン(米国)が、2019年12月以来の再戦に臨む。  前戦はウスマンが5R、右ストレートを効かせてのパウンドでTKO勝ち。MMA19勝1敗、うちUFCで14勝無敗と、圧倒的な強さで3度王座を防衛し、現在UFCパウンド・フォー・パウンドランキング1位でもある最強王者ウスマンを相手に、MMA16勝2敗(UFC11勝2敗)の挑戦者コヴィントンはいかに立ち向かうのか。  1R、オーソドックス構えのウスマン。サウスポー構えのワイドスタンスのコヴィントン。左ジャブから入るウスマン。さらに右前蹴り。払うコヴィントンも左の蹴りを打ち、左オーバーハンドで飛び込むが、かわすウスマン。コヴィントンはダブルレッグテイクダウンもそのまま後方に返すウスマン。がぶりもコヴィントンも首を抜く。  右ローを蹴るコヴィントン。ワンツーを見せるが遠い。圧力をかけるウスマン。右から左で飛び込むコヴィントンに、ウスマンはカウンターのダブルレッグテイクダウン! ここはすぐに立つコヴィントン。  互いにテイクダウンを見せた両者。左ストレートはコヴィントンもかわすウスマンは右を狙う。ウスマンとの接触後の頭が当たり、コヴィントンは右頬をカット。  2R、圧力をかけるのはウスマン。右アッパーで飛び込むも右に回るコヴィントン。ワンツーから左の蹴りに繋ぐ。オーソドックス構えからサウスポー構えに戻すコヴィントン。右から左ストレートで飛び込むと右で差しに行くが、差し返して突き放すウスマン。  コヴィントンの左右をかわし右ボディを当てるウスマン! 右ストレートを見せながらもコヴィントンの打ち返しを見切るウスマン。左ジャブを当てて、右にコヴィントンは後退もダブルレッグへ。  右で差してシングルレッグも四つに戻すウスマンが突き放す。左から右ボディを叩くウスマン。コヴィントンの打ち返しには距離を取る。右アッパーを当てるウスマン!  さらに左の打ち合いに手を着いたコヴィントン。立ち上がるが続くウスマンの左にダウン! コヴィントンはシングルレッグもがぶられそのまま亀に。ウスマンは亀のコヴィントンのボディに連打もブザー。  3R、サウスポー構えでワンツーから左ハイを打つコヴィントン。ワンツーの左ストレートをウスマンは額で受けると、足を触るフェイントに。  遠間になるコヴィントン。右の刺し合いからワンツーの左をかすめるコヴィントンはシングルレッグに。スプロールして叩くウスマンに立ち上がるコヴィントン。左ミドルを腹に当てる。ジャブから右を突くウスマン。コヴィントンは右をかすめるが、ウスマンも右の打ち返し! さらに左ボディを突くウスマンに打ち合いから右をヒットさせるコヴィントン! さらに右を突くと、ダブルレッグテイクダウンへ。ウスマンはテイクダウンを耐える。  4R、右から左を打つコヴィントン。かわすウスマンは右ミドル。右ボディ。コヴィントンもアッパーを突くも当たらず。さらに右アッパーから左ストレートに繋ぐコヴィントンだが、ウスマンの打ち返しに押し戻され、ウスマンは左ボディ! 近距離の打ち合いも有効打はウスマン。ワンツーの左のコヴィントンも打ち返しが速いウスマン。  コヴィントンは左ミドルを当てるとウスマンが後退! 左右をラッシュするがさばくウスマン。ここでコヴィントンはダブルレッグからしつこく組むが差し上げるウスマン。ヒジを狙うコヴィントンに右のカウンターを当てるウスマン。右の相打ちに両者近づき、笑みを浮かべる。  5R、ワンツーをガード上に打ち込むコヴィントン。右回りでさばくウスマン。コヴィントンは左前蹴り。ウスマンは押し戻し右ボディストレート。さらにアッパー!  しかし詰めるウスマンに左ストレート、アッパー! 前に出てダブルレッグも、後方に足を飛ばして切るウスマン。  スタンド再開。右ハイを打つウスマン。ブロックするコヴィントンは右ボディの飛び込み。ウスマンも左ボディを返すと、コヴィントンの左ハイにバランスを崩したウスマンにコヴィントンは一気に組みに行くと左で差して押し込む。右で小手に巻くウスマン。四つから離れ際のヒザのウスマンにコヴィントンは左を突く。  