DEEP☆KICK 552021年9月23日(木・祝)テクスピア大阪
▼メインイベント STYLE高等学院presents DEEP☆KICK-51kg フレッシュマン1DAYトーナメント決勝 2分3R延長1R○塚本望夢(teamBonds)判定3-0 ※29-27×2、30-27×斗哉 (昇龍會)
第1試合で勝利した塚本と第2試合で勝利した斗哉 が「STYLE高等学院presents DEEP☆KICK -51kg フレッシュマン1DAYトーナメント」決勝で激突。7月の『DEEP☆KICK52』ではお互いデビュー戦で対戦し、塚本が勝利している。
1R、前蹴りから左ボディ、右フックと攻めていく塚本に斗哉はヒザや右ストレートで応戦するが、塚本の攻めは止まらず、さらに強烈な左ボディを決めると、右のスーパーマン・パンチでダウンを奪う。
2Rには巻き返したい斗哉がパンチで出て、右ストレートで塚本が尻餅をつく場面も。塚本はヒザや右フックで応戦。ここで再三のアナウンスにもかかわらず観客席から声を出しての応援が止まらないため、試合が一時中断。「止まらない場合は中断の可能性も」ともアナウンスされていたが、実際にされるのはこれが初めて。再度運営からの注意が呼びかけられて試合再開。塚本は跳びヒザを見せ、斗哉はステップを使う塚本を追っていくが、塚本はフックで応戦。2R終了時点でのジャッジは20-17、20-18、19-18で塚本優勢。
3Rも斗哉の蹴りに距離を取って応戦する塚本のパンチという展開。斗哉は二段蹴りやミドルで活路を見出そうとしていくが、塚本は左フックや右ハイを見せる。判定は29-27、29-27、30-27の3-0で塚本に。塚本はリターンマッチを制して1DAYトーナメントに優勝するとともに、11月に行われるDEEP☆KICK -51kg 初代王座決定トーナメントの出場権を掴んだ。
塚本は「次は11月の王座決定トーナメント準決勝だと思うので、もっと練習して強くなって、盛り上げられるように頑張るので、応援よろしくお願いします」というマイクで締めた。
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▼セミファイナル 長島☆自演乙☆雄一郎引退エキシビジョンマッチ 2分3R―長島☆自演乙☆雄一郎(02GYM/魁塾)勝敗なし―麻原将平(パウンドフォーパウンド)・左右田泰臣(LIBERTAD)・中村優作(フリー)
長島は今年2月のラウェイ出場を最後に現役を引退し、これが最後のリング。ゆかりの選手たちとの3人掛けに先立ち、2008年11月に初のタイトルを獲得した時と同じ“正装”初音ミクのコスプレで、「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」(ika_mo feat. 初音ミク)に乗って登場。
1Rは同い年で練習も共にした麻原が相手。麻原のセコンドには大和哲也も駆けつけた。麻原は序盤からローやハイを出していき、長島はミドルやフック、ボディといったパンチで応戦。麻原はラウンディングキックなども見せるが、長島はすでに息が上がっている。そんな長島に麻原はボディ連打やフックを浴びせる。ラウンドが終わりコーナーに戻った長島は、思わずセコンドに「しんどい! ヤバい!」を連発。
2Rは長島が上京してシルバーウルフで練習していた時代の盟友・左右田が登場。左右田は現役時代の後半は試合以外ではマスクを着用していたが、引退した今は素顔で入場。その代わりセコンド陣は全員マスクを着用していたが、脱ぐと皇治や平山迅といった面々。左右田は爽やかな笑顔を浮かべつつジャブからのコンビネーション、右フックなどで長島をボコボコに。いよいよスタミナが底をついた長島も必死に食らいつく。
3Rは同じ日本拳法出身で、MMAで活躍する中村が登場。中村は日本拳法の道着にオープンフィンガーグローブで現れ、「これでやれ」とばかりに長島を挑発。試合の中でもテイクダウンからパウンドの仕草を見せるなどすると、場内からは長島コールに代わる手拍子が湧き起こった。すでにスタミナ限界の長島はこれ以上ないぐらい口を開けて必死に耐え、最後は中村と激しい打ち合いを展開。どうにか最後のゴングまで立ち続けることができた。
