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【RIZIN】榊原CEO「いまクレベルとは契約が無い。僕らから歩み寄る気持ちは無いし、年内に出ることはない」

2021/09/30 21:09
 2021年10月24日(日)、横浜・ぴあアリーナMMで開催される『Yogibo presents RIZIN.31』の対戦カードが9月30日(木)の会見で発表された。  会見後、RIZIN榊原信行CEOが囲み取材に応じ、フェザー級王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)に挑戦するはずだったクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)との契約が、現在は切れていることを明らかにした。  囲み冒頭で、10月2日(土)の『RIZIN LANDMARK vol.1』で対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂)と萩原京平(SMOKER GYM)の勝者にも、10.24『RIZIN.31』で王者・斎藤裕への挑戦資格があるとした榊原CEOは、「2人の試合の結果も受けて、どっちかがスカ勝ちしたらありえるんじゃないか」と、他団体フェザー級王者も含め、LANDMARKの結果待ちであることを語った。  LANDMARK後に、朝倉未来は10月31日の『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』にも出演が予定されており、10月24日の『RIZIN.31』にも出場となればタイトとなるが、榊原CEOは「“喧嘩”のやつはアマチュアとやるんでしょ? それは本人次第ですよね。『タイトルマッチにしてほしい』と、斎藤が自ら覚悟を見せてくれたので、それにふさわしい選手を──すでに何人かの候補選手はノンタイトルで組めればと思っていた選手もいますが──早急に来週の早いタイミングでは決めて発表したい」とした。  続けて、9月19日のさいたま大会後の総括で憤りを見せた、10月大会欠場のクレベルについて問われると、その後の話し合いは「まったくない」という。  榊原CEOは、「向こうから話もないですし。実際、僕らとクレベルとは契約が無いんですよ。僕らから何か歩み寄る気持ちはまったく無いですね。まあ、どうするつもりなのかは彼らが決めること。少なくとも年内に出ることはない。(クレベルが)24日に体重を落として『チャンピオンベルトにチャレンジしたいよ』と言ってこない限りは、こっちから声をかけるまでもないと思っています。『足を怪我をした』と聞いているけど、ダッシュしている。何が本当なのか、僕らは信頼関係で成り立っているから」と、契約更新がされていない現状を説明した。  もしタイトルマッチに出場となれば、あらためて出場契約を結ぶという。 「もちろん(再度契約する)。チャンピオンクローズ(※チャンピオンになった時に発生する契約期間や試合数の延長)もつくし。タイトルマッチとなれば、新たに枠が変わるし、そこから複数年、複数回の契約という形になる。これまでの契約交渉前に、いろいろ話は入っていたけど、RIZIN出場前に『とにかく出してほしい。ちゃんとやります』と言っていたから契約した。アスリートじゃないのかもしれない──朝倉未来に勝って怪我もない。10月にタイトルに挑戦出来る──普通やるでしょう? それもやらずに大晦日にタイトル(マッチを)やりたかったんでしょうね。あなた中心に地球は回っていないし、RIZINは回っていない」と榊原CEOは、双方の思惑に大きなズレがあることを語った。  それでも、クレベル対斎藤裕戦はファンにとっては魅力的なカードではないか、との問いに、「コアな一部ではね。世の中的にはまったく届いていない。流れとしてはそう(斎藤vs.クレベル)ですよ。だから僕らもクレベルに『やっとタイトルまで来れたじゃないか』という話をしていた。それで10月はそのカードをメインにイベントも組めるなというところだったけど、協力をしてもらえない。『そこでは受けたくない』となると……強ければいいというのがチャンピオンではないし、プロモーションとしてチャンピオンベルトを巻いてもらうには、それなりの人格が必要だし、プロモーションと協力して、一緒に点を線に繋げていく意識が無ければ難しい。“この舞台を俺が背負っていくんだ”という意識を持ってくれる人であってほしい。  まだ(ベルトを)手に入れてないから、貪欲に来るべきではないのか、という気もするんですけど。それはクレベルだけに言えるのではなく、ほかの選手でもタイミングが合わないことはあるから……ひょっとしたらこれはプロモーター側のエゴなのかもしれないけど、ファンが求めるものを体現していく──堀口恭司が日本の格闘技を盛り上げるといって、何カ月毎に試合をしたか、那須川天心がいまの天心になる前に、どれだけ1年間に試合をしたか──そのタイミングは自分だけじゃなく周りが決めるところもある。そこにアンテナを張って“ここは無理をしても一気に駆け上げるよ”というときはある。未来だって前座扱いの試合を経験しながら、一歩ずつここまで来ているので、その辺の空気感はそれほど間違っていないと思う。そこで(クレベルのように)すかされてしまうと、一緒に今後、磨いていきようがない。そこは残念だな」と、語った。  果たして、王者・斎藤裕に挑戦するのは、朝倉未来vs萩原京平の勝者か、それとも別のフェザー級王者か。
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