コヴィントンは右アッパーも空振り。詰めるウスマンは左ストレートも空振り。左ストレートで詰めるコヴィントンにウスマンの前手の左手が指に入り、ドクターチェックに。中断後、再開。  残り30秒。左ハイ、ミドルを見せるコヴィントンだが、ブロックするウスマンも右の蹴り。さらに右ストレートもかわす。ブザーに近づき、互いにリスペクトと言いながらも顔を近づける両者。  判定は3-0(48-47×2, 49-46)でウスマンが勝利。MMA15連勝で、5度目のUFC世界王座防衛に成功した。試合後、王者は「MSG、どうだい? トラッシュトークや、たくさんの血も流れた。コヴィントンはほんとうに強い選手だった。誰かをオクタゴンを共有するとき、必ずリスペクトが生まれる。彼の技術、コーチたちにもリスペクトしたい。P4P? 自分自身が最強だ。強い相手にコーチの言うことも聞いて戦った。ニューヨーク、応援ありがとう、楽しんでくれたかな」とコメント。  再戦で後半に巻き返したコヴィントンは「自分が優位になった瞬間もいくつかあったけど有利にできなかった。この国を守る軍のみんなや周囲に感謝する。みんな愛しているよ」と語り、オクタゴンを後にした。 [nextpage] ▼UFC世界女子ストロー級選手権試合 5分5R○ローズ・ナマユナス(米国)王者・11勝4敗(UFC9勝3敗)[判定2-1] ※49-46, 48-47, 47-48×ジャン・ウェイリー(中国)挑戦者・21勝3敗(UFC5勝2敗)※ナマユナスが初防衛に成功  コ・メインイベントは、UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ(5分5R)。王者は2021年4月の前戦でウェイリーを左ハイキックで破ったナマユナス。前王者で挑戦者のウェイリーは1位。  これまでヨアナ・イェンジェイチック、ジェシカ・アンドラージと2度のダイレクトリマッチに勝利しているナマユナス。  2019年8月にアンドラージを1R TKOに降し、中国人及び東アジア人史上初のUFC世界王者となったウェイリーは、2020年3月のヨアナ戦の死闘をスプリット判定で制して初防衛に成功。コロナ禍を経て、2021年4月に1年ぶりの試合でナマユナスに1R KO負けし、UFC初黒星を喫した。今回の試合に向け、米国で元二階級同時王者のヘンリー・セフードの指導も受けて来た。  また、今回の女子世界王座戦は、前日計量時からアカデミー賞受賞女優のハル・ベリーが立会人として同席した。  ハル・ベリーは、NetflixのMMA映画『ブルーズド~打ちのめされても~』で主演と長編監督を務め、この映画にUFCとInvicta FCが協力している。  同作は、落ちぶれた女性格闘家が再起をかけて戦い、かつて手放した幼い息子との絆も取り戻そうと奮闘する女性版『ロッキー』とも言える作品。ハル・ベリーはヘンゾ・グレイシーの黒帯のロブ・コンスタンスにMMAを習い、スタントマンを使わずに自らアクションシーンを演じ、UFC世界女子フライ級王者のヴァレンティーナ・シェフチェンコとの対戦シーンもあるという。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローのウェイリー。ワンツーで前に出るナマユナス。時折スイッチするとウェイリーのローをかわして長い距離の左右を突く。  詰めてボディロックテイクダウンはウェイリー! 跳ね上げようとするナマユナスだが、抑え込むウェイリーは下から二重がらみも、足を解いて効かせるナマユナス。中腰からパウンドするウェイリー。足を効かせて立ち上がりを選択したナマユナス。シングルレッグのウェイリーを切ってスタンドへ。  ウェイリーは左の蹴りもかわすナマユナスが右ローの打ち返し。ウェイリーの打撃の距離を外す。左の前蹴りでウェイリーを崩し、金網に詰めて右ストレートを当てるナマユナス。  2R、左右スイッチして圧力をかけるナマユナス。脱力してウェイリーを呼び込んで左右を当てるナマユナス。左ハイを打ってからのウェイリーの組みをナマユナスは剥がして左ハイ! その蹴り足を取ってテイクダウンはウェイリー。