K-1K-1
K-1
レポート

【K-1甲子園】聴覚障害のハンディを持つ古宮晴が高校生最後の夏に初優勝

2021/08/29 23:08
K-1甲子園2021~高校生日本一決定トーナメント~2021年8月29日(日)東京・GENスポーツパレス ▼K-1甲子園 -65kgトーナメント決勝戦 3分1R○古宮 晴(大阪体育大学浪商高校3年)判定3-0×甲野裕頼(宮崎日本大学高校3年)  今年も高校生たちの“戦う甲子園”『K-1甲子園』が開催された。-55kg(16名)、-60kg(16名)、-65kg(4名)の3階級でトーナメントが争われ、準決勝までは2分1Rでヘッドギアを着用、決勝は3分1Rのヘッドギア無しで行われる。  -65kg級の決勝の舞台に上がったのは古宮と甲野。古宮は聴覚障害のハンディを持ちながらもABEMAの『格闘代理戦争』で史上初の3人抜きに成功するなど大活躍。2020年4月にプロデビューし、現在まで2勝1敗の戦績を持つ。昨年も決勝へ進出したが、大庭龍華に敗れて準優勝に終わった。  古宮の前蹴りからスタートするも、甲野のローキックがローブローとなって古宮が悶絶し試合中断。再開後、古宮は要所で得意の前蹴り、相手のパンチをかわしての右ストレート、スーパーマンパンチまで繰り出す。甲野もワンツー・ロー、左フックで反撃するが、縦横無尽に動いた古宮が判定3-0で勝利。K-1甲子園初優勝を飾った。 「今年最後の甲子園でやっとベルトを獲れてホッとしています。今日までサポートしてくれた方々や両親に感謝したいです。2021年は、65kg王者として12月のK-1大阪大会に出たいので空けて待っています」と古宮。  大会後のインタビューでは「両親にはいつも感謝しているのでベルトを持って帰って見せてあげたいです。ローブローで心が折れそうなくらい気持ち悪かったんですが、歯を食いしばって頑張りました。(今後プロで)インパクトのある試合と倒せることを目標に頑張っていきます」と、さらなる飛躍を誓った。 [nextpage] ▼K-1甲子園 -60kgトーナメント決勝戦 3分1R○天野颯大(名古屋市立中央高校3年)判定3-0×菅 誠真(東京・足立高校1年)  天野はムエタイの本場タイで活躍する福田海斗を輩出したキングムエ所属。菅は1年生ながら決勝まで勝ち上がってきた。  決勝3試合の中で最も荒々しい展開となり、両者足を止めての打ち合いも見せる乱戦模様。その中で左右フック、ヒザを繰り出す天野に須田がクリンチする場面が後半多くなり、判定3-0で天野が勝利した。 天野は「甲子園には1年から出て2年連続で1回戦敗退でしたが、最後で優勝できて良かったです。身体が丈夫なのでK-1横浜大会にオファーしていただければ試合したいと思っています」と、9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』への出場をアピールした。  大会後のインタビューでは「最後に日本一になれて少しはサポートして応援してくれた家族に恩返しできたのかなと思います。スロースターターの癖があって初戦が一番厳しかったです。最後の年で優勝したいとの心があったから勝てたと思います。最後の年というのが僕を奮い立たせたと思います」とコメントした。 [nextpage] ▼K-1甲子園 -55kgトーナメント決勝戦 3分1R○大久保琉唯(栃木県立宇都宮北高校2年)判定2-0×齋藤龍之介(茨城県県立下妻第二高校2年)  2年生対決となった-55kgの決勝戦。大久保はカウンター狙い。相手の出るところに合わせて右ストレート、蹴り返しと的確に攻撃を当てていき、自分からは前蹴りを放つ。齋藤は大久保のカウンターを恐れず積極的に攻撃を仕掛け、右ハイキックで対抗したが、ヒットの的確さで上回った大久保が判定2-0で勝利。  大久保は「大会が始まる前はこの選手が獲るだろうなって様々な予想がされていましたが、この日になって自分が王者になってホッとしています」とコメント。  試合後のインタビューでは「齋藤選手とは予選でも当たっていて2-1で向こうも納得できていない結果で、今回は2-0でしたが前よりは圧倒できたかなと思います」と決勝を振り返り、「日々毎日しっかり練習してきた成果が出せて優勝できたのでホッとしています。日々送り迎えしてくれるお父さん、お母さんに喜びを伝えたいです。次は9月12日のK-1アマチュアでMVPを獲って優勝して、その次はプロの舞台で世界チャンピオンになれるように努力したいです」と9月のK-1アマチュア大会にも出場すると語った。  今年の応援サポーターを務めたタレントで女優の川口葵は「東日本、西日本の予選から見ささせていただき、最後まで見守らせていただいて貴重な経験をさせてもらいました。勝った選手も負けた選手もこれから頑張ってください」と、学生たちにエールを送った。  そして「年下の選手たちがアツい試合を見せてくださって私自身の刺激になりましたし、凄いなと思いました。プロに向かって戦っていく姿はカッコいいと思いました」と、選手たちの戦いに感動したと締めくくった。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント