刺激的なキャッチだが、動画では「当時は」と前置きし、「強さの証明と当時は強い方が偉かった」と語っている。(C)ABEMA
朝倉未来(トライフォース赤坂)の左足の負傷により、2021年11月20日(土)の20時から生配信に延期(※当初は10月31日)が決定したABEMA PPV ONLINE LIVE『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画。その延期日は、奇しくも『RIZIN.32』沖縄アリーナ大会(14時開始予定)と同日となった。RIZIN沖縄大会の終了予定時間は「19時から20時頃」。11月20日は、「RIZIN.32」全選手vs.「朝倉未来」の様相を呈してきた。
朝倉未来にとって、RIZINの2大会に挑戦を投げかけたことになる。
10月2日(土)に、RIZINの新シリーズ『RIZIN LANDMARK』の旗揚げ大会で萩原京平(SMOKER GYM)と対戦した朝倉未来は、試合前の煽り動画で、「萩原君と俺で(RIZIN.30の)出場選手全員分を越えてやろうかなと思っています。まあ『見とけよ』って思いますね、その出場していた選手。“2人に抜かされてどんな気持ちなんだ”って」と、自身のメインのPPVで、注目度やPPV件数を超えると語っていた。
実際、3Rにわたり萩原をドミネートして判定勝ちした朝倉の試合は、PPVの直前購入が殺到し、配信トラブルで予定開始時刻から1時間遅延。「U-NEXTのこれまでのLIVE配信で最高の数字を叩き出し、サザンオールスターズやB'ZのU-NEXTでのPPV購入記録を塗り替えた」(榊原信行CEO)という。
そして、今回の『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』のRIZIN沖縄大会の同日配信。
もともとは10月31日の日曜日配信予定だった同番組が、11月20日の土曜日、RIZIN沖縄大会直後、もしくはメインとバッティングするかもしれない時刻の配信となったのは、互いにとって相乗効果となるか。「より自由になるため」にYouTubeを始めた朝倉にとっては、『BreakingDown』を含む、ABEMAとのタッグは、新たな自由への扉を増やしたことになる。
終わってみれば、みんな納得するんじゃないかな
『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画の紹介動画で朝倉は、「名前を売りたいだとか、そういう安直な考え方で、いい戦いをして褒められて、みたいなのを期待しているようだったら止めたほうがいいですね。本当に、本気で行きますよ、俺は。舐めたヤツだったら本当に痛い目を遭わせてやろうかなと思ってます。まあ、どっちにしろヤリますけど。逆に本気が伝われば、俺も楽しいし、舐めたヤツいたら、ほんとタダじゃ帰さないぞっていう話ですね」と、その本気度を語っている。
その一方で「格闘技と喧嘩の違い」を問われ、「まったくの別物ですよね。格闘技は競技。喧嘩は何でも出来る、汚くなれる。喧嘩で培った分析力とかは格闘技に生きてるかなと思いますけど」と、「別物」とも語っている。
「僕の『1000万』企画は最初で最後ですよ。もう二度と応募してくる人がいなくなると思います」という朝倉。
『RIZIN LANDMARK』の萩原戦での怪我による『1000万』企画の配信延期の報告時には、自身のYouTubeチャンネルで、「ちょっと延ばした方がいいね、ということになって、11月の中旬とかになるのかもしれないです。ぶっちゃけ年末が近いんで、あんまり……なんですけど、最初からやるって言っちゃったんでまあしょうがない。俺と戦いたいヤツもめちゃくちゃ来ていてオーディションも結構始まってるんでね」と、悩める気持ちも吐露していた。
そこには、大晦日に向けたリベンジの想いがある。
「僕も思ってたんですけど、格闘家としてクレベルに負けて、すごく格闘家として成長している段階で、努力の最中で、“そんな企画やってる場合じゃないだろ”っていう気持ちも確かにあって。だけど、自分の中で『リベンジしてチャンピオンになる』っていうのは、もう決まってるんで“それはもう言われなくてもやるよ”って話で、それとは別にこういう企画によって、格闘技界がもっと広まったり盛り上がればいいなっていう思いでやった」と、斎藤裕(パラエストラ小岩)、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)へのリベンジを忘れることはなく、なお自身の知名度を活かして格闘技界を盛り上げたいという。
さらに、「アンチというよりはほんとうの、僕の格闘家としてのファンの声とかもあると思うんですけど、“もうちょっと俺を信じろよ”というか、“リベンジはするよ”ということと、もうちょっと柔らかい考え方をすれば、もっと今後、格闘技ファンが増えて、長い目で見たときに、もっとスター選手が生まれたり、日本の格闘技の歴史がもっと続いていくんだぞ、という事を思いましたけどね。この企画は100パーセントで行きますからね。終わってみれば納得するんじゃないかなって思いますけどね、みんな」と、ファンに向けては心配せずに、自身の取り組みを信じて楽しみにしていてほしいとした。
「(RIZIN.31の)出場選手全員分を越えてやろうかなと」と挑戦を投げかけていた朝倉は、今回の同日ライブ配信でも、勝負してくるだろう。
果たして、斎藤裕がメインイベントでRIZINフェザー級タイトルを賭けて、DEEPフェザー級級王者の牛久絢太郎(K-Clann)と対戦する10月24日(日)の「RIZIN.31」横浜 ぴあアリーナMM大会、そして『RIZIN.32』沖縄アリーナ大会の選手たちは、「格闘技」でファンを魅せることが出来るか。
『1000万企画』の応募書類のリストを見ながら朝倉は、「見てみたいですね、どんらヤツらが来てるのか。見に行ってもいいですけどね。“目の前で本当に言えるのか”っていう所も見てみたいし」と語っている。