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【KNOCK OUT】元Krush&WPMFの二冠王・渡部太基が2年半ぶり復帰「一番を目指す」、迎え撃つは松山翔「とことん殴り合って激闘したい」

2021/10/11 16:10
【KNOCK OUT】元Krush&WPMFの二冠王・渡部太基が2年半ぶり復帰「一番を目指す」、迎え撃つは松山翔「とことん殴り合って激闘したい」

激闘派として様々なリングで活躍した渡部(左)が2年半ぶりに復帰、菅原道場の“第3の男”松山と対戦する

 2021年11月28日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.6』の対戦カード発表記者会見が、10月11日(月)都内にて行われた。


「X」として発表されていた出席者は、第4代Krushウェルター級王者で元WPMF日本ウェルター級王者の渡部太基(TEAM TEPPEN)だった。渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。RISEのウェルター級王座決定戦にも2度挑んでいる。激闘派としても知られ、戦績は22勝(13KO)26敗2分。2019年7月の『RIZIN,17』でHidekiに判定2-0で敗れると、「今回50戦目の節目で考えるところもありますが、今すぐどうこうは言えません。ちょっとゆっくり考えます」と引退を示唆していたが今回2年半ぶりに復帰を果たすことになった。


 KNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで、松山翔(菅原道場)と対戦する。松山は36歳で33歳の渡部より年上だが、戦績は4勝(1KO)3敗1分とまだ8戦の新鋭。菅原道場の菅原忠幸会長は「気持ちが強い選手」と評している。

 会見で松山は「渡部選手というビッグネームと試合を組んでくださりありがとうございます。渡部選手が圧倒的に勝つと思われていると思いますが、自分はそんなつもりは一切ないので一発かましてやろうと思っています」と意気込み。

 渡部は「2年半ぶりの試合になるんですけれど、2年半前に試合してやり切っていないというか、辞めようかと思った時期もあったんですが、時間が経つにつれて悔しさともう一発やってやろうという想いが強くなったので久しぶりの試合をしようと。自分自身が一番楽しみです」と復帰の挨拶。


 練習に関しては「しばらく練習からも離れていたんですが、仲間の試合を見たりとか、どんどん何もしていないとトシをくっちゃうし、まだいけるうちに一発やってやろうという気持ちになりました。今年に入ってから何となく動きだして、スパーをやってみて“いけるじゃん”と。そこでこのくらいなら出来ると思いました」と、本格的に復帰へ向けて動き出したのは今年に入ってからだという。

 2020年12月に行われた記者会見で、宮田充KNOCK OUTプロデューサーは2021年2月28日の『REBELS~The FINAL』にREBELSと関りのあった5選手に参戦を呼びかけ、その中には渡部の名前もあった。

「あの時はたまたま会見の動画を見ていて、まさかと思って。俺かよってビックリしました。でも嬉しかったですね、素直に。そこで意識しだしたのもありますし、出られるなら出たかったんですがその時はまだ準備が足りませんでした」と、復帰のひとつのきっかけになったと明かす。


 復帰の舞台にKNOCK OUTを選んだのは「正直、どこでやりたいとかは思っていなかったんですが、宮田さんからお話しをいただいたのもありますし、初めてベルトを巻かせてもらったのは山口さんが代表のREBELSで、2回目が宮田さんのKrushでした。3度目は山口さんと宮田さんが組んで始まったKNOCK OUTかなと。ここでも形を残せたらと思って参戦を決めました。出るからには一番が目標です」との理由を話し、KNOCK OUTで3本目のベルトを狙うとの目標を掲げた。

 互いの印象を聞かれると、松山は「キャリアもあり、実績もあり、心技体全部そろっている選手だと思っています」、渡部は「凄い身体が強くてタフな選手なのかなという印象です」と答え、どのような試合を見せたいかとの問いには「いつもテクニックを見せたいとか言ってガチャガチャしてしまうんですが、いい加減テクニック見せたいですね。一番はKNOCK OUTという大会名通りの試合を見せたいです」と、テクニックを見せてのKO宣言。松山は「激闘したいですね。とことん殴り合っての激闘です」と激闘を宣言した。


 格上とはいえ、相手は2年半のブランクがある。その相手に負けたくないとの意地はあるかと聞かれた松山は「もちろんあります。いくらビッグネームだろうと負ける気はないので必ず勝ちます」とあくまでも強気。「まだまだ自分は無名ですが、いい結果を残して勝って行って自分が王者になります」と、渡部を踏み台にするつもり。

 渡部は「2年半ぶりということで忘れられているかもしれないので、この試合で思い出してもらって来年につなげられたらと思います。注目お願いします」と、再起のスタートをいい形で切りたいと語った。

 また、宮田プロデューサーは「BLACKウェルター級王座は空位で選手層がまだ薄いが、この一戦が起爆剤となって2022年には初代王者が決められるような流れを作っていきたい。2人のハートのぶつかり合いを期待してみて欲しい」と、この一戦に期待を寄せた。

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