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【UFC】「コロナ感染で吐血の王者ヴォルカノフスキーがフィジカルで勝ちきれないような試合になったら、オルテガの試合になる」(高阪剛)=9.25『UFC 266』

2021/09/24 15:09

シェフチェンコのプレッシャーを、マーフィーがいかに細かい技術でいなして、自分の形でテイクダウンを奪うことができるか

──続いてセミ・メインイベントでは、女子フライ級の“絶対王者” ヴァレンティーナ・シェフチェンコに、5連勝中のローレン・マーフィーが挑戦します。この一戦はどう見ていますか?

「マーフィーは、フェイントや細かい動きを多用して、相手をだんだん疲れさせて自分の攻撃につなげていく。またグラウンドのトップキープが強いので、寝かせてそこからさらに削るということを頭に入れて試合をしている選手だと思いますね」

――とくにフライ級に転向後は、テイクダウンからの寝技で試合を優位に進めることが多いです。

「やはりバンタム級から階級を落として、フィジカル負けしなくなったことで、テイクダウンが容易になったことも、マーフィーが連勝を続けている秘訣のひとつでしょうね」

――ただ、今回は相手が王者シェフチェンコです。

「そうなんですよ。タイトル戦に出てくるような選手は、それぞれトップランカーたちを倒してきた強みを持っているんですが、それがはたしてシェフチェンコに対して通用するのかどうか。正直、女子フライ級タイトルマッチというのは、すべてそうなってますよね」

――立ってよし寝てよし、全局面で強さを発揮する選手ですから。

「シェフチェンコはもともとキックボクシングの世界王者なので、そもそも打撃が強いんです。相手がその強い打撃を嫌って下手に組みつきにいこうものなら、簡単にテイクダウンを奪うんですよ」

――柔道やサンボの経験もあるので、払い腰とかでぶん投げたりしますよね。

「相手は自分の形でテイクダウンを奪いにいくのではなく、打撃のプレッシャーを嫌がって組みにいってるから、それがシェフチェンコにとっては、すごくやりやすいんだと思います。だからこの試合も、マーフィーがいかにシェフチェンコのプレッシャーを細かい技術でいなして、自分の形でテイクダウンを奪うことができるか。活路を見出すとしたらそこかなと思いますね」(取材/文・堀江ガンツ)

◆WOWOW『UFC -究極格闘技-』放送・配信スケジュール
『生中継!UFC‐究極格闘技‐ UFC266 in ラスベガス
Wタイトルマッチ&ニック・ディアスvsロビー・ローラー』

9月26日(日)午前11:00[WOWOWライブ]※生中継
WOWOWオンデマンドでライブ配信)
https://wod.wowow.co.jp/content/088893

9月27日(月)深夜0:15[WOWOWライブ]※リピート
WOWOWオンデマンドで同時配信)

【出演】
解説:高阪 剛、堀江ガンツ
実況:高柳謙一

生中継前後に出演陣のYouTube配信『スタジオ裏トークUFC266』
YouTube「WOWOWofficial

WOWOW番組オフシャルサイト

UFC 266

2021年9月25日(日本時間26日)米国ネバダ州ラスベガス
T-モバイル・アリーナ

▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5R
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)22勝1敗(UFC9勝0敗)
ブライアン・オルテガ(米国)15勝1敗(UFC7勝1敗)

▼UFC世界女子フライ級選手権試合 5分5R
ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス)21勝3敗(UFC10勝2敗)
ローレン・マーフィー(米国)15勝4敗(UFC7勝4敗)

▼ミドル級 5分5R
ニック・ディアス(米国)26勝9敗(UFC7勝6敗)
ロビー・ローラー(米国)28勝15敗(UFC13勝9敗)

▼ヘビー級 5分3R
カーティス・ブレイズ(米国)14勝3敗(UFC9勝3敗)
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)12勝2敗(UFC6勝2敗)

▼女子フライ級 5分3R
ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)21勝9敗(UFC12勝7敗)
シンシア・カルビーヨ(米国)9勝2敗(UFC6勝2敗)

【プレリミナリー】

▼バンタム級 5分3R
マルロン・モラエス(ブラジル)23勝8敗(UFC5勝4敗)
メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)13勝4敗(UFC6勝2敗)

▼ライト級 5分3R
ダン・フッカー(ニュージーランド)20勝10敗(UFC10勝6敗)
ナスラット・ハクパラスト(アフガニスタン)13勝3敗(UFC5勝2敗)

▼ヘビー級 5分3R
シャミル・アブドゥラヒモフ(ロシア)20勝5敗(UFC5勝3敗)9KO/TKO
クリス・ドーカス(米国)11勝3敗(UFC3勝0敗)

▼女子フライ級 5分3R
ロクサン・モダフェリ(米国)25勝18敗(UFC4勝6敗)
タイラ・サントス(ブラジル)17勝1敗(UFC2勝1敗)

【アーリープレリム】

▼ライト級 5分3R
ウロシュ・メディチ(セルビア)7勝0敗(UFC1勝0敗)
ジェイリン・ターナー(米国)10勝5敗(UFC3勝2敗)

▼ミドル級 5分3R
ニック・マキシモフ(米国)6勝0敗(UFC0勝0敗)
コーディ・ブランデージ(米国)6勝1敗(UFC0勝0敗)

▼ウェルター級 5分3R
マシュー・セメルスバーガー(米国)8勝3敗(UFC2勝1敗)
マーティン・サノ(米国)4勝2敗(UFC0勝0敗)

▼フェザー級 5分3R
ジョナサン・ピアース(米国)10勝4敗(UFC1勝1敗)
オマール・モラレス・フェレール(ベネズエラ)11勝1敗(UFC3勝1敗)

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