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【K-1】朝久裕貴が河川敷での特訓を公開「不安定な場所で、あえて滑りやすい靴を履いて練習する」

2021/09/14 13:09
 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の第16試合にて、スーパーファイトのK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者MOMOTARO(OGUNI-GYM)と対戦する朝久裕貴(朝久道場)が公開練習を行った。  昨年11月のK-1福岡大会以来、約10カ月ぶりの試合となる朝久。試合間隔が空く形となってしまったが「個人的にはいつ試合が決まってもいいように準備をしていました。7月のK-1福岡大会への出場も考えていたのですが、弟の泰央のタイトルマッチが決まったので、福岡大会は回避して、その次の大会に照準を絞って練習をしていました。試合前の泰央ともしっかり練習していたので問題はないです」といつでも試合ができる状態をキープしていた。  朝久道場と言えば軽トラ押しや潜水など、変わった練習をすることでも知られているが、この日の朝久は道場近くの河川敷まで移動して、朝久篤館長を相手に対人式の練習を公開。朝久曰く「子供の時から公園やガレージ・車庫で練習することが多かったので、昼間に外が晴れていたら外で練習している」とのことで、「外で練習すると下が砂利や不安定な場所もあって、あえて滑りやすい靴を履いて練習することで体のバランスがよくなる」と練習の意図を明かした。  7月のK-1福岡大会では朝久泰央がゴンナパー・ウィラサクレックに勝ってK-1ライト級王座を獲得。セコンドとして泰央をバックアップしていた朝久は「セコンドとしてあの場に立ち会って、目の前で弟がK-1チャンピオンになって金テープを浴びている姿を見ると、自分もK-1のベルトを巻きたいと思いました」と刺激を受けた。  普段の練習でも「僕には僕の動きがあるし、弟の泰央には泰央の動きがあるんで、練習が終わったあとに『今日の動きどうだった?』と確認しあって、穴をなくして良いところを伸ばす練習をしてきました」と泰央をはじめ、朝久道場の面々と己を磨いている。  今大会ではムエタイルールで数々の実績を残し、ONE Championshipでも活躍してきたMOMOTAROと対戦する。「海外で戦ってきた選手で、名前と存在は知っていました」という朝久は「“トリックスター”という異名がついているので、色んな技を使ってくるのかなと思います。ただ僕は対戦相手の動画を見ないので、本番で向かい合ってみて相手の技を楽しみたい」とリングの上でMOMOTAROの技量を見極めるつもりだ。  MOMOTAROはK-1デビュー戦となった5月の横浜武道館大会で西元也史にKO負けを喫しているが、朝久は「あの試合は僕も一ファンとして見ていて、結果としてMOMOTARO選手がKO負けにはなってしまいましたけど、油断したところで一発をもらっちゃったのかなと思います。あの試合だけでMOMOTARO選手が強くないとは一切思わなかったです」とMOMOTAROの実力を高く評価している。  その一方で「僕は誰が相手でも、そこまで相手の対策はしない。対策練習ばかりしていると自分の強さが伸びないと思っています。テレビゲームで言うなら攻略本を読みながらクリアするのと一緒で、それは自分が強くなることとは別。だから僕は誰が相手になってもいいように、またこういうご時世なので対戦相手が直前で変わることもあるだろうし、自分の力を上げて自分の動きを磨く練習が必要だと思います」と自身の技を磨くことに集中してきた。  MOMOTAROと同様に、朝久も中国・武林風でキャリアを積み、武林風WLF -60kg級王者にまで上り詰めた。海を渡って海外の強豪と鎬を削ってきたもの同士、朝久にはほかのK-1ファイターとはレベル・毛色の違う試合をしたいという想いもある。 「初めて中国で試合をした時は『本場のおいしい中華料理が食べられる』と思って食材を何も持っていかなかったら、現地の料理が一切口に合わなくて何も食べられなかったんです。水を飲もうと思ってもスーパーまで買いに行かないと売っていなかったり。なのでその時は計量後にマクドナルドでハンバーガーとコーラでリカバリーして試合をしました(苦笑)。  そうやって万全な環境ではなくても勝つという火事場の馬鹿力のようなものは見についたと思います。僕は日本で結果を出す以上に海外で結果を出すことは難しいと思います。(MOMOTAROも)今のK-1 JAPAN GROUPにはいなかったタイプの選手だと思うし、海外で戦うことの厳しさも分かったうえで、MOMOTARO選手の精神力は他の選手と比べものにならないぐらい強いと思います。  僕もMOMOTARO選手も外国人選手と対戦経験が多い2人だと思うし、お互い戦い方もあまり他にいないタイプだと思う。僕は朝久流養我の動きをするし、MOMOTARO選手は世界各国で戦って自分のスタイルを身につけたと思うので、他の選手にはできない試合を見せたいです。前回は復帰戦で自分の身体を心配過ぎたのかなと思います。もう身体が大丈夫という確信が持てたので、練習通りの動きを出しつつ、練習以上のものを本番で出さないとMOMOTARO選手には勝てないと思います」  今回のMOMOTARO戦をクリアした先には「僕には戦いたい選手がいます。今大会でスーパー・フェザー級の試合がいくつか組まれていますが、そのなかで僕が一番強いと思っているので、それを試合で証明します。そして試合で勝ったあとに戦いたい相手の名前を出したいと思います」と意中の相手がいることを明かした。
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