試合後、まずはエキシビションで対戦した3選手がコメント。麻原は「僕の世代やったら長島☆自演乙☆雄一郎と言ったら誰もが知ってる格闘技界のスーパースター。そんな長島君と最後に拳を交えることができてすごくうれしく思う」、左右田は「K-1 MAXで3連敗していた時にも『K-1を盛り上げるんだ』と言ってて翌年にはトーナメントで優勝して、Dynamite!!ではKO勝ちというすごい確変を起こして、尊敬できる先輩」、中村は「日本拳法界から先輩として引っ張っていっていただいて、背中をずっと追わせていただきました」。
ここでリングアナが「選手退場」を告げると、皇治がマイクを持ち「リングに上がって俺にしゃべらせへんなんて」と挨拶を始める。「自分はこのDEEP☆KICKに出させてもらってまして、今の自分があるのはDEEP☆KICKのおかげ。その時にずっと憧れていて、こんな人になりたいと思っていたのが長島選手。自分は関西から成り上がるってカッコつけてますけど、実際にそれをやったのが長島選手やと思ってます」と話すと、最後は大和哲也にマイクをムチャ振り。大和は「自演乙さんは僕と同じ2010年にK-1で優勝しているし、同じNJKFのチャンピオンからK-1のチャンピオンになったので、すごく親近感が湧いていました。一時代を築いた自演乙さん、お疲れ様でした」と締め。
そして10カウントゴングを前にマイクを持った長島は「柔道と空手が格闘技人生の始まりでした。いざプロレスに申し込もうと思ったら身長が足りず、プロ格闘技に方向転換しました。大学は日本拳法をやりました。日本拳法の直突きという技術は絶対格闘技に通用するやろうと思って、真剣にやりました。そこから紆余曲折ありましたけど、魁塾にプロ第1号として所属することができました。正直、プロ第1号ということもあって、スパーリングパートナーも中高生で、西宮から1時間かけて通ってました。林会長やきゃしぃや三好トレーナー、最高のチームのおかげでプロでやっていくことができました。
そこから連戦連勝で、NJKFでチャンピオンになれました。キックボクシングのチャンピオンは僕が絶対獲りたい目標でした。その時の夢はK-1 MAXでした。当時、大阪と東京は今と環境が全然違って、関西からK-1に出るのは夢のまた夢でした。日本チャンピオンのタイトルマッチができるだけで夢が叶ったと思いました。そのタイトルを獲った時のコスプレが初音ミクなんですよ。その時、たぶん後楽園史上初やと思います。後楽園に、ネギが舞いました。この後、ネギを投げていただけたらなと思います。あと回収もご協力いただければと思います。あとで自演乙がおいしくいただきますんで。
で、そんな感じで念願のベルトも獲りまして、夢のまた夢のK-1 MAXに出られて、ホンマに世界が変わりました。K-1はホンマに夢でした。それでK-1 MAXの日本チャンピオンも獲りました。これ以上は無理やろうなと思ってたんですけど、その後、さいたまスーパーアリーナ、大晦日、Dynamite!!でも勝てました。今でも『あの試合見たよ』と言われる試合をできたことは選手冥利に尽きます。
関係者の皆さん、日本中至るところに応援に来ていただいたファンの方々、本当にありがとうございます。僕は14年間のプロ生活、一片の悔いもありません。今日、長島☆自演乙☆雄一郎は、コスプレとグローブを置きます。14年間、夢のような時間でした。本当にありがとうございました!」と挨拶。
10カウントゴングが鳴らされると、会場中からネギがリングに投げられ、2008年の後楽園ホールが再現された。引退セレモニーの後は、長男と長女をリングに上げ、満面の笑みで写真に収まってフィナーレ。最後の最後まで長島☆自演乙☆雄一郎らしい終わり方だった。
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▼第5試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R〇長谷川英翔(誠剛館)判定2-0 ※29-28×2、29-29×堅神(パラエストラ加古川)
1R、髪の毛をミントグリーンに染めた長谷川はリーチを生かしたジャブや前蹴りで攻める。長谷川がボディを放つと、堅神もボディを返していく。長谷川は右ストレートも。
