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【K-1】ギラつく不可思「全部奪ってやる」、フラットな佐々木大蔵は「1人の男として試合を楽しめれば」

2019/05/22 12:05
【K-1】ギラつく不可思「全部奪ってやる」、フラットな佐々木大蔵は「1人の男として試合を楽しめれば」

にらみ合いを仕掛けた不可思(右)だったが、佐々木は無視

2019年5月21日(火)都内にて記者会見が行われ、6月30日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』の追加対戦カードが発表された。

 K-1初参戦を果たすKING OF KNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)の対戦相手は、第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONE KREST)に決定。


 会見に出席した不可思は、「K-1へ来て一発目で佐々木選手のような相手を用意してもらえたのは光栄。佐々木選手はずっとK-1でやってきて、KRUSHの王者でもあって。外から来た僕を潰して止めたい感じだと思うが、6月は佐々木選手が積み重ねてきたものを俺が全部奪ってやる」と宣戦布告。

 中村拓己K-1プロデューサーも「佐々木選手は元KRUSH王者でもあり、K-1第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメントで準優勝している。実績ではK-1のトップファイターだと思いますし、初めてK-1に来る不可思選手のレベル・実力を見るうえでもいい相手だと思っています。佐々木選手はK-1とKRUSHで育ててきた選手なので、外敵をどんな心境で迎え撃つのか楽しみ」と、“K”育ちの佐々木がこれまでKNOCK OUTやRISEなどのメジャータイトルを奪ってきた不可思を迎撃する立場と位置付けた。


 しかし、佐々木本人は「3月に負けてから6月に試合ができるのを嬉しく思っていて、不可思選手は外敵と言われているが、僕は外敵という思いにはフォーカスしていません。1人の男としてクリアーして試合を楽しめればと思う」と、外敵ではなく1人の対戦相手として捉えているという。

 両者が会見場に登場した際には、不可思が佐々木をにらみつけたが佐々木は無視。そのことについては「僕は前しか見ていないので(笑)。視線は感じたけれど、僕はそういう(挑発に乗る)タイプではない。不可思選手の試合を見たことがないので、不可思選手と聞くとギラギラしている印象が強いですね。外敵とかは自分の中でどうでもよくて、K-1での試合が楽しみです」と、フラットな状態で不可思と相対するようだ。


 不可思は佐々木を「ベーシックな戦い方で、基本がしっかりしている。いい意味で堅くていい選手」と評し、にらみ合いを拒否されたことには「佐々木選手がそういう感じじゃないので。でも俺は燃えないとスイッチが入らないし、いい試合ができない。俺は燃えている」と、佐々木にも燃えて欲しいとした。

 現在連敗中であることについては「去年KNOCK OUTでベルトを獲ってからいろいろ試していて、それがいい結果につながらないことが多かったが、いろいろ試している中で自分がどうすれば強さが出るのか分かった。それがつかめたのでやってよかったと思っていますし、6月のK-1では自分の強さを見せられる自信があります」と、反省点を活かすとし、「最近は5Rの試合が多くて、5Rのリズムや戦い方になじんでしまっていた。今回は3Rなので1Rから倒しに行く戦い方にシフトさせないといけないと思っています」と、戦い方を変えるとする。


 佐々木は「3月に負けてからダメージなく練習していて、本当は5月13日からタイに練習に行くつもりだったんですがこの会見があるので延期して明後日から行きます。どういうものを得られるか楽しみですね。それを6月に見せられると思うので自分でも楽しみ。出稽古先で紹介してもらったPKセンチャイジムに行きます。本当は1カ月行きたかったんですが、今回は20日間行ってこようと思っています」と、ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者スアキムを始め多くの王者・強豪を擁するタイの名門ジムへ武者修行に行くことを明かした。


 不可思はK-1初参戦について「反響はありましたし、新しいものって楽しいじゃないですか。モチベーションがまた上がってワクワクする感じですね。注目度が上がっている感じはする。佐々木選手とやらせてもらっておいしいと思っているので、俺も楽しみたいなって感じですね。シンプルにK-1に魅力を感じて、直感でワクワクするなって。そんなに長く選手はやらないので迷っている時間はない。心からやりたい気持ちがあったのでシンプルにそれだけです。決意とかそんな固い感じではない。ワクワクですね」と、新天地への挑戦にワクワクしているという。

 佐々木は「映像を見た感じではオーソドックス、何でもできるタイプ。僕が見た印象は、やはりギラギラしている。自分とかみ合う試合になるんじゃないかと思っています」と、好試合を予感していた。

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