中腰からパウンド。しかしナマユナスも立ち上がる。  右で差して大内刈を狙うウェイリー。しかしヒザを打つウェイリーの際でボディロックテイクダウンはナマユナス! ニアマウントになりかけるナマユナスを右足を戻して突き放すウェイリー。  3R、右の高い前蹴りを見せるナマユナス。圧力をかけるとウェイリーは右ロー。ウェイリーの左ローに右ストレートを合わせるナマユナス。徐々に圧をかけるナマユナスにウェイリーのバックフィストは空振り。右ストレートを当てるとウェイリーの左は空振り。さらにナマユナスはジャブ。右を振って組むナマユナス。突き放すウェイリー。  近い距離になって左を当ててウェイリーに尻餅を着かせたナマユナス。ウェイリーは組むが、突き放すナマユナスは右ジャブのダブルで前に。右を強振するウェイリー。しかし左の打ち合いはナマユナス! ここでウェイリーはシングルレッグテイクダウン! マウントを奪ったところでブザー。  4R、ウェイリーの右ローに右ストレートを狙うナマユナス。しかし左の蹴りは掴んだウェイリーがテイクダウン。下からの蹴り上げですぐに立つナマユナス。圧力をかけて左のかけ蹴りを見せるナマユナス。  かわすウェイリーはニータップからバックテイク! リストを巻き込むナマユナス。右足をかけるウェイリーは両足はかけられず。ナマユナスは足を掴んで正対して上に。ウェイリーはデイープハーフからスイープを狙うが、トップキープはナマユナス。  マット中央。インサイドガードから細かいパウンドはナマユナス。蹴り上げで立とうとするウェイリーを担ごうとするナマユナス。中腰からパウンド狙い。ここはウェイリーは足でガード。ナマユナスは左のパウンドでブザー。  5R、サウスポー構えから入るナマユナスはマウスピースをつけ忘れ、装着して再開。ウェイリーの左ハイをかわすナマユナス。ウェイリーは右ロー。ナマユナスのワンツーに組みに行くウェイリーだが深追いはせず。  鋭い踏み込みから小外がけでテイクダウンはナマユナス! ハーフガードのウェイリーは外掛けから足関節狙いも察知するナマユナスはインサイドガードに。背中を着かされたウェイリーは蹴り上げから立ち上がろうとするが、さばいて中に入るナマユナスは左で脇差しパス狙い。足を戻すウェイリー。「USA」コールの中、アウェィのウェイリーは下からヒジ狙い。片足を超えかけたナマユナス。いったん体を離し、足に蹴り。再びインサイドガードに入り、パウンドを打ってナマユナスが上でブザー。右手を挙げる。  判定は2-1(49-46, 48-47, 47-48)で王者が初防衛に成功。ナマユナスの腰にハル・ベリーがベルトを巻いた。  勝者ナマユナスは「自信はありました。勝ったと思いました。最初の2Rは接戦だったけどあまり気にしなかった。彼女は成長して戻ってきたのでタフになると思っていました。ジムにベルトを持ち帰ってこれから考えます」とコメント。  米国でヘンリー・セフードらと練習してきた敗者ウェイリーも「出来ることはすべて100%、やりました。ローズにおめでとうと言いたい。ニューヨークで試合が出来て幸せです。いまは満足な気持ちです。中国のファンもたくさん来ていただきありがとうございました。皆さんのインスピレーションになれるような選手になりたい、障害を乗り越えるような選手になっていきたいと思います」と充実の表情で語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R○マルロン・ヴェラ(エクアドル)18勝7敗(UFC12勝6敗)[3R 3分50秒 KO] ※右前蹴り×フランク・エドガー(米国)24勝10敗(UFC18勝10敗)  1R、サウスポー構えで入るヴェラにエドガーはダブルレッグへ。切るヴェラはオーソドックス構えに。素早い入りでワンツーを打ち右を当てるエドガー。ヴェラの蹴り足を取ってニータップを狙うが、足を抜くヴェラ。  右の関節蹴りを狙うヴェラにダブルレッグテイクダウンはエドガー! ギロチンチョークを狙うヴェラだがハーフに出るエドガーは首を抜く。