MMA2戦目に臨むベイノア(左)は、柔道をベースに持つコンゴの強打者ダリと対戦決定
2021年11月20日(土)、沖縄アリーナで開催されるRIZIN初の沖縄大会『Yogibo presents RIZIN.32』の追加対戦カード発表会見が29日、都内にて行われた。
RISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が、ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)とMMA第2戦を行う。
ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちすると、2月には憂也を延長戦の末に降した。さらに、6月13日の東京ドーム『RIZIN.28』ではMMAに初挑戦、弥益ドミネーター聡志に敗れるも体格差のアドバンテージもあって好試合を展開した。9月RISEでねぎ魔神に判定勝ちしてキックボクシング戦績は17勝(9KO)3敗。
ダリは幼い頃から柔道を学び、アフリカ・ジュニア王者になったほかコンゴ代表に選ばれたこともある。MMA転向後は吉田道場でも学び、圧倒的なパワーを誇るパンチを武器に、2018年12月には「GRACHAN」と「GLADIATOR」が認定する新タイトル「GRAND」ウェルター級王者となった。また、2016年7月には『巌流島』でミャンマーの英雄と呼ばれるトゥントゥンミンを1Rにパウンドで撃破、ミャンマーの過激格闘技ラウェイにも参戦して連勝している。RIZINには2020年8月に初参戦し、シュートボクシング王者の海人とキックボクシングルールで対戦して判定で敗れた。今年6月には『GRACHAN』にて本来のMMAルールで笹川JPに判定勝ち。
会見でダリは「GRACHANから来ましたロクク・ダリです。皆さんにちょっと心配をかけたのはすいませんです。ダリはやってないのでダリは大丈夫です。あと最近はGRACHANのファイターがみんなRIZINで負けていますが、今回のダリは違います。今回GRACHANのパワーで頑張って勝ちます」と挨拶。
(写真)皇治といいコンビぶりを見せて笑いをとったベイノア
続いてベイノアは「自分も沖縄で試合をやるのが初めてなんですけれども、自分は沖縄出身ではないのですが、非常に好きな土地で。高校時代に修学旅行で二泊三日お世話になった思い出があり、自分としても第二の故郷であると言っても過言ではない場所だと思っています」と、沖縄との薄いエピソードを語り、「その場所で今回はなんとしても勝ちたいと思っております。前回のRIZINで2つ達成できなかったことがあって、まずは勝つということ。そしてyogiboに座れなかったということ。それを後悔しています。試合後のインタビューで、勝者も敗者もみんなyogiboに座って受けていたんですけれど、自分とシビサイ選手だけはなぜかパイプ椅子に座っていたようなので、次は試合後のインタビューでもそしてリング上でも勝者としてyogiboに座りたいと思っています。当日は最高な、押忍な試合をしたいと思っております。押忍」と挨拶。
“押忍な試合”とは何なのか。それを聞かれたベイノアは「前回の東京ドームでの試合も周りからはいい評価をいただいてはいるんですけれども、やはり勝って極真とRISEの強さを証明しなくてはいけないと思っているので、前回は勝ちたいとだけ言ったんですけれども今度は勝ち方にもこだわって、やはり極真は“一撃”だと思うのでそれを見せたいと思います。押忍」と、“一撃”で相手を仕留める試合を見せたいと答えた。
それに対してダリは「今回の試合は自分がMMAで、ベイノア選手が極真空手。自分は今までもラウェイのチャンピオンを叩いてきたりしました。極真に負けると思ったことはないし、めちゃめちゃいい試合になると思う。勝てるように頑張ります」と、極真空手には負けないと言い放った。