MMA
ニュース

【VTJ】レスリング全日本王者・原口伸がVTJ参戦「中村倫也選手を勝手にライバル視しています」×佐山道場の“寝技マスター”岡澤弘太「新しい岡澤弘太を見せます」=11月6日(土)新木場

2021/10/30 20:10
【VTJ】レスリング全日本王者・原口伸がVTJ参戦「中村倫也選手を勝手にライバル視しています」×佐山道場の“寝技マスター”岡澤弘太「新しい岡澤弘太を見せます」=11月6日(土)新木場

(C)サステイン/ゴング格闘技

 2021年11月6日(土)に東京新木場・USEN STUDIO COASTで開催される『VTJ 2021』の追加カードが発表された。

 宮田和幸代表率いるBRAVEヘラクレス軍団から、レスリング全日本王者の原口伸がVTJに参戦。佐山道場の“寝技マスター”岡澤弘太と対戦する。

▼70.3kg契約 5分2R
岡澤弘太(佐山道場)
原口 伸(BRAVE)

 父が作ったレスリング道場=串良クラブで小3からレスリングを始めた原口は、強豪・国士舘大学に進学。2019年の全日本選手権でフリースタイル70kg級を制し、2020年の世界選手権出場資格も得ていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が中止に。MMA(総合格闘技)ファイターになるために、シドニー五輪代表でBRAVEジム主宰の宮田和幸代表のもとで内弟子となり、MMAの修行を積むことを選択。

 今大会で宇野薫と対戦する兄の原口央の後を追うように、プロMMAへの転身を決め、9月5日に行われた『GRACHAN 50』では、天理大柔道部出身の大搗汰晟を相手にテイクダウンからのパウンドで1R TKO勝ち。鮮烈なデビュー戦を飾っている。

 対するは、佐山道場の寝技マスター岡澤弘太。柔道二段、柔術黒帯で、2009年の全日本柔術選手権では紫帯時代にレーヴィ級でクレベル・コイケに勝利し優勝(無差別級ではクレベルが勝利)も果たしている。

 MMAは14勝11敗5分け。これまでにPANCRASEやZSTなどの国内プロモーションで30戦のキャリアを誇り、シュートボクシングでアンディ・サワーとも対戦(1R KO負け)している。

 グランドスラムで組み技を磨き、MMAの父、修斗の産みの親である佐山聡創始が主宰する佐山道場に移籍。2021年7月にプロ修斗に初参戦した際には、エドモンド金子の打撃に苦戦も、グラウンドではポジションを制し腕十字でキャッチするなど、判定勝ちしている。岡澤は、今回のVTJ参戦発表、BRAVE勢連続撃破に向け、「新しい岡澤弘太を見せます」と意気込みを記している。

 キャリアでは岡澤が原口を大きく上回るが、今大会に原口兄弟、野村駿太と3名の選手を送り出すBRAVE軍団の勢いも侮れない。

 レスリング全日本王者で若さと勢いのある22歳の原口か? 実績と経験、卓越したグランドコントロールとサブミッションを誇る34歳の岡澤か? ともに種類の異なるグラップラーの対戦は、スタンドから見逃せない。

 プロデビュー戦後の原口伸は、本誌に「ゆくゆくは一番強い団体、UFCを目指していきたい」と語っている。

原口伸「レスリングでは格上の相手にも、MMAでは負けたくない」

 2021年9月5日に行われた『GRACHAN 50』で、天理大柔道部出身の大搗汰晟(総合格闘技宇留野道場)を相手にテイクダウンからのパウンドで1R TKO勝ちした原口伸の試合後のコメントは以下の通りだ。

「普段、練習では武田(光司)さんやマックス(ザ・ボディ)選手にボコボコにされているので(苦笑)、試合での内容はいい部分が出せたのは良かったです。

 宮田さんからは、『打撃を怖がらずにやってからタックルだ』と言われていて、自分も理想としている、打撃を混ぜてのレスリングが少し出来たのは良かったです。

(柔道ベースの相手に)内股で投げられても大丈夫だな、と感じました。シングルレッグテイクダウンから、足を捌いてのパスガードは以前、アマチュアでやったとき(4月のEXIFIGHTのアマチュアマッチで漆間將生に判定勝ち)には出来なかったことでした。それが出来たことは収穫でした。ただ、ワールドを狙い、汗をかいていたので、パウンドに切り替えましたが、もっとタイトに極めたいと思いました。

(MMAを初めて約半年だが)僕はどちらかと言うと少し優しい性格なんですが、総合って狂暴性を剥き出しにしないとダメなのかなと。だから、そこは僕も闘争本能を剥き出しにして、そういう部分がどんどん出てきている感じです。練習でもそうしないと先輩たちが強すぎて埋もれてしまうので。

 いまレスリングのトップからMMAに転向する選手が多く、中村倫也選手とかを見ていると、ほんとうにレスリングの実績では中村選手が全然、上なんですけど、やっぱりMMAでは負けたくない。ここで中村倫也選手はMMAでも凄いな、と思ってしまうだけでは、僕の中では成長はないと思っているので、凄いと認めつつも、MMAでは戦える、と勝手にライバル視しています。今後は、強い人をどんどん倒していって、ゆくゆくは一番強い団体、UFCを目指していきたいです」

原口 伸 SHIN HARAGUCHI
はらぐち・しん
[所属]BRAVE
[出身]鹿児島県
[生年月日]1998年11月27日(22歳)
[身長]169cm
[主な格闘技戦績]レスリング2019年天皇杯全日本選手権70kg級優勝
[MMA戦績]1戦1勝(1KO)

岡澤弘太 KOTA OKAZAWA
おかざわ・こうた
[所属]佐山道場
[出身]千葉県
[生年月日]1986年11月29日(34歳)
[身長]173cm
[MMA戦績]29戦14勝10敗5分

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント