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【Road to ONE】グラップリングで青木真也vs.キャプテン☆アフリカ、小野島恒太vs.山本聖悟、山本喧一次男・空良vs.野尻定由、全日本ノーギ王者・須藤拓真vs.松根良太の愛弟子・南風原吉良斗も

2021/10/02 02:10
【Road to ONE】グラップリングで青木真也vs.キャプテン☆アフリカ、小野島恒太vs.山本聖悟、山本喧一次男・空良vs.野尻定由、全日本ノーギ王者・須藤拓真vs.松根良太の愛弟子・南風原吉良斗も

(C)Road to ONE

 2021年10月5日(火)ABEMA格闘チャンネルにて独占生中継される「Road to ONE: 5th Sexyama Edition」(渋谷・TSUTAYA O-East)の全対戦カードが下記の通り、発表された。

▼グラップリングマッチ ライト級 10分1R
青木真也(Evolve MMA)
キャプテン☆アフリカ(総合格闘技道場コブラ会)

 コ・メインイベントでは、10分1ラウンド(判定なし)のグラップリングマッチに青木真也が出場。第10代環太平洋ライト級王者のキャプテン☆アフリカとケージグラップリングを戦う。

 青木は、2021年1月のONE本戦でジェームズ・ナカシマと対戦。ウェルター級から階級を下げてきたナカシマを相手に、四の字フックからのネッククランクで1ラウンド一本勝ちを決めている。その後、4月に行われた「ONE on TNT IV」ではエドゥアルド・フォラヤンとの3度目の対決も、わずか260秒(1R 4分20秒)で腕十字固めで勝利し、MMA4連勝中だ。

 グラップリングマッチは、2020年4月のRoad to ONEでの世羅智茂とのドロー試合以来。2021年8月にはゴードン・ライアンとのグラップリングマッチも決定していた青木だが、ゴードンの体調不良により試合はキャンセル。MMAでビッグマッチ出場の噂も聞こえてくるなか(※追記・青木は「12月の試合を断られた」とnoteに記載)で、MMAで磨き上げたケージグラップリングをキャプテン☆アフリカ相手にどんな動きで見せるか。

 対するキャプテン☆アフリカは、青木と同じ柔道出身。2020年12月の修斗で田中有に1R Vクロスアームバーで一本勝ちし、環太平洋ライト級王者となるも、2021年7月にマックス・ザ・ボディとのノンタイトル戦でダウンを奪われ判定負け。得意のグラップリングで再起を果たしたいところ。

 グラップリングでは、出花崇太郎として、2016年世界コンバットレスリング選手権74kg級で優勝。サンボ全日本選手権74kg級で3連覇、QUINTETでも活躍している。腰に乗せて投げて袈裟固め、あるいは脇を差しての投げも得意とするアフリカだが、青木相手に投げて抑え込むことが出来るか。

▼バンタム級 5分3R
小野島恒太(Combat Workout Diamonds)
山本聖悟(フリー)

“ケージレスリングの鬼”小野島は、2017年11月に3年ぶりの復帰戦に勝利以降、2019年11月の手塚基伸戦での判定負け以外は、星を落としていない。よしずみに判定勝利し、石井逸人、野尻定由にドロー、2021年5月の前戦では一條 貴洋に判定3-0で勝利している。2009年のプロデビューからMMA14勝5敗3分け。

 対する“LITTLE SEXYAMA”山本は、空手ベースのストライカー。2016年3月のDEEP名古屋大会でプロデビュー。GRACHAN、HEAT、PXCで経験を積み、韓国のROAD FCでは跳びヒザでダウンを奪い、2019年のKOアワードに選ばれた。2021年3月のRIZIN.27で村元友太郎と対戦し、飛びヒザにカウンターを合わせられKO負け。7月のDEEPでは現暫定王者の藤田大和にカーフキックを効かされ、右ハイキック&パウンドでTKO負け。MMA戦績4勝7敗1分けと黒星が先行している。

 組みと打撃のコントラストがはっきりした両者の対戦。小野島相手に山本は伸るか反るかの打撃だけでは厳しくなる。長い打撃を活かしてしっかり組みを断ち切ることができるか。対して小野島はトータルファイトでキャリアの差を見せつけるか。

▼バンタム級 5分3R
山本空良(POD/PFC)
野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT)

 山本空良は、パワーオブドリーム札幌会長&「PFC」代表の山本喧一氏の次男。2021年4月に須貝秋彦との再戦を1Rわずか40秒、右ハイキックからのパウンドでTKO勝利し、初代Fighting NEXUSフェザー級王者に就いている。

 野尻は『格闘代理戦争』で前田浩平と熱戦の末スプリット判定で敗れるも、以降、修斗で4連勝。2019年9月の「Road to ONE:Century」では前田にギロチンチョークで一本勝ちし、リヴェンジを果たしている。2021年のインフィニティリーグでは小野島恒太と石井逸人にドローも、一條貴洋にはリアネイキドチョークで一本勝ちしており、MMA5勝無敗2分けと、まだプロで黒星はついていない。

