2021年9月4日(土)東京・新宿FACE『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』の第3試合、ミクロ級5分2Rで、ちびさいKYOKA(SAI-GYM)が、柔術の強豪・村上彩(フリー)と対戦する。
KYOKAは中学では家庭科部でスポーツ経験はなかったが、叔父がブラジリアン柔術を学んでいたことで格闘技に興味を持ち、中学を卒業してからフィットネス感覚でジムに入門。3~4年経った頃に試合やジムでのスパーリングを見て試合に興味を持ち始めたという。2018年『イサミリバーサルサマーカップ2018』のアダルト白帯ルースター級優勝を経て、2020年北日本アマチュア修斗選手権アトム級優勝。この実績により修斗プロライセンスを取得したがなかなか試合が決まらず、2021年6月の『DEEP TOKYO IMPACT 2021』でプロデビュー。
新潟県で2人目の女子プロ格闘家となったことが話題となり、テレビ新潟のワイドショーでクローズアップされ、2021年2月8日付けの日刊スポーツ新潟版でもクローズアップ記事が掲載されるなど注目を集めた。そこで何が注目されたかと言うと、その小さな体格だ。身長146cm、通常体重42kgで、しなしさとこ(148cm、42kg)やナナチャンチン(147cm、43kg)よりも小さく、新潟の番組でも“国内最小最軽量女子ファイター”として紹介されている。そのデビュー戦では古林礼名に判定負けで黒星スタート。
今回から、おそらくシビサイ頌真をもじったと思われる、小ささと所属するSAI-GYMを合わせた“ちびさい”をリングネームに付けて心機一転プロ2戦目に挑む。対戦する村上はまだプロ1戦1勝ながら「アトム級GP 2021」出場にも抜擢された柔術ベースの選手だ。
村上も150cmと小柄で、真の“ミクロ”対決として注目される同試合に向け、プロ2戦目のちびさいは「KO勝ちしたい」と力強く語った。
柔術ではないので、MMAで勝負します
――計量は41.30kgでした。村上選手の44.05kgとは差があります。
「食べる量を増やして増量してきました」
――普段より動きが重くなったりしないですか?
「それはしないですね」
――練習相手が、男性ばかりだとなかなかサイズが異なり難しそうです。
「女子選手でも練習している人は何人かいるので、その方とやったり、あと出稽古に行ったりもしました。新潟県内にも選手がいるので。あとレスリングのジムに行ったりもしました」
――ところでリングネームが“ちびさいKYOKA”になったのは、やはりシビサイ頌真選手もいたことで……。
「はい。ちびさいは、ちびは小さいのちびで、さいはSAI-GYMのさいということでつけていただきました。シビサイさんのこと、正直よく分かってなかったんですけど、後々知りました。想像していたのと全然違ってびっくりして、なんか全然自分と違って……大きいなと(苦笑)」
――いつかRIZINで会えたら……。
「そうですね。お会いできるように頑張ります」
――前戦では厳しい場面もあった中で、どんな課題を持って取り組んできましたか?
「やっぱり自分がどこが悪かったのかとかをしっかり動画で確認して、試合を見返してみて、周囲のアドバイスもたくさんもらったんです。それでしっかりそれに向けて練習してきました。
一番はやっぱり体幹をしっかりしないといけないなと思って、バランスがすぐ悪くなっちゃうので、そこをしっかりしようと思って一生懸命練習してきました」
――逆に小さいがゆえに利点としていることは?
「動きを速くできるというか、入り込みやすいみたいな、そういうのはありますね」
――今回の対戦相手についてはどういうふうに感じていますか?
「意外と写真より小柄な方だなと思いました。自分の方が小さいですけど(苦笑)。柔術黒帯で、強い選手だなと思っています。自分の柔術は青帯ですけど、でも今回はMMAなので、やっぱり柔術ではないので、そこはMMAで勝負します」
――どんな試合を見せたいですか?
「そうですね……やっぱりKO勝ちしたいです! 練習してきたとおりに動ければいいなと思います。相手の得意な寝技に付き合わないで、しっかり自分のスタイルでいきたいと思っています」