2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMM『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』にて行われる「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」。
7月に大阪で行われた1回戦で初代RISEスーパーフライ級王者・田丸辰(TRY HARD GYM)からダウンを奪ってリベンジにも成功したWBKF世界スーパーフライ級王者・政所仁(魁塾)は、準決勝で親友でもあるRISEスーパーフライ4位・風音(TEAM TEPPEN)と対戦する。
政所は最初に2分間のミット打ちで、流れるような間断のない攻撃のコンビネーション、力強い右ストレートを披露すると「続いて秘密練習」と、反射神経トレーニング。投げられたピンポン玉を避けるというものだが、政所はマスクで眼を塞いで勘だけで避け(実際にかわしていた)投げ終わっても避け続けるというネタだった。
「殺気だけで避ける練習をしようと思いました。今日思いついたのでやってみました」と、スベったことに苦笑いする政所。
技が連続する独特の動きについては「技と技の間を速くすることは意識してないです。勝手に試合で出ていますね」と言い、トリッキーな動きを見せることには「僕の中では正統派のスタイルだと思っているんですが、回転技はやっていきたいと思っています」とこちらも意識してやっているわけではなさそう。
9月3日には23歳の誕生日を迎えたが、「練習はずっとしていました。あまり誕生日感はなかったですね。試合が終わってから優勝パーティーと合同でやってもらおうと思っています」と後回し。
旧知の間柄である風音とは「最初の頃はやりたくないなという感じでしたが今は楽しみやなって、早くやりたいなって。元々めちゃ仲良くてもいつかはやると思っていました。このタイミングでやるっていうのと友だちと本気で殴り合うのが楽しみだし、勝った方が優勝するんだろうなって思っています。つまり僕ですね」と、今は完全に気持ちを切り替えられているという。
そのきっかけは「誕生日おめでとうの連絡がなかったので、完全に終わりやなと思いました。完全に終わりましたね。それくらいは来ると思っていましたが来なかったので思い切り殴れそうです」と、友情にヒビが入ったからだと説明。
手の内を知っている者同士でやりにくさはないのかと聞かれると「手の内と言っても互いに試合映像くらいなので。試合を見ていてもどこがどうとかは逆に戦うって意識をしていなかったので、頑張れと応援していたと言うか見ている時は大雑把にしか見ていなかった。決まってから細かいところを見始めた感じです」と、初めて対戦相手として意識して見始めた。
「元々思っていましたが強いなっていうのと、そこをどう試合でやって行こうかなって思っています」とその感想を話し、「僕は前から意識はしていたんですよ。勝つことによって僕の名前が先に出ていましたが、お互い同じ大会に出た時は負けられないってライバル視はしていました。僕がライバル視する選手って同階級ではいないんですけれど、風音はしていましたね」と、元々ライバル視はしていた。
風音がTEPPENに移籍して「元々勢いがあって気持ちも強くて、そこに技術が加わって強くなっています」との成長を感じている。
そんな親友に対してこれだけは許せなかったというエピソードはあるかと聞くと「家に泊まりに行かせてもらった時に『ジムでシャワーを浴びたし、お風呂はいいか』って言われて汚いな、と。それと誕生日を祝ってもらえなかったのが許せない」と話す。
どんな決着が友情対決にふさわしいかとの問いには「1RでKO。その気持ちは強いですし、仲はいいけれど圧倒する気持ちでいます。おもろない試合をしたくない。お互い敬意をもって倒すのがベスト」と、なんと1RでのKO勝ちがベストだと言い放った。
親戚の百花が9月19日の『RIZIN.30』にてぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)との対戦が決まっており、「お互いビッグイベントで、なおかつ僕はトーナメントで負けられない試合が続くのでここで負けるわけにはいかない」と、揃っての勝利を誓う。
そして、優勝したら何を一番にしたいかと聞くと「誕生日パーティー」だと答え、そこに風音は呼ぶのかと聞かれると「僕が勝つので呼びにくいけれど呼んであげてもいいと思っています」と笑った。