2R、堅神はボディのラッシュを見せ、長谷川をコーナーに詰める場面も。長谷川は右ストレートを返す。2R終了時の採点は20-20が2人、20-19が1人で堅神がややリード。
3Rはお互いに連打を決める激しい展開となり、長谷川のアッパーやボディ、堅神の右ストレート、長谷川のヒザからのパンチが入る。判定は29-28が2人、29-29が1人の2-0。接戦となったが、有効打で若干優った長谷川が勝利を掴んだ。
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▼第4試合 DEEP☆KICK-59kg契約 3分3R×SHIN(TeamFIST)TKO 1R 2分22秒 ※レフェリーストップ〇REN(WIZARD)
DEEP☆KICK54で急きょ代理出場したデビュー戦は黒星だった櫻井心が、SHINに改名。同じくデビュー戦は黒星でこれがDEEP☆KICK初参戦となるRENと対戦。1R、SHINは序盤、ストレートからボディ、ヒザと攻めるが、RENのパンチでダウンすると、RENはさらに畳みかけて左右からの右フックで2度目のダウンを奪う。一気に決めにかかるRENはパンチを連打するとレフェリーがストップ。RENが1R1分22秒、TKO勝利を飾った。
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▼第3試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R×小玉義基(Maynish KICKBOXING)判定0-3 ※28-30×2、28-29〇吉田亮汰朗(BKジム)
1Rから蹴り合いが中心となり、小玉は右ミドルや三日月蹴り、吉田はローを中心にパンチも入れていく。3Rには小玉が左ミドルを入れる場面もあったが、パンチで優勢に立った吉田が30-28、30-28、29-28で3-0の判定勝利を得た。
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▼第2試合 STYLE高等学院presents DEEP☆KICK-51kg フレッシュマン1DAYトーナメント準決勝 2分3R延長1R〇斗哉 (昇龍會)判定3-0(29-28×2、29-28×志水琳乃介(魁塾 中川道場)※斗哉が決勝戦へ進出。
1Rから両者アグレッシブに踏み込み、1Rには志水が左ハイや左ボディ、右ストレートで攻めると、2Rには斗哉が二段蹴りや左フックを決める。2R時点でのジャッジは3者とも19-19のイーブンだったが、3Rに斗哉が左フックなどで優勢をもぎ取り、三者とも29-28で判定勝利。決勝戦に進出した。
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▼第1試合 STYLE高等学院presents DEEP☆KICK-51kg フレッシュマン1DAYトーナメント準決勝 2分3R延長1R〇塚本望夢(teamBonds)判定3-0 ※30-27×3×帝征(KGMキックボクシングジム)※塚本が決勝戦へ進出。
塚本が1Rから前蹴り、ミドル、ボディと攻め立ててTaiseiに攻勢を与えない。3Rにはバックキック、左右フックも交えて攻め続けた塚本が三者とも30-27のフルマークで判定勝利し、決勝戦に進出した。
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〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合▼OP第1試合 -65kg契約 1分3R×電王おじさん(NJKF心将塾)判定1-2 ※29-30、30-29、28-30〇中元優成(teamBonds)
電王おじさんは最高で177万回再生を誇る現役YouTuberの27歳。中元に対して左右フックを振り回して場内を沸かせたが、中元のローや前蹴り、ミドルの前にクリーンヒットは得られず、接戦となるも29-30、30-29、28-30の判定1-2で中元が勝利した。
(撮影/石本文子)