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【K-1】京太郎がカリミアンを「ただデカいだけ」とバッサリ、石井慧とは「お互いが勝って行けばおのずとやる必要性がある」

2021/09/09 17:09
【K-1】京太郎がカリミアンを「ただデカいだけ」とバッサリ、石井慧とは「お互いが勝って行けばおのずとやる必要性がある」

最後はカリミアンの顔写真を貼り付けたTENGAの被り物を吹っ飛ばした京太郎

 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の第20試合(セミファイナル)にて、スーパーファイトK-1ヘビー級3分3R延長1RでK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)と対戦する京太郎(チーム京太郎)が、9日(木)都内にて公開練習を行った。


 京太郎は朝に仕入れてきたというTENGAの被り物とミットにカリミアンの顔写真を貼り付け、嫌がるトレーナーに被せてのミット打ちを1分半行った。京太郎いわく「頭の位置がシナとちょうどいい」とのこと。最後にはジャンプしてのフックで被り物を吹っ飛ばして見せた。

「今日の公開練習に意図はないです。僕は争う事とか挑発はしたくないので自分の面白いことをやりたいだけ。これも直感で決めました。自分が面白いからやっただけ」と挑発ではないと強調しつつも、TENGAを選んだのは「お前はK-1の使い捨てだって勝手な意味を込めました。使い捨てに俺がしてやる」との理由を説明。


 3月のK-1復帰戦については「その前の試合から1年開いて練習もしていなかったので戸惑いはありました。それを乗り越えたのはよかったですね。35歳でここへ来たのは意味があると思うので体現したいし、競技を転向するのは難しいと思いましたね」との感想を述べ、「半歩遠いんですよ。僕は距離を取るタイプなんですが半歩遠かったから戸惑いはありました。でも蹴れたので矯正するにはちょうどいい試合でした。個性ある選手とできているのでいい感じではないかなと思います」と、蹴りの矯正が出来たとする。


 改めてボクシングを経験したことについて聞くと「パンチの技術もそうだし、僕の人生が豊かになりました。ずっとK-1でやっていたら自分自身が薄っぺらくなっていた。その中でボクシングで凄い苦労したので、あそこでやったのは人生にプラスになった。やっていてよかったなと思います。基本的には殴り合いをするから全然活かせる。距離は違うけれど基本的には変わりない」とした。


 前回とスタイルは変わってくるのかと聞かれると「変わらない。相手を見たわけでもないし、一番大変なのは減量。107kgくらいあるので、まだ半分くらいしか落ちてないのでそこが全てです。なんで落とさないといけないのかと毎日思って生きています。それがメインですね。試合のことは計量が終わってから考えます。減量がとにかく大変です」と、相手よりも減量との戦いが今回のメインだという。


 カリミアンについては「ただデカいというだけで気持ちも弱いですし、ああいう選手をチャンピオンにしておいていいのかとも思うけれど、彼は彼なりに頑張っているので、9月20日に分かるんじゃないですか。特にファイターとしていいファイターだと思わないし、まだ未熟な部分が多いと思う。でも勝ちが官軍なので、勝った選手がチャンピオン。タイトルマッチでもないけれど、僕は外国人に勝たないといけないのはあります」とバッサリ。

 会見でも挑発していたがと聞かれると「あれは挑発ではなく冷静に話したいことを話しただけ。大技に頼っている選手は勝てない。そんなもんでしかダウンを取れないならK-1では勝てない。僕とやればそれは分かる。復帰2戦目で減量もあるので、彼が僕を倒せるのは今回だけですよ」と、挑発にしか聞こえないが京太郎は挑発でないと言い張った。


 カリミアンが2度K-1クルーザー級王座に就いていて現在も保持していることには「バックボーンは気にすることはなくて。僕は人より何十戦もやっているので、そこは負けないと思うけれど、チャンピオンだったぞって気は全くない。いち挑戦者としてK-1に戻ってきたので、チャレンジャーです」と、自分が上だという気はないとする。

 カリミアンがSNSにて京太郎のことを「ピエロだ。走って逃げてばかりだ」と酷評していることを伝え聞くと、「会ってもないところでそんなことしてもしょうがない。僕は一切気にしないけれど、シナ選手はそれレベルの選手とやったことないので。今まで妥当な選手が多かったので、そういうレベルの選手なんじゃないかなと思う。このレベルの選手に勝たないと意味がない」と、レベルが低いとまたもバッサリ。


 体格差についても「気にしないですね。僕がやりやすいのは190㎝から2メートルの間なんですよ。大きい人用に戦い方が出来ているので。今まで戦ってきた相手もそうでした。ただ、今までの選手ってデカいのにそれなりの動きをしている。今回の相手はただデカいだけだと思う」と全く問題ないとした。


「バックハンドブロー禁止」のTシャツを着たり、記者会見で「ボクシングにはバックハンドブローはない」とバックブローを気にしていたのは、それだけ脅威に感じているのではないかと聞かれると「それ以外ないじゃないですか。それでしかダウンをとってないでしょう。パンチも蹴りも出せれば勝てるのに、そんな技に頼っていないと勝てないのか」と、カリミアンにとって唯一の武器だからというだけで、恐れはないとする。

 自分もバックハンドブローは得意なのではと問われると「僕はやり方を知らないです。技としては無意味だと思う。まあ、大丈夫でしょう。2~3個対策は持っています」と、バックハンドブローに対する評価は低かった。


 今大会にはMMAで活躍する北京オリンピック柔道男子100kg超級金メダリストで第5代HEAT総合ルールヘビー級王者の石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)がK-1ルールで参戦するが、「ヘビー級が増えてきましたね。僕がボクシングに来た時もヘビー級が何人か出てきたので、僕が中心になれればいいなと。僕も現役生活は長くないと思うので、自分のストーリーを歩んで行ければと思う。それを伝えていければいい。だからこのレベルの選手に勝たないと意味がない」と、自分がヘビー級の中心になりたいとする。


 ならば、石井との対戦もあり得るのか。京太郎は「年齢も一緒だし同じ大阪生まれ、一緒に練習をしたこともあります。35歳同士がヘビー級でやるのはいいのかなって思いますね。石井選手のメインは総合なので、お互いやるのはどうかなと思う。やれと言われればやるけれど、やる必要があるのかな。必要な時が来たらですかね。今はやりたい感じもない。やるとしても何人か倒してきたら。お互いが勝って行けばおのずとやる必要性があるんでしょうし」と、お互いが勝ち進めば対戦することもあるだろうと答えた。

 今後の目標としては「下に伝えることもそうだし、僕の現役生活をより多くの人に伝えていくことが大事です」と自分の活躍を多くの人に見てもらうことだという。

 最後には「横浜アリーナのセミファイナルで試合ができるので、その日一番爆発できる試合をできれば少しでもみんなを元気付けられると思うので楽しみにしていてください」とファンへメッセージを送った。

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