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【RISE】那須川天心、キック残り2試合「ボクシングを意識しすぎた。そこの葛藤はやっていてある」

2021/09/24 12:09
 2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMMで開催された『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』。メインイベントで鈴木真彦(山口道場)に判定勝ちし、無敗記録(プロ通算45連勝無敗、キックボクシング40連勝無敗)を伸ばした那須川天心(TARGET/Cygames)が、試合後インタビューに答えた。  試合の感想を聞かれた那須川は「試合した感が凄いない感じですね。なんか分からないですね。全部がゆっくりだった感じがして。全部が見えたというか。自分がいろいろ試したいプラス、相手がこうやりたいのが凄く分かったから、そこが噛み合っていなかったのかなという部分がありますね」と、噛み合っていなかったと表現した。 「攻撃自体はそこまでもらってないのでダメージ的にはないですけれど、技術の差はやっていて感じました。でも前へ出て来てくれて。なかなか相手がいない中で試合をやってくれた感謝の気持ちがあります」と、技術の差があったという。  鈴木にとっては6年間追いかけ続けてきた相手との最後のリベンジマッチ。その意地は見えたかと聞かれると「前に出るっていう、向こうも攻めすぎるとやられるのがあったと思うので待ちで来たと思うんですけれど、僕は攻められても待たれても両方対応できるし、攻撃できるので、そこに関して間があったわけじゃなかったですね」と、そこまでのものは感じられなかった様子。  自分の技術に関しては「試したいことがたくさんあったので、それを試すのは出来たんですが、それで全て良かったかというと悪かった点も多かった。一個の展開毎に確認しながら試合をしていたというのがあるので、それを無意識にできるようにまだまだ練習が必要だと思いました。でも違った動きだったり、スタイルを見せられたと思うので。あとはパンチを意識しすぎたというのもある。もっともっと蹴っていって試合を作っていかないとなと思っています。むずいですよね。ボクシングに転向するって言っていて意識しちゃうじゃないですか。そこの葛藤はやっていてあるっすね」と、ボクシングに傾倒しすぎてしまったとの反省点を述べた。 「ボクシングの練習は増えています。その分キックの練習が減ったわけではないんですけれど、練習量を(全体的に)増やしたという感じなので。今までの練習プラスボクシングの練習をしているので、意識はしてしまいます」と、キックボクシングの練習量を減らしてボクシングの練習をしているわけではないが、以前より時間を増やしたため意識してしまったとする。 「多少意識するところはあるんですけれど、両方しっかり取り入れるのが大事になってくるかと思うので。今回ボクシングの練習をちょっと増やしたので、そこでパンチに意識が寄っちゃったのでそこは見直そうかなというのがあります。残り2試合キックの試合があるので、そこに関してはもっと蹴っていって作り込んでいかないとな、というのはあったっす。でも試合でそういう経験ができたし、新たな引き出しを見せることができたので、それにプラスでやっていこうと思います」と、残り2試合では封印する蹴りを見せていきたいとした。  前回KO勝ちした相手に判定までいったことに関しては「賛否あっていいと思います。ダメージなく相手のいいところを、光を消すのも一個の技術ですし、僕の中では相手が前みたいにどんどん来るかなというのがあったので、来れば3R以内に仕留められるけれど、待ち(の姿勢)で待って合わせてくるタイプなら長くなるだろうし。相手も対策を練って出ないで待ってカウンターを合わせることをやってきているので、それは内容は変わってきますよね。そこでアツくなってしまうともらってダメージが大きくなったりするので。そうならないように常日頃意識してやっていますね。それに関してはどういう捉え方があってもいいと思います」と、鈴木の戦い方が戦略を練って来て前回とは違うことを理由に挙げ、見る方はいろいろな見方があっていいと思うと答えた。 「DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」で優勝した同門の風音(TEAM TEPPEN)からの対戦表明には、「どうなんでしょう…ストーリー的には面白いのかなと思いますけれど、ジムでいつもボコボコにしているからな(笑)。でも僕が認めている志朗選手に勝ったのでやる権利はあるのかなと。やるならやるよと」と、やってもいいと前向きなコメント。  オープニングファイトの第1試合で勝利した、弟の那須川龍心(TEAM TEPPEN)については「那須川天心の弟と見られるとハードルが高いものがあるので、一選手としてまだまだ成長過程なので温かく見守ってもらえればいいなと思います」と、過剰な期待はかけないで欲しいと兄としての優しさを見せた。  そして、残り2試合でRISEに何を残していきたいかとの問いには「他の選手が僕になれるかって言ったらどうなのかなというのがあります。それだけのことをやってきた自負はあるので残すというのは難しいと思いますね。他に背負える選手がいるかって言ったらいないと思うので。だから新しいものを作っていかないと。真似するのはいいことでもあり、100%いいとは言い切れない。やっぱりオリジナルと言うかクリエイティブに、何事もそうですけれど自分で考えて自分でやっていくのが必要になると思う。そこは新しくそういう意気込みでそういう選手が増えてくればいいなと思います」と、那須川天心二世を目指すのではなく、違うアプローチでRISEと格闘技界を背負って行く選手が増えればいい、と語った。
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