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【ONE】“おしゃれ対決”も激戦! 平田樹とアンダーソン、厳しい計量とともに肉体美も競う

2021/09/02 12:09
 強さがすべて、しかしプロとして魅せ方のこだわりがある。  2021年9月3日(金)シンガポール・インドアスタジアムで開催されるオール女子大会「ONE:EMPOWER」でのONE女子アトム級ワールドGP1回戦に向け、平田樹(日本)とアリース・アンダーソン(米国)が現地で会見。インタビューとともに、メディアに向けて試合に向かうシェイプされた身体や、ファイトスタイルのこだわりを見せた。  まず会見に黒のドレスの正装で出席した平田は、『ドラゴンボール』に登場する「人造人間18号」(Android 18)を正式なニックネームにしたことを明かし、18号ばりの金髪をコーンロウに編み込んで登場。インタビューでは、「最年少だからこそできることがあると思っている。失うものも無い。自分がどれだけ出来るか試そうかなと。チャンピオンに挑戦するためのトーナメントなので、GPは自分の中では予選会。トーナメントに優勝してチャンピオンとやりたいと思っているので勝ちたい」と意気込みを表した。  そしてインタビューと調整練習後には、「泳ぎたい」と言っていた通り、念願のプールでリフレッシュ。22歳のこだわりのビキニ姿で計量前日の引き締まった身体を披露した。  一方のアンダーソンは、コロナ禍のなか、米国フロリダから30時間をかけてシンガポール入り。カラフルに髪を編み上げて、会見に出席した。  実はこのコーンヘッド、星条旗色に染めたのみならず、ある工夫が施されている。日中は気づかないが、場内が暗転すると髪の一部が蛍光色で光るように編み込まれているのだ。  人生初の国際線でのフライトでは、日本での乗り継ぎで、ラーメン店の軒先につるされた巨大な提灯を見て、「大きなサンドバックかと思った」というほど格闘技にのめり込んでいる。  北米の女子のみの団体「Invicta FC」で2勝1敗のアンダーソンは26歳。パンデミック時の米国で新型コロナウイルスの感染者の病棟で看護師として働いており、今回のONEとの契約を機に、フルタイムファイターになることが出来た。 「コロナ病棟での経験は、精神的に私を非常にタフにしてくれました。12時間のシフトは本当に辛かったですが、困難に立ち向かってきました。病院での仕事を退職して、格闘家に専念する機会を得たことで、よりハングリーに、より集中して臨めるようになりました」と、米国を代表してGPに出場することに感謝の想いと、より強さを増した自信を語っている。  165cmの長身で柔術を得意とするアンダーソンだが、米国では、素手ボクシングの「BKFC」で元UFCのペイジ・ヴァンザントを降したレイチェル・オストビッチとともに練習し打撃を磨いてきた。  超新星・平田樹との対戦に、「彼女は自分のようなオールラウンドなファイターと戦ったことがないし、逆境の中で戦ったこともない。サークルケージの中で試合中に踊ったりするのも幼いんじゃないかと思う。彼女はグラップリングで苦しい目に遭ったことがない。彼女の試合を見ていると、世界レベルのグラップラーのように見えるかもしれないけれど、グラウンドで本当に実力を試されたことがないと思う」と、自信を語っている。  アグレッシブな打撃と柔道ベースの強い投げ&パウンド・極めで勝ち星を積み上げてきた平田。長い手足を活かして前蹴り、前手で距離を支配し、柔術ベースの組み技でコントロールするアンダーソン。  柔道経験者のコーチのもと、平田の投げの引手・釣り手や足運び、腰の使い方を徹底研究。投げに入る前のスタンド、組んでから、投げられてからの動きもシミュレーションし、対策を練ってきたという。  平田は、前戦のフィニッシュまで封印していた柔道技を今回は全面的に解禁。打撃練習と並行してグラップリングに力を入れてきたことを明かしており、組むための打撃、そしてアンダーソンが柔道を研究していることを知った上で、その想定を上回る、と語っている。  こうしたシビアな戦いに向かう中で、プロアスリートとしての美しさにもこだわりを見せている平田とアンダーソン。両者ともに普段から“おしゃれ番長”でもあり、SNSにファッショナブルなアンダーウェアや水着姿で肉体美をアップしている。  母国で練習の追い込みを終え、磨き上げた身体でケージに上がる。現地でも大会のPRに余念がないファイターだが、同時進行で計量という戦いにも臨んでいる。  ONE Championshipでは減量によるダメージを減らすために、過度な水抜きを禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となっており、選手の尿から水分の割合が基準に達しているか尿比重値をチェックするハイドレーション・テストが試合の前日に行われている。  体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、パスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。  プールサイドでビキニ姿を披露した平田は、こうも記している。「ここから、ハイドレーション地獄の始まり」と。こうして研ぎ澄まされた肉体同士が、試合でぶつかりあうのが格闘技だ。  果たして1回戦を突破するのは、日本の平田か、米国のアンダーソンか。 ONE: EMPOWER 2021年9月3日(金)シンガポール・インドアスタジアムABEMA「格闘チャンネル」、ONE Super Appにて午後8時30分からライブ配信予定 ▼ONE女子世界ストロー級選手権試合 5分5Rション・ジンナン(中国)王者ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)挑戦者 ▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3Rデニス・ザンボアンガ(フィリピン)MMA8勝0敗ハム・ソヒ(韓国)MMA23勝8敗 ▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3Rアリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)MMA13勝4敗スタンプ・フェアテックス(タイ)MMA5勝1敗 ▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3Rメン・ボー(中国)MMA17勝5敗リトゥ・フォガット(インド)MMA5勝1敗 ▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R平田 樹(日本)MMA4勝0敗アリース・アンダーソン(米国)MMA5勝1敗 ▼女子アトム級ワールドGP(交替試合)5分3R山口芽生(日本)MMA21勝12敗1分ジュリー・メザバルバ(ブラジル)MMA8勝2敗1分 ▼キックボクシング アトム級 アニッサ・メクセン(フランス)クリスティーナ・モラレス(スペイン) ▼ムエタイ ストロー級 ジャッキー・ブンタン(米国)ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)
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