【ONE】今夜準決勝、スタンプ「厳しい戦いになる」×メザバルバ「流血ものの試合になる」＝10月29日（金）女子アトム級ワールドGP

　2021年10月29日（金）シンガポール・インドアスタジアムで開催される『ONE: NEXTGEN』のメインイベントで女子アトム級ワールドGP準決勝に出場する、スタンプ・フェアテックス（タイ）とジュリー・メザバルバ（ブラジル）が、共同会見に出席した。 　リモートながら、互いの発言が聞こえてくる共同インタビューで、両者は何を語ったか。 　同GP1回戦では、スタンプがアリヨナ・ラソヒナ（ウクライナ）にスプリット判定勝ち。ハム・ソヒ（韓国）がデニス・ザンボアンガ（フィリピン）にスプリツト判定勝ち。リトゥ・フォガット（インド）がメン・ボー（中国）に判定3-0で勝利。平田樹（日本）がアリース・アンダーソン（米国）に判定3-0で勝利していた。 　しかし、スタンプの相手として組まれていた元RIZINスーパーアトム級王者ハム・ソヒが負傷により欠場。リザーブファイトで山口芽生（日本）を下したメザバルバがスタンプの対戦相手となっている。 　MMA6勝1敗のスタンプに対し、メザバルバは9勝2敗1分け。ONEデビュー戦となった山口戦含め、6連勝で今回の準決勝に臨む。 　キックボクシング、ムエタイ、ブラジリアン柔術、ルタ・リーブリをバックボーンにMMAに取り組むメザバルバは、公式インタビューで、スタンプの打撃について、「伝統的なムエタイでは、彼女は凄いけれど、MMAだと遅すぎる。ムエタイのスタイルはMMAには向かないと思う」と語り、「素早さは自分のアドバンテージ。キックボクシングのトレーニングをたくさん積んでいるから、フットワークは自分の方が良い」と、スタンドでも自信を見せている。 　さらに、メザバルバは、スタンプのグラップリング能力にも警戒を怠らない。 「スタンプはブラジリアン柔術でもかなり進化したと思う。だから、どんな場面でもタフな戦いになるでしょう。私はキックボクシング、ムエタイ、ブラジリアン柔術、ルタ・リーブリだけを練習しているわけじゃない。MMAのトレーニングをしているから、コンプリートファイターです。スタンプにとって、どんな局面でも厳しい戦いになると思います」と、MMAの完成度の高さで上回るとした。 「スタンプを早く倒したい。もし、彼女が“ゴールデン・ガール”なら、自分の勝利も大きくなる。ノックアウトしたい。けど、どんな形でも勝利は勝利です」。 　対するスタンプは、メルザルバの印象を「彼女はとても強くて、タフで、私よりも体格が少し大きい。私にとっては厳しい戦いになるでしょう」と激闘を予想。 　メザバルバの立ち技を、「私はムエタイをマスターして、ずっと練習してきたので気にしていません」と語り、グラウンドについても「私のグラウンドゲームのスキルは、毎日向上し続けています。私のグラウンドゲームとディフェンスのスキルがすでに向上していることは確か」と、問題ないとした。 「判定で決まることはないと思うし、アグレッシブで流血ものの試合になる」というメザバルバに対し、スタンプは「逆に自分がノックアウトされるかもしれないので、気をつけて欲しいですね」と、画面の向こう側のメザバルバに返している。 　なお、大会の模様は、10月29日（金）の午後9時30分（日本時間）より、ABEMA 格闘チャンネルおよびONE公式アプリにて視聴が可能だ。 メイ戦の勝利は、まぐれでも幸運でもないことを証明する（メザバルバ） ──スタンプ選手、ジュリー・メザバルバのファイトスタイルについてどう思われますか。 スタンプ　彼女はとても強くて、タフで、私よりも体格が少し大きいので、私にとっては厳しい戦いになるでしょう。 ──メザバルバ選手、自分が過小評価されていると感じますか。 メザバルバ　何とも思わないですね。皆んなが間違っていると示すことがモチベーションに繋がっていますから。 ──ファンにどんなところに注目してほしいですか。 メザバルバ　ファンの皆さんには、非常にタフで、真剣に戦い、血気盛んなジュリーを期待して欲しいですね。 ──スタンプ選手、ご自身とメザバルバ選手では、どちらが優れたストライカーだと思いますか。 スタンプ　今は何も言いません。それは金曜日のリングで自分の目で確かめてください。 ─メザバルバ選手のボクシングは気になりませんか。 スタンプ　私はムエタイをマスターして、ずっと練習してきたので気にしていません。 ──前回の試合では３ラウンドで相手の山口芽生選手を圧倒していましたね。 メザバルバ　自分は最高の相手と戦うためにこのスポーツをしています。メイは最高のテストだったと思います。タフな試合でしたが、よくトレーニングしていたし、この勝利について、たくさん良い反応を得られたので完璧でしたね。たくさんの人がSNSに投稿してくれて、「最高だった」と言ってくれました。だって、自分はアンダードッグだったけど、彼女に勝ったんです。「もっと連勝して認められて欲しい」と多くの人に言ってもらえました。 ──あの勝利は自信に繋がりましたか。 メザバルバ　メイと戦って勝ったということは、自分はONEで輝くということです。まぐれでも幸運でもないことを証明するために頑張っています。 ──スタンプ選手、この試合は距離を取って戦いますか、それともどちらかがノックアウトされますか。 スタンプ　状況によりますね。できることなら、彼女をノックアウトしたいです。 ──メザバルバ選手、ボクシングスキルを備えたご自身と、ムエタイスキルのあるスタンプ。どちらが優れたファイターだと思いますか。 メザバルバ　戦い方の違いでどちらかが優れているとは思いません。二人ともそれぞれの良さを持っていると思います。 私の心の中では、この試合で勝利だけが必要（スタンプ） ──スタンプ選手、メザバルバ選手とグラウンドで勝負することに不安を感じたりはしませんか。それとも自分のスキルに自信がありますか。 スタンプ　私のグラウンドゲームのスキルは毎日向上し続けています。なので、不安になるかどうかは、試合をしてみないと何も言えません。私のグラウンドゲームとディフェンスのスキルがすでに向上していることは確かですよ。 ──両選手に。もう一つの準決勝ジェネリン・オルシムとリトゥ・フォガットの試合についてはどう思いますか。 メザバルバ　リトゥが勝つと思います。 スタンプ　ジェネリンは打撃が得意で、リトゥよりもやり方を知っていると思うので、私はジェネリンを選びます。 ── 10月29日、どのようにしてこの試合に勝つことを想定していますか。 メザバルバ　私にとって、どう勝つかは重要ではありません。勝利は勝利ですからね。私はノックアウトで勝ちたいですが、どのような形であっても勝利は勝利です。自分たちは両方ともストライカーなので、確実に真っ向勝負になると思っています。判定で決まることはないと思わないし、アグレッシブで流血ものの試合になると思います。 スタンプ　私の心の中では、この試合で勝利だけが必要です。彼女は、私を「ノックアウトしたい」と言っていますが、逆に自分がノックアウトされるかもしれないので、気をつけて欲しいですね。