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【KNOCK OUT】互いにリスペクトした上で激しい試合を誓い合う、松倉信太郎「格が違う試合に」武来安「インパクトある試合を」

2021/10/28 15:10
 2021年10月29日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.5』の前日計量&記者会見が、28日(木)都内にて正午より行われた。  セミファイナルのスーパーファイトKNOCK OUT-BLACK -76.0kg契約3分3R延長1Rで対戦する、KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王者・松倉信太郎(TRY HARD GYM) は76.0kg、ライトヘビー級三冠王・武来安(アメリカ/上州松井ジム) は75.3kgで計量をパス。  会見では武来安が流ちょうな日本語で「初参戦ということで、インパクトある試合をしないといけないと思っています」と意気込めば、松倉は「明日の試合で76kgは一番重い階級だし自分は王者なので、武来安選手も他団体のベルトをたくさん持っていて覚悟を持って参戦してくれているので気にせずとも激しい試合になると思う。そこで格が違う試合を見せていきたい」と、迎え撃つ覚悟を話す。  改めて計量で顔を合わせた印象を聞くと、武来安は「ナイスガイ対決になると思っていましたが、会った時に礼儀正しく温かい挨拶もしてくれてありがたいです。凄くいい試合、テクニック、インパクトある強いパンチと蹴り、全部見せたいと思います」と言えば、松倉も「階級が上の選手でやはり身体が仕上がっている。減量はキツかったと思いますがしっかり76kgで仕上げてきていて、仕上がっているなと感じました。時代的に噛みついたり噛みつかれたりが記者会見の主流の中で、なれ合いも違うと思いますが、自分は試合が決まった瞬間に相手を嫌いになるのはあまり理解できません。武来安選手のような気持ちのいい人と試合ができて、格闘技の良さをいろいろ見せていきたいと思っています。素晴らしい相手と組んでもらえたと思っています」と、お互いにリスペクトの姿勢を見せた。  本来はライトヘビー級ながら契約体重の76.0kgを700グラムアンダーでパスした武来安は「多分、秤が壊れているかもしれない」とジョークを飛ばした後、「余裕を持ってしっかり落とせるように、試合へ向けてダイエットも頑張ってきました。減量はキツかったけれど、その分、試合に集中できて毎日全力でやってきました。自分も松倉選手と同じで、相手が嫌いとか殴りたいとかにはならなくてもアツい試合を見せられると思っています」と、減量の不満は言わずプロフェッショナルな姿勢を示す。  今回の試合で勝ったらスーパーミドル級まで下げて松倉とタイトルマッチで再戦したいかを聞かれると「75kgまでいける自信は前はなかったんですが、今回74.9kgまで落ちたので。とりあえずこの試合に集中して勝って、ぜひタイトル戦もやらせていただきたい。まずは明日の試合が大事なので集中して全力を尽くします」と、4本目のベルト獲得にも意欲。  得意のムエタイルールではないことにも「自信満々です。日本へ来た時にはムエタイルールで出ていましたが、その経験も活かしてムエタイがバックボーンにあって、ボクシングにも通っているし、僕もパンチテクニック・ディフェンスが出来るよって見せたいですね」とBLACK(ヒジ打ち無し)のルールでも強いところを見せたいとした。  松倉は、王者らしい試合とはどういうものかと聞かれると「王者になっての初戦で意識もしていたんですが、考えさせられることもあって。試合はKNOCK OUTで胸を張れるものをやってきたと思いますし、生き方については王者であるのに尖る必要はないと思いますが、今までの自分は当たり障りのない事を言ってきた。王者らしく、思ったことを発信していかないといけない。今までの自分は普通だったな、というのがあるので試合を含めていろいろな色を出していきたいと思っています」と、心境の変化があったとする。  ルールと階級は違えど相手は三冠王。KNOCK OUT王者としてのプライドを見せたいかと聞かれると、「強い、ベルトをたくさん持った選手と戦うわけですが、体重を落として戦うことを決断して来てくれたのは、相手がどうでもいいヤツだったら出来ないと思うので、そう思ってくれたのが嬉しい。自分にはもう時間がない。30歳なのでそんなに長く先がないと思っています。ムエタイベースですが前回のRISEで小西選手という強い相手にも圧倒的に気持ちでも全て上回っていたのを見て、本当に強い選手だと思いました。75kgの選手は多くないので、強い選手がパッと思い浮かばない。そういう相手と戦うことは今回タイトルマッチではないけれど、そういう気持ちでいます」と、武来安に最大限の敬意を払って戦えることが嬉しいとした。  また、王者として特別な扱いがされなかった今回のポスターデザインに噛みついたこともあったが、「うーん…でもまあ、結果が全て。あれはあれで僕がずば抜けていればああいうことは起きない。スターになる人は普通じゃないと思う。普通は、普通に生きようとする。当たり障りのない生き方をしようとしますが、スターは自然と図抜けたことが出来る。その点で自分は臆病になっていた。当たり障りのない生き方をしてきたと思ったので、その時は思うこともありましたが、事実、そういうものだと思うので、ここからは自分ですよね。自分を出していかないとな、と思いました」と、今は納得しており、ここからスターにふさわしい選手になっていきたいと語った。  そして、武来安は「36歳でありながら今がピークだと思っています。減量も練習もしっかり出来てベストな状態だと思う。明日は気持ちよく全力で挑みます。ノックアウトを目指します」と力強く宣言。松倉も「明日は絶対に激しい試合になる。厳しい試合で、勝ちたいと思った方が勝つ。凄く面白い試合になると思っているので、それを見えている人に伝えられると思うので期待して欲しいです」と激闘を誓った。
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