2019年5月21日(火)都内にて記者会見が行われ、6月30日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』の追加対戦カードが発表された。
5月18日(土)東京・後楽園ホールで開催された『K-1 KRUSH FIGHT.101』で、挑戦者・近藤魁成(大成会館)を2R1分43秒、KOして初防衛に成功し、両国大会への参戦をアピールしていた王者・木村"フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)は、初来日のIWKBFムエタイルールオーストラリア王者クルーズ・ブリッグス(オーストラリア)との対戦が決定。
ブリッグスはオーストラリア・オセアニアでムエタイルールを中心に活躍するファイター。アマチュアムエタイで数多くの地区タイトルを獲得し、プロのリングでも15勝(9KO)4敗の戦績を誇る。ムエタイをベースにしたファイトスタイルながら、重いパンチとミドル・ヒザ蹴りを軸としたパワフルなファイトスタイルを持つという。
会見に出席した木村は「前回のタイトルマッチから期間がないですが、今年はたくさん試合をしたくて。ファンの前で戦いたい気持ちもそうですが、アスリートとしてファイターとして成長したいと思っていて、強い相手を用意してもらって感謝しています。相手はキャリアもあっていろいろなベルトを支持しているので、強いんだなと警戒してちゃんと仕上げていこうかなと思っていますね」と、連戦にやる気満々。
近藤戦ではヒザをアゴにもらってダウンを喫し、「ダウンのダメージはまだ少しある」と木村。「でも、ちょっと休んで、しっかり追い込みのトレーニングをする期間はある。問題なくちゃんとした強い姿を見せられる自信はあります」と期間的な問題はないという。
ブリッグスについては「映像は見ていない。知っているのは戦績、キャリアくらい。でも僕とやる限り誰とやってもKO決着になる。ワクワクだし、楽しみですね。写真を見ても強そうな面構えでオーラを持っているので、楽しい高いレベルの試合ができると期待しています」と、データ的なものしか分からないが好敵手となる予感がするという。
昨年11月のK-1でK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオー(オランダ)にKO負けを喫し、フィジカルの差を痛感した木村はフィジカルのさらなる強化に着手。「ピケオーとやってからその差を詰めようと頑張っています。ピケオー戦以降やってきたことが全部出ると自分の動きが期待できる。本当は休もうかと思っていたんですが、違う次元に行くのはここでもう一発気合いを入れるのが他の人と差をつけるには大事かと思った」と、ブリッグス戦でその成果を見せたいとした。
また、両国国技館で初の試合ということに関しては「WWEを見に行ったことがあって楽しかった。ぶち上りましたね」との思い出を語ったが、今回前日にWWEの興行があると聞いて「見に行きたい。(WWEのプロレスラーが)吸って吐いた空気に触れられるのが夢のよう。ぶち上がりました。めちゃめちゃヤバい試合をします。エンターテインメントな試合をしたいですね」とテンションはマックスに。
そして「今年のK-1は全て違う会場でやっているので、だったら全部出たいのが本音。横浜も大阪も全部出たいです。たくさん試合をしたいのは同年代の選手たちを見た時に、野杁正明選手が同じ階級だけど凄い強さを持っている。浮かれていられないくらい強いので、そこに照準を向けています。あと井上尚弥選手がKOを連発していて同い年なので、格闘家人生としてもレースなので誰が一番輝くかっていうのもファイターとしてあるから。彼らを見ていると早く追いつきたい。人生短いので全てを懸けようというのがありますね」と、同年代の選手に負けたくないとの想いを語った。
対するブリッグスはK-1初参戦で木村との一戦へ向けて「ミノルはパワーがあり、素晴らしいボクシング技術を持っているが、勝てない相手とは全く思わない。俺も彼と同じアグレッシブに攻めていく好戦的なファイトスタイルだ。間違いなくKO決着になる激しい戦いになるだろう。日本のファンの前で自分の存在を十分にアピールしたい。楽しみにしていてくれ」とのメッセージを送っている。<関連記事>木村"フィリップ”ミノルがダウン喫するも逆転KOで初防衛、近藤魁成との強打者対決制す木村"フィリップ”ミノル、ダウンを奪われてからの逆転劇は「KRUSHで学んだことをKRUSHで体現した」