「倒せる選手になりたい」ともっと実力を上げてRIZINに帰ってくると誓ったぱんちゃん
2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.30』の第1試合で、RISE QUEENアトム級3位・百花(魁塾)に判定3-0(30-28×2、30-29)で判定勝ち、RIZIN初登場を勝利で飾ったKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が、試合後インタビュースペースでコメントした。
開口一番「悔しいです」とぱんちゃん。「気持ちが強く前に来る選手というのは最初から分かっていました。気持ちじゃなくテクニックで完封したいと思っていたんですけれど、実力不足だと思っています」と唇を噛みしめる。
一番悔しかったことは何か、ぱんちゃんは「倒せなかったことです。自分の今の実力で行けば倒せる自信はあったので、そこが出来てないところ。力を出せないのは実力が出せないということ。リキまずに戦えるようになりたいです」と、目指していたダウンを奪うこと、KOすることが実現できなかったこと。
それでも「1R最初にカーフキックが入って足が流れたので、こつこつ削っていこうと思いました」と、手応えのある攻撃はあった。
倒せなかった理由のひとつとして“リキみがあった”ことをあげた。「リキんでいるのは分かっていました、リキんでいてコンビネーションがつなげられなくて単発になっていた部分もあります。もっと距離が近くなったり前へ出ていけると思ったんですが、百花選手が長い距離で蹴りから入って来たのが自分も(距離を)調整できなかったところです」と、コンビネーションがつなげられなかったこと、百花が予想外の動きをしてきたことをあげた。
当初から目標にしていたRIZINのリングは「キラキラして見えましたし、自分を誇らしいと思いました。こんな大きな、注目されている舞台に上がれるので凄い試合を見せたいという気持ちにあふれていました」と、モチベーションが上がったという。
今後については「目標は変わらず倒せる選手になりたい。私は勝って当たり前と言われているので、リーチがあるし、フィジカルも同じ階級なら負けると思わないですし、その中で倒せる選手に今の女子キックの中で一番最初になりたいと思っているし、自分ならできると思っています」と、倒せる選手になりたいと語った。
対戦した百花については「急遽オファーを受けてくださったし、キャリアが多くていろいろな王者が挑戦してきた選手。その選手たちと比較してもらえると思いました」と、戦うことによって自分がどの位置にいるかを見てもらいたかったとした。
「入場は100点、試合は満足いってないです。女子キックを広めるには華も知名度も実力もそう、全部がいると思う。今はマイナーなので。もっと強さが必要だと思っています。そこをクリアーしたい」と、向上心を見せるぱんちゃん。
逆に良かったと思えた部分は「一番は盛り上げようと百花選手からも気持ちが伝わってきました。そこではバチバチに打ち合えたんですが、そこで華のある試合ができたら最高でした。気持ちとかそれに向けての行動は私も百花選手もやってきたので、今度はそれに結果をつなげたいということです」と、百花も同じ気持ちで女子キックボクシングの存在感を示そうと来てくれたことをあげた。
そして「勝てたことが次につながるので、そこははっきりしています。女子選手で勝って喜んでいる選手を見ている中で、私は違うなというのがあって。勝って喜ぶのは分かるけれど、それだけでは女子キックは広がらないと思う。RENA選手のように倒せる選手が出てくればガラリと変わるので、そういう存在に自分がならないといけないと思いました」と、ただ勝つだけではRENAのように道を切り開いていくことはできないと語った。
また、時間をあけて実力を付けてからまたRIZINのリングに帰ってきたいかと聞かれると、「それはRIZINの主催者が決めること。今回の試合を見て需要があるかないか。私には言う権限がないと思っています」と、ファンとRIZINに判断を委ねるとし、次の相手については「今ここでは言えません。会長とKNOCKOUTOにお世話になっているので話してから発表したい」とした