壬生狼の腹違いの兄ということらしいグレート・ミブが黒田へのリベンジを宣言(C)K-1
2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1バンタム級3分3R延長1Rで黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)とダイレクトリマッチを行う壬生狼一輝(力道場静岡)のインタビューが主催者を通じて届いた。
両者は5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」の決勝で対戦し、黒田が壬生狼をKOして優勝を果たしている。
壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。地元・福岡と九州の大会でキャリアを積み、高校在学中にプロデビュー。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。高校卒業時に福岡を離れ、力道場静岡に入門。ジムの2階で寝泊まりしながら練習漬けの日々を過ごす。2020年8月にKrush-EXで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を、2021年1月のKrushでは松本日向を撃破。3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。しかし、前述のように黒田にプロ初黒星を付けられている。戦績は12勝(2KO)1敗。
強いからこそ、そこに弱点があると思っとる
――これからインタビューを始めたいのですが、今こちらに来ていただいているのは…。
「グレート・ミブじゃ。記者会見でも話した通り、一輝は前回の敗戦で心に傷を負って部屋に引きこもっとる。だから一輝の代わりに腹違いの兄のワシがインタビューを受ける。ワシの言葉を一輝の言葉だと思って聞け!」
――……かしこまりました。では今大会への出場が決まった時の心境は?
「“ここで決まったか”っていう気持ちじゃ。Krushのタイトルマッチで再戦が組まれると思うとったから、K-1で、しかも相手の地元・大阪で再戦が組まれて“やるしかない”と思うたわ」
――前回の対戦は5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントの決勝で、壬生狼選手の秒殺KO負けという結果でした。あの試合を振り返ってどうでしょう?
「前回は戦った記憶もないので、“本当に戦ったのかな?”というぐらいの感じじゃ。試合を見返して自分の動き的にはよかったと思うが、1回戦と準決勝で集中力を切らしたことが敗因じゃ」
――トーナメント一回戦・準決勝がいずれも判定決着の接戦で、決勝までの消耗とダメージが深刻に映りました。
「試合前から怪我もあって、その中で決勝まで行って優勝したかったんじゃが、ブラックパンサー黒田(黒田斗真)が比較的ノーダメージで決勝まで上がってきて、そこも敗因じゃ。自分の作戦というか、そこに対応できんかったわ」
――改めて黒田選手にはどんな印象を持っていますか?
「印象はぶっちゃけ強い。強いけど、強いからこそ、そこに弱点があると思っとる。今そこを見つけてやっていこうと思ってるところじゃ」
「それをここで言うわけにはいかんじゃろ!試合を見て!試合を見て!自分の目で確かめろ!」
――お互いに万全な状態のスーパーファイトでリベンジして、前回の敗戦をひっくり返したいですか?
「この前負けたことで本当に全部持って行かれた。一輝も『12回勝ってKrushチャンピオンになっても、あの一戦に負けただけで全て持って行かれた…』と言うとったわ。でも、持って行かれた分は取り返す。相手の全部を奪ってやろうっていう気でいる。格闘技はそういうものだと思っとるから、全て奪いに行くぞ」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「12.4(ジュウニイテン・ヨン)K-1エディオンアリーナ大阪、壬生狼一輝vsブラックパンサー黒田、大阪に血の雨…じゃなくカネの雨が降るぞ」