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【KRUSH】木村"フィリップ”ミノル「魔裟斗さん、アーツ、ホースト、バンナ…僕はそれより一個上の存在になりたい」

2019/05/14 18:05
2019年5月18日(土)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.101』のダブルメインイベント第2試合で、近藤魁成(大成会館)の挑戦を受けてK-1 KRUSH FIGHTウェルター級タイトルの初防衛戦に臨む王者・木村"フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)が、11日(土)都内所属ジムにて公開練習を行った。  K-1甲子園二連覇の近藤を相手に初防衛戦を行う木村。公開練習では小倉トレーナーを相手に3分1Rの軽快なマススパーを披露し「バッチリで良い仕上がりです」とコンディションにも抜かりはない。  木村は昨年11月のジョーダン・ピケオー戦の敗戦後、世界と対等に戦うために徹底したフィジカルトレーニングに励んできた。「数字的なところを、単に体脂肪だけじゃなく、身体のバランスも細かいところまで見てトレーニングしました。ピケオー戦から3月の和島大海戦までに筋肉量を3kg増やしたし、逆に今回はバランスを取って抜くところは抜くことを意識したぐらい食事もトレーニングもストイックに徹底してやってきました」  トレーニングの中でも重点を置いたのがアジリティ(敏捷性)の強化で「アジリティであったり、ハイパワーであったり、スタミナであったり…そういった色々な強度の負荷をつけたトレーニングで身体を鍛えて、スポーツ選手としてレベルアップ出来るように考えてやってます」とトップアスリートに負けない身体作りを目指している。  さらにかつて師事を受けていた矢口トレーナーとの練習も再開してフィジカル・トレーニングとの両面で追い込んでくれる存在を得た。木村は「やっぱりチームはそういうもんだと思うし、一人の選手をどれだけみんなでサポート出来るかが勝敗に関わってくる。チームキングスのトレーナー陣も僕をサポートしてくれていて、最高のチームになっていることを実感しています」と現在のチームに絶大な信頼を寄せる。  また徹底したフィジカルトレーニングが生んだ効果は身体の部分だけではない。「試合までコンディションに波がないと、ブレることなく絶好調のまま試合に臨める。コンディションが練習でも絶好調という状況は、試合においても素晴らしい・一番有利な状況に持っていける」と語る木村は「気持ちの乱れは身体にも出るし、コンディションを維持できていたら良い具合に気持ちを保つことが出来る。フィジカルトレーニングは両方の効果を発揮したと思います」と精神的にも大きなプラスになった。  対戦相手の近藤については「今のところの印象は凄い強い選手で、強い武器も一杯持っている選手だと思うけど、リング上で試合が終わった時に『感想は?』って聞かれたらどうなんだろうなって思います。あんまり印象に残らないぐらいの結果になると思いますよ」と断言。余裕を感じさせつつ「すごく気合が入っているし、毎日ちゃんと不安と緊張を感じながらやっています」と油断は一切ない。  リング上での対戦カード発表や記者会見でのフェイスオフでは「覚悟が決まっていた目をしていた」と近藤を評した木村だが「昔の自分に似ているかどうかは分からないけど、ギラギラしたものは感じましたし、彼なりに覚悟が決まった顔はしてました。でも僕は決して彼に何かを教えてやるとも思わないし、同じ時代・格闘技界を走っていて、それが重なり合うんだったら蹴落とすしかない。それぐらいの意識でしかないですね。申し訳ないけど胸を貸すつもりは全くない」と容赦なし。 「今の自分は自分の道を走っているだけで、たまたまその道で彼と一緒になっただけ。だから彼も僕とやることで良い経験出来るんじゃないですか? もうやる前から既に思い出ですよ」と近藤に格の違いを見せるという意志は変わらない。 また木村はこの試合に向けて「歴史を創る」と再三発言していた。「K-1のレガシー(※後世に語り継がれる選手)になりたいか?」と問われると「子供の頃からそれしか考えてないし、一回もそれがブレたことはない。魔裟斗さん、ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、ジェロム・レ・バンナ…K-1にはそんな選手たちがたくさんいますよね。でも僕はそれより一個上の存在になりたい。過去のK-1のレガシーたちより一個上に行きたい」と過去の名選手を超えた存在になりたいと熱く語った。 「過去のK-1はそういった選手たちが歴史を創ってきたけど、これからは自分が歴史を創っていきたい。それが一番の夢ですね。来世僕が生まれ変わった時に、その世界では僕が超有名人で自分が自分に憧れるようなことが起きたら面白いなと思いますね。これから何世紀にも渡って地球が発展していくと思うけど、ずっと僕の名前が残ったら幸せですね」  あくまでこの試合を次のステップのための通過点と捉える木村は今後の展望とK-1のベルトに対する想いを改めてこう語った。 「4年前に同じようなシチュエーションの試合で1RKOを宣言して出来なかった。今回1RKOという課題を自分に課したのは、もちろん4年前のことがあるから。その時に言ったことを達成できなかった悔しさもあるし、そこにもしっかり自分の中でリベンジできたらと思います。今年は一年を通して戦い続けたいと言っていた通り、連続で試合を組んでもらえるようになった。6月のK-1両国大会にも出たいし、今年はダメージがない限りどんどん戦って行きたいですね。 (これから思い描いているストーリーは?)K-1のチャンピオンには絶対なりたい。K-1で見る夢はそれぐらいかな。今、そのあとのストーリーを築いても面白くないすからね。(以前は階級を上げてトップファイターをK-1に呼び込みたいと発言していたが?)それもその時の自分がそこにモチベーションを感じたら、ぜひやりたいです。そうやって色んな強い選手を呼んで、それがビッグマッチになるような状況になってくれるならやりたいです。とりあえず今はK-1のベルトですね。それを獲らないと始まらないです」  令和最初のK-1 KRUSH FIGHTのタイトルマッチ、木村が王座防衛を果たして新時代のK-1を作り上げていくか?
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