ヴェラはフルガードに戻すが、インサイドからエドガーはヒジ打ち! しかしヴェラも下からヒジを突く。  上からヒジを突くエドガー。ハイガードを狙うヴェラからいったん離れ、足をさばこうとするが、そこに下から踵蹴りはヴェラ。エドガーは再びガードの中に入って行く。中腰になりパウンドを打つエドガー。ブザー。  2R、サウスポー構えから入るヴェラ。エドガーの入りにカウンターの右を軽く当てる。左ミドルを打つヴェラの打ち終わりにワンツースリーと入るエドガー。ヴェラのヒザ蹴りにダブルレッグテイクダウン! 下からの仕掛けはヴェラ。インサイドに入りパウンドするエドガー。ヴェラは立ち上がり。  エドガーはシングルレッグも切るヴェラはオーソドックス構えに。プレッシャーをかけて、エドガーの入りにヒザを狙う。右前蹴りのヴェラは詰めて二段蹴りのヒザ! 胸に受け、一瞬バランスを崩すエドガーだがすぐに立て直す。追うヴェラにサークリングするエドガー。右ストレートが頬をとらえる。圧力をかけるヴェラの右ヒジにバランスを崩すエドガーだが戻す。  3R、オーソドックス構えで入るヴェラ。ワンツースリーで出入りのエドガー。詰めるヴェラにボディ打ちのフェイントから左右に角度を作り連打。ガードを固めるヴェラは左サイドキック。エドガーの組みを切り、前へ。  サークリングするエドガーに圧力をかけ続けるヴェラ。サウスポー構えになり、左三日月蹴り。オーソドックス構えになり、詰めるがエドガーはマウスピースを吐き出す。  ワンツーの右を当てるエドガーに詰めるヴェラ。そこにカウンターのダブルレッグはエドガー! すぐに立ち上がるヴェラはエドガーを追うと、オーソドックス構えから左ジャブから右のスナップを効かせた高い前蹴り! 中足でアゴに効かされたエドガーは前のめりに倒れると、レフェリーがすぐに試合を止めた。ストップに不満を表したエドガーだが、コール時にはヴェラを讃えた。  3R 3分50秒、ヴェラがKO勝利。エクアドル国旗をジョー・ローガンの背にかけたヴェラは、「少し劣勢だと感じていた。1Rは取られたけどダメージが無く、セコンドが戦略を使えてくれた。互いにハードなゲームをした。オクタゴンの中で僕はファイターだ。(前蹴りは)なるべく上体を下げて狙っていた。(ヴィトーvs.アンデウソンのようだったが?)ずっと練習していた。真ん中を突くように、跳びヒザも狙っていた。常にポジティブなメンタルを持っている。僕も止める者は誰もいない」と、自信を語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R○シェーン・ブルゴス(米国)14勝3敗(UFC7勝3敗)[判定3-0] ※29-28×3×ビリー・クアランティーロ(米国)16勝4敗(UFC4勝2敗)  1R、クアランティーロは跳びヒザで前に。ブルゴスは右で差して組むが、クアランティーロは防ぎ、離れるブルゴス。  クアランティーロの入りにカウンターを当てるブラジル。クアランティーロは右アッパーもかわすブルゴスは右を返す。互いに打ち合いの中、右で差して押し込むクアランティーロ。体を入れ替えるブルゴスは離れる。  クアランティーロの入りにカウンターの右はブルゴス。バランスを崩し一瞬ヒザを着いたクアランティーロだが、左右で前に。右を差して前に出る。  2R、積極的に前に出るクアランティーロ。ブルゴスも打ち返し、右ヒジも打つ。右をスイングするクアランティーロ。ヒットさせるが、ブルゴスもよく見てヘッドスリップ、足払いも。崩されたクアランティーロだが、すぐに立ち上がり押し込み。ここも体を入れ替えるのはブルゴス。クアランティーロはクリンチアッパーを突き上げる。首相撲から崩すのはクアランティーロ。しかし巧みにブルゴスは足払いを混ぜる。  クアランティーロのジャブに右をかぶせるブルゴス! さらに左インローも。手を伸ばして組みに来たクアランティーロを切り、ジャブを入れるブルゴス。詰めてシングルレッグに入るクアランティーロは肩パンチも離れる。左足を効かされたか。