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【RIZIN】一本勝ちで復活した渡部修斗が太田忍との対戦を熱望、青野ひかるに懸けた夢、そして引退について

2021/10/03 19:10
 2021年10月2日(土)に開催された『RIZIN LANDMARK vol.1』の第1試合にて、内藤頌貴(パラエストラ松戸)に1R1分33秒、ダースチョークで勝利した渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)が試合後インタビューに答えた。  当初、渡部は伊藤空也(BRAVE)との対戦が決まっていたが、伊藤が新型コロナウイルスの陽性反応が出たため欠場。代わって本来は一階級下のフライ級で活躍する内藤が対戦相手に名乗りを上げた。  渡部は「勝てて本当にホッとしました。今回いろいろあったので。でも急遽受けてくれた内藤選手に本当に感謝しています。急遽変わったというのもあっていつも以上に緊張して、それがいい結果につながって本当に一安心です」と胸をなでおろした。  対戦した内藤の印象は「試合前から分かっていましたが、気合いが物凄く伝わってきました」と、その気合いを称える。  階級差については「思ったよりも大きくて、リングで対峙している時も大きいなと感じました。そこまで体格差というのは感じなかったんですけれど。ただ僕が練習する時に重量級の方が多いので、ライト級以上とか。そういう意味ではタックルに行った時に普段よりは軽いなと思いました」と、それほど感じなかったという。  得意の“マジカルチョーク”ことバックチョークではなくダースチョークで極めたことには「チョークが付いていれば全部マジカルチョークです(笑)。マジカルチョーク3くらいです、あれは」と笑い、「あれはめちゃくちゃ得意なパターンで、練習ではめちゃくちゃやるパターンですね」と、練習で極まるパターンだったと話した。  今後の目標については、「リングでも話したんですが、やっぱり(青野)ひかると一緒に出たいというのもあるし、ひかる一人でもいいですし、もちろん自分一人でもいいですけれど、やっぱり大晦日に出たい。この前勝って大晦日アピールしていたオリンピックレスラーの方もいらっしゃるので、自分もレスリングをやっていた身として今なら勝てるとかそういうのではなく、オリンピック選手は本当に物凄い選手だってレスリングをやって知っているので、そういう選手に触れたいな、戦いたいなというのが今の目標です」と、一から指導してきた女子MMAファイターで同じレスリング出身の青野ひかる(DEEP JEWELSで活躍)とRIZINに出ること、大晦日でリオデジャネイロ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)との対戦を目標に掲げた。  6月に東京ドーム大会で朝倉海に敗れ、いったんは引退も考えたが現役続行を決意。どう気持ちが変化したかと聞かれると次のように答えた。 「辞めたいと思う前も自分の中で一生懸命やっていたんですが、やっぱり続けようとなって。もうそこまで長く出来ないとは自分でも分かっていますし、年齢ももう32なので。やってあと何年できるのかなってところで、自分が本当に辞めたいのか。自分が一番強い時に辞めたいんですよ。そう考えたらあと数年しかなくて、その数年の間に一番強くなりたいと思ったので、そこから毎日食事のこともそうですし、練習のこともそうですし、もの凄く考えて。気持ちの入った質のいい練習をするようになりましたね。本当に一番強くなって、その時に辞めたいです」  また、青野がまだRIZINの舞台に立っていないことも原動力となっている。「それが僕の夢なので。ひかるをRIZINに連れていきたい。だから自分もRIZINを目指しましたし、そこはやっぱり曲げられないですね」と、青野単独でも自分と一緒でも青野をRIZINに上げるのが自分の使命だとする。  そして、対戦をアピールした太田については次のように語った。 「自分はレスリングをやっていて高校生で辞めちゃったんですけれど、高校生の時にオリンピックを狙えと親父に言われて(笑)。ただ自分は高校生ながらにして絶対に無理だと分かっているんですよ。いろいろな人と練習したり試合したりして、こんなの神様から選ばれた人しか行けないって。それですぐ諦めて、レスリングやらないで普通に大学に行ったんです。今でもレスリング全日本チャンピオン級の人と練習することがあるんですけれども、本当に人として違うので。やっぱりオリンピックで決勝まで行った選手がMMAをやっていて同じ階級にいて同じ団体でやっているので、ここで戦えないと一生戦えないなって。そういう意味で本当に尊敬していて、だから戦いたいというのがありますね」  青野とのRIZIN参戦、大田との対戦、そして自分のピークで引退することと3つの目標を公言した渡部。その夢を叶えることができるか。
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