 プロ入り前に異なる軌跡を持つ20歳の山本と23歳の野尻、実績では野尻が上回るが、山本は高い決定力を野尻相手にも発揮することが出来るか。厳しい戦いを潜り抜け、受けも強い野尻が真価を見せるか。

▼バンタム級 5分3R
須藤拓真(X-TREME EBINA)
南風原吉良斗(THEパラエストラ沖縄)

 MMA3勝の須藤は、ヒールフックとニー・リーピングが解禁された2021年9月のJBJJF全日本ノーギ選手権アダルトエキスパートフェザー級で、最初の“ヒールフッカー”となり、同級を制した足関節王。MMAでも、Fighting NEXUSで3試合ともに足関節で一本勝ち。特に2021年7月の前戦でTRIBEの大越崇弘をアンクルホールドに極めた試合で存在感を示している。

 対する南風原吉良斗(はえばらきらと)は、沖縄プロ修斗で2戦2勝、中学から松根良太率いるTheパラエストラ沖縄で修斗を始めたシューターで、2019年全日本アマチュア修斗フェザー級優勝。プロの2勝はいずれもパウンドによるTKO勝ちだが、ポジションを制して積極的に極めを狙いつつ打撃を混ぜるなど、MMAグラップリングに強い。須藤との試合では、足関節を潰すパウンダーとしてだけでなく、組みでもスイングしそうなマッチアップだ。

▼フェザー級 5分3R
河名マスト(ロータス世田谷)
新関猛起(ALLIANCE)

 河名マスト(真寿斗)は、レスリンググレコローマンで、2017年U-23世界選手権59kg級金メダル、2015年世界ジュニア60kg級銅メダルのトップレスラー。修斗でプロデビューし勝利した中村倫也と同期で、専修大学時代に全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権も制している。東京五輪レースでは、文田健一郎、太田忍に次いで3番手につけていた。

 2021年7月のFighting NEXUSでプロMMAデビューし、ジェイク・ウィルキンスを組みで上回るも、延長戦の激闘の末、左ハイを受けてカットし、ドクターストップ。TKO負けとなっている。

 対する新関猛起は、堀江圭功とのガチスパーが話題となったALLIANCEのヤングガンズ。河名と同日のFighting NEXUSで、アマチュアの「NEXUS SPROUT 02」に出場。ライト級でT-BLOODの目怒頑丈にスプリット判定で勝利している。アマチュアパンクラス、アマ修斗でも経験を積んでおり、大物ルーキー相手にプロデビュー戦でも物怖じしないファイトを見せそうだ。

【既報カード】

▼メインイベント フライ級 5分3R
和田竜光(フリー)
竹中大地(パラエストラ和泉)

メインイベントで、日本フライ級トップランカーである元DEEP王者・和田竜光と、元修斗王者・竹中大地のマッチアップが実現。

 第2代&第4代DEEPフライ級王者の和田竜光は、2018年にONEデビュー。翌年に開催されたONEフライ級WGPに出場し、準決勝でデメトリアス・ジョンソンと対戦。判定で敗れたものの、得意の “おたつロック”でファンを魅了するなど “最強DJ”を相手に大激闘を見せた。

 2020年1月には無敗のイヴァニルド・デルフィノを相手に、得意のカーフキックを効かせ、近づけば首相撲&ヒジ・ヒザ、そして小外刈りテイクダウンを合わせるなど判定勝ち。格闘技の多様性を見せつける完勝劇で再起を飾った。

 しかし、前戦となる2020年12月のヨッカイカー・フェアテックス戦では、1Rに和田がバックを奪い削ったかに見えたが、インローとガード上のハイキック、右アッパーなどの手数でヨッカイカーが上回り、判定2-1でヨッカイカーが勝利。悔しい黒星となっている。今回、仕切り直しに、強敵との対戦を選んだことになる。

 対する、第5代修斗環太平洋バンタム級王者の竹中大地は、ONEバンタム級戦線で、世界王座挑戦経験を持つレアンドロ・イッサ(ブラジル)やキム・デファン(韓国)といった強敵を倒すと、2019年11月のユサップ・サーデュラエフ戦のスプリット判定負けから、約1年ぶりの試合で、バンタム級からフライ級に転向。和田に判定負けしたイヴァニルド・デルフィノを3R リアネイキドチョークで極めて一本勝ち。キャリア13勝目を掴んでいる。

 オーソドックス構えの和田に、サウスポー構えの竹中。いずれもスタンド技術に長け、強い極めを持ち、バックからの絞めを得意とする。バンタムからフライに落とした竹中が連勝なるか、それともキャリアで優る和田が完封するか。日本軽量級エース格の2人がRoad to ONEのメインイベントの舞台で拳を交える。

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