手打ちになってきたクアランティーロにブルゴスは右アッパー! さらに左右ラッシュから金網に詰めて、クアランティーロを金網に釘付けにする。ブルゴスのラウンドに。  3R、前に出るクアランティーロにブルゴスのジャブがアイポークに。再開。ブルゴスの右ローを効かされているクアランティーロ。さらに足払いで崩すブルゴスは、必死のシングルレッグからバックテイク、足関節狙いも離れるブルゴス。  なおも前に出るクアランティーロは右ヒジを振るが、ブルゴスもヒジを打ち返し。互いに近い距離は相打ちに。ここに来てダブルレッグから足をかけてバックテイクを狙うクアランティーロは、潜り足関節を狙うが、ここも足を抜くブルゴス。ジャブからワンツーを突くブルゴスも体力を削られている。詰めて組むクアランティーロに右で差し返してボディロック。最後は打ち合ったブルゴスがブザーに両手を挙げた。  判定は3-0(29-28×3)でブルゴスが勝利。試合後、ブルゴスは「1Rは取ったと思った。2Rは感情が高ぶり、カーフキックで流れが変わった。クアランティーロはすごいヤツだ。これから少し休んで家族とバケーションをして、ベルトを目指して戦うよ」と語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R○ジャスティン・ゲイジー(米国)24勝3敗(UFC7勝3敗)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27]×マイケル・チャンドラー(米国)22勝8敗(UFC1勝3敗)  メインカードの第1試合は、いきなり元WSOF王者でライト級2位のゲイジーと、元Bellator王者で5位のチャンドラーのビッグマッチに。  ゲイジーはNCAAディビジョン1でオールアメリカン選出のレスリングをベースに持ちながら、22勝中19KOを誇るストライカー。2020年5月にトニー・ファーガソンを5R TKOで破り暫定王座を獲得。2020年10月にハビブ・ヌルマゴメドフとの統一戦に臨み、1Rにカーフキックを効かせるも、2Rに三角絞めで一本負け。試合後にヌルマゴメドフが引退を表明している。今回は、約1年ぶりの試合となる。  対するチャンドラーも、NCAAディビジョン1でオールアメリカン選出のレスラーながら、その踏み込みの鋭さを活かし、22勝10KO。Bellatorで3度ベルトを巻いた後、2020年にUFCへ移籍。2021年1月にダン・フッカーにKO勝利後、2021年5月にシャーウスオリベイラとUFC世界ライト級王座決定戦に臨み、2R TKO負けでBellatorとのダブルチャンピオンの座を逃している。今回は半年ぶりの再起戦。  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフキックを狙うゲイジー。そしてインローも。チャンドラーは左ジャブもそこにゲイジーは右を狙う。  ともに右ローもそこに詰めるゲイジーの左が当たる。ともに鼻頭を赤くさせ、ともに右のカーフキックも! チャンドラーの左ジャブがヒット! ゲイジーは右のカーフ。互いの右が交錯。その後、チャンドラーの右ストレートがヒット! 右跳びヒザから右ストレートを当てるチャンドラー! 後退するゲイジーにチャンドラーはラッシュも凌ぐゲイジーは右ヒジを返す!  ついに組みに行くチャンドラーも切るゲイジーは右アッパー。チャンドラーも右アッパーを返す。右ローを当てるゲイジーの右ストレートがヒット! クリンチアッパーはチャンドラー! そしてダブルレッグも倒れないゲイジー。放すチャンドラー。右カーフを当てるゲイジー。少しチャンドラー疲労したか。観衆は1Rからスタンディングオベーション。  2R、左ジャブから突くチャンドラーに、大きなワンツーのゲイジ。かわすチャンドラーに右カーフは当てる。  右ボディと下にも散らすチャンドラー。ゲイジーは右カーフをこつこつとつくと右オーバーハンド! 金網に詰まりながら押し返すチャンドラー! しかしゲイジーは右アッパー! 後方に崩れダウンしたチャンドラーは足を手繰りに行くが、がぶるゲイジー。