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【UFC】42歳の世界ライトヘビー級新王者・グローバー・テイシェイラの偉大なる旅路「格闘技に愛と情熱がある限り──」

2021/11/01 17:11

ダナ・ホワイト「クレイジー・ジャーニーをしてきた男にこんなことが起こる、これこそがこのスポーツの醍醐味じゃないか」

──グローバーと長時間何を話していたのですか?

「ちょっと共有するのは難しいが、彼はこの階級でとにかく長い間にわたって最もタフな選手のひとりでい続けてきた。彼の永遠の夢のようなものだったタイトルショットの機会をついに今回獲得し、そして今晩彼はタイトルを手に入れるということをやり遂げた。

 彼が言っていたのは『The Ultimate Fighter』出場の可能性が彼にはあったのに、ビザの問題があった(出場できず)ということ、そしてそのことで彼の人生の道筋がどれほど変わったことか。彼は国に帰らざるをえず、またUFCで活躍するはずだったのに。あのとき彼はあらゆるストーリーを経験していたから、なんというか、遅かれ早かれというのか。

 あのさ、俺たちはみんな、格闘技ファンだろう? で、これはその中で得られるひとつの瞬間で、苦しい、クレイジー・ジャーニーをしてきた男にこんなことが起こる、これこそがこのスポーツの醍醐味じゃないかな。そう、つまり俺が言いたいのは、この男は、彼のキャリアのなかでどれほどの逆境にもめげず、けっして諦めなかった、そして、42歳の誕生日から数日でタイトルを獲得した。これってめちゃくちゃすごい話だよね。これ以上のことはないだろう、ただ、残念なことに、ヤン(・ブラホビッチ)も素晴らしい選手なんだよな。こういう試合っていうのは、やっぱりみんなが『誰も負けて欲しくない』って思うやつだよね」

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