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2021年11月20日(土)、沖縄アリーナで開催されるRIZIN初の沖縄大会『Yogibo presents RIZIN.32』の追加対戦カード発表会見が29日、都内にて行われた。
72.0 kg契約(5分3R)で、現DEEPライト級暫定王者の大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)が、ラウェイファイターの渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)とMMAルールで対戦することが発表された。
▼72.0 kg契約 5分3R
大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
大原は、約12年のキャリアで52戦している鉄人ファイター。30勝の内、17のKO・TKO勝ちと長いリーチを生かした得意の打撃で数々のファイターをマットに沈めてきた。
2020年9月にRIZINに初参戦し、矢地祐介に判定勝ち。2021年2月の「DEEP 100 IMPACT」では、北岡悟に1R KO勝ち。7月には大木良太にテクニカル判定勝ちで、DEEPライト級暫定王者に就いている。
約1年2カ月ぶりにRIZIN参戦を決めた大原は、「DEEPから来ました大原です。RIZIN.24で矢地選手に勝って、その後DEEPでも北岡選手に勝たせてもらってしっかり出場権は得ていたかなと思って、今回呼んでもらえて嬉しいです。お客さんが臨むような、しっかりバチバチな試合をしますのでよろしくお願いします」と挨拶。
自身が勝利している矢地が、RIZINに連続参戦を果たし、川名TENCHO雄生、武田光司を連続撃破するなか、なぜ自身がRIZINに呼ばれないのか、という思いはなかったか、と問われ「正直、少しありましたね。でもDEEPのベルトは優先したかったので、そちらを優先したので、今回獲ってしっかり挑戦権を得たのかなと思います。ゆくゆくはRIZINのベルトを獲りたいです」と、DEEPのベルトを持つ者として存在感を示して、王座戦線にアピールしたいとした。
対する渡慶次は、沖縄県豊見城村出身。2012年5月にプロデビューし、当初はPANCRASEを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで8勝4敗6分と本場ミャンマーの選手が相手の試合でも勝ち越している。
なかでも、2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちし、日本人2人目の同大会王者に輝いた試合は現地でも評価され、その姿は映画『迷子になった拳』でも描かれている。
『LETHWEI IN JAPAN』の活動休止後はキックボクシングの試合に出場していたが、7月の第1回大会でラウェイに復帰してジョナタン・バイエスを3R KO。2021年10月の前戦では、ラウェイ ルール(72kg契約)で、レバナ・デオグラシャス(コンゴ民主共和国/BRAVE GYM)を2R TKOに降している。
MMAでは6勝7敗。2015年にフェザー級で林大陽に1R TKO勝ちするなど、白星と黒星を繰り返したが、2017年4月にPANCRASEライト級丸山数馬に1R パウンドによるTKOを喫して以降、ラウェイに戦場を移していた。
会見で渡慶次は、「沖縄県豊見城村出身の渡慶次です。今は豊見城市になっていると思います。富城団地というヤンキーが多い地区でヤンキーの先輩たちに可愛く育ててもらいながら、19歳で東京へ出て、やっと沖縄でのRIZINが開かれるということでこうやって呼ばれたのだと思っています。実力とか総合の実績は多分、僕より凄い人は世の中いっぱいいると思いますが、僕より狂った試合をする人はいないと思うので、狂った戦いをする渡慶次に注目してください」と、狂気の拳で戦うと宣言。
ラウェイの経験がいかにMMAで活きるか問われ、「ミャンマーラウェイはたくさんやっているんですが、今年はキックボクシングを1戦して、ミャンマーラウェイは2戦して、プロレスは3戦したので、あとは総合格闘技だけかなって。沖縄RIZINの話が来て、『キックボクシングかMMAのどちらで戦うか?』と聞かれたので『MMAをやりたい』と決めました。ラウェイの経験が活きないと勝てないと思うのし、RIZINの総合ってルールが少ないじゃないですか。ラウェイと似ている部分が(あって)ラウェイもルールが少ないので、サッカーキックとか踏みつけとかあって“何も考えずに戦って、レフェリーが止めたら終わり”っていうのが僕は好きなので、そういう戦いをしたいです」と、制限の少ない試合で戦ってきた経験を活かした戦いをしたいと語った。