自らタイトルマッチ(防衛戦)を望んだ斎藤。果たして、挑戦者は誰になるのか
2021年10月24日(日)、横浜・ぴあアリーナMMで開催される「Yogibo presents RIZIN.31」の対戦カード発表記者会見が、9月30日(木)17時から都内にて行われた。
会見には、メインイベントに出場予定のRIZINフェザー級王者の斎藤裕(パラエストラ小岩)が出席も、対戦相手の発表は無かった。
当初、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)とのタイトルマッチが予定されていたが、クレベルが足の負傷により出場不可能に。対戦相手が決まらないなか、斎藤は「今回大会のメインを任されるということで、社長ひとついいですか? 僕、本来であればタイトルマッチをやるはずだったんですけれど、今回自分がメインでやるということでタイトル戦にしてもらいたい」と、タイトルマッチにして欲しいと榊原信行RIZIN CEOに直訴。
驚いた様子の榊原CEOは「相手がまだ決まっていないんですけれど」と言うと、斎藤は「やる気のない選手にはあまり興味がないというか。やる気のある選手、フェザー級にたくさんいると思うんですけれど、そういう選手とできればぜひお願いしたいです」と食い下がる。
榊原CEOは「どうなんですかね…相手は決まっていないけれどベルトを懸けるということ?」と確認すると、斎藤は「はい、懸けます。懸けさせてください」。この直訴を受けて榊原CEOは「こういうことなのかもしれないですね。僕らは斎藤裕という王者を軸にこの大会を作る。朝倉兄弟もいません、天心もいません、堀口恭司もいない。RIZIN大丈夫? って、いやいや何を言ってるんだと僕は思うんですね。斎藤裕を筆頭にこれだけの選手がいる。彼らと僕らは10・24戦います。斎藤裕がそこまでの覚悟を持ってベルトを懸けるって言うのなら、僕らはタイトルマッチにしたいと思う。対戦相手が決まっていないタイトルマッチなので、これから…かと言って、僕らは手加減なしでマッチメイクしますよ。ひょっとすると萩原京平と朝倉未来の勝者が出てくるかもしれない、クレベルが体重が落ちるからやるって言うかも…これはないか。すでにDEEPの牛久(絢太郎=DEEPフェザー級王者)選手なんかもやらせてくれと言ってきている。我々年は王者がそういう想いでいてくれることを嬉しく思うと共に、10・24斎藤裕の試合をベルトを懸けた試合にしたい」と、タイトルマッチとして行うことを承認した。
斎藤は「骨のある対戦相手を待っています」と答え、「元々クレベル選手とやるつもりがあったので対策とかも含めてずっとやっていたんですけれども、ずっと石渡(伸太郎)塾長に練習を見てもらって厳しい練習を毎日毎日やっているので、ここまで来たら対戦相手どうこうよりもとにかくこの大会を爆発させたいと思いますので、その想いを試合にぶつけたいと思います」との意気込みを語った。
10月2日(土)『RIZIN LANDMARK vol.1』では、朝倉未来(トライフォース赤坂)vs.萩原京平(SMOKER GYM)の試合を放送席で解説することが決定しているが、この日の個別インタビューでは、朝倉未来が斎藤について「実力は確かにあるんですが、正直、格闘技の選手として華がなく求心力もないと思う。俺はチャンピオン失格だと思っていますね。だから早く(ベルトを)奪い取りたい」と辛らつな言葉で評した。
その発言について斎藤は「すいません、その記事を見ていなくて。終わったら確認したいと思います。選手によっていろいろな声があることも理解していますし、朝倉選手も凄く必死なんだなっていうのを感じます」との感想。
自らベルトを懸けると直訴した真意について聞かれると「元々ベルトを懸けて防衛戦という意思が自分にあり、ここまで榊原社長のアツい想いも聞いていますので、それは自分の覚悟、意思を見せるという意味でもベルトを懸けてやる方が勝負論もあると思いますし、いい相手に巡り合うことを願います」と答えた。
王者として「大会のメインを任されることもそうですし、責任は重大だなと思っています。とにかくいい試合、いい勝ち方にしないと評価もされないですから。そこをしっかり。プロモーションは自分もやっていきますけれど、まず試合の内容と結果で圧倒したいですね」との決意を話し、挑戦者が多数名乗りを上げていることには「選手が集まって来るのはいいことだと思います。選手が多ければいろいろな組み合わせも見れますし。勝ち上がった選手と上位陣がやっていく図式が出来ればもっともっと階級が盛り上がると思うのでいいことだと思います」と、王者らしい言葉で締めくくった。
果たして斎藤裕の対戦相手は誰になるか?