亀のチャンドラーは出血するが、レフェリーに健在をアピールし立ち上がる。  右ボディを突くチャンドラーは「来い」と手招きし、胴に組むが、切るゲイジーは右アッパー。しかし、チャンドラーも右スーパーマンパンチを打つ。チャンドラーの低いダブルレッグを切るゲイジー! さらに右ストレート! チャンドラーも右ボディを返すが肩で息をする。  右前蹴りを腹に突くチャンドラー。左がアイポークとなるが、構わずゲイジーは右ストレート。レフェリーが間に入るもブザー。明確なゲイジーのラウンドに。  3R、ゲイジーの右カーフキックに一回転するチャンピオン。いったん前足を入れ替える。踏み込みを殺されたチャンドラーだが、それでもワンツー、さらにアッパーも。ブロックで防御するゲイジーに、左右ボディを当てて前に出るチャンドラー。しかしガードからゲイジーもワンツーの打ち返し! チャンドラーはダブルレッグから尻下でクラッチし、リフトしてダブルレッグテイクダウン!  しかし、勢い余り、いや踏ん張れず抑え込めず、両者そのまま立ち上がる。一気に詰めたチャンドラーが怒涛のラッシュ。一瞬下がるゲイジーだが、カウンターの右を当てるゲイジー! さらに右にもノーガードで前進するチャンドラー。右手を挙げ歓客を煽るチャンドラー。残り30秒。スピンキックで近づくが、ゲイジーも手を出さず。チャンドラーも詰められず。ブザー。  判定は、3-0(29-28×2, 30-27)でゲイジーが勝利。試合後、「彼はウォリアーだった。生きる時代を間違えたのかもしれない。殺し合いまでするから。このレベルになると。ベルトを賭けて戦いたい。ブラジルでもルイジアナでも。ランキング2位だ」と、王者シャーウス・オリヴェイラへの挑戦をアピールした。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R○アレックス・ペレイラ(ブラジル)4勝1敗(UFC1勝0敗)[2R 0分18秒 TKO] ※左跳びヒサ×アンドレアス・マイカライディス(ギリシャ)13勝5敗(UFC1勝2敗) ▼ライト級 5分3R○ボビー・グリーン(米国)28勝12敗(UFC9勝7敗)[1R 2分25秒 TKO] ※パウンド×アル・アイアキンタ(米国)14勝7敗(UFC9勝6敗) ▼ミドル級 5分3Rクリス・カーティス(米国)27勝8敗(UFC1勝0敗)[1R 4分27秒 KO] ※左フック→パウンドフィル・ホーズ(米国)11勝3敗(UFC3勝1敗) ▼ミドル級 5分3R○ナッソーディン・イマボフ(フランス)11勝3敗(UFC3勝1敗)[2R 4分42秒 TKO] ※パウンド×エドメン・シャバージアン(米国)11勝3敗(UFC4勝3敗) [nextpage] 【アーリープレリム】 ▼ウェルター級 5分3R○イアン・ギャリー(アイルランド)8勝0敗(UFC1勝0敗)[1R 4分59秒 KO] ※右ストレート×ジョーダン・ウィリアムズ(米国)9勝6敗(UFC0勝3敗) ▼ヘビー級 5分3R○クリス・バーネット(米国)22勝7敗(UFC1勝1敗)[2R 2分23秒 TKO] ※後ろ廻し蹴り→パウンド×ジャン・ヴィランテ(米国)17勝14敗(UFC7勝11敗) ▼ライトヘビー級 5分3R○ダスティン・ジャコビー(203.6lbs/92.35kg)[判定3-0] ※29-28×2、30-27×ジョン・アラン(205lbs/92.99kg) ▼フェザー級 5分3R○メルシック・バグダザリアン(アルメニア)7勝1敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※29-28×3×TJ・ララミー(カナダ)12勝5敗(UFC0勝2敗) ▼フライ級 5分3R○オデー・オズボーン(ジャマイカ)10勝4敗(UFC2勝2敗)[判定3-0] ※29-28×3×カルロス・ベルガラ(米国)9勝3敗(UFC0勝1敗)
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