毎年恒例の『さいたまスポーツフェスティバル』が、今年も5月11日(土)・12日(日)の2日間に渡り、格闘イベントの聖地・さいたまスーパーアリーナにて開催されている。このイベントに出展しているのは、バレーボール、バスケット、フットサル、テニスなどで、格闘技からはK-1、RIZIN、空手となっている。
初日の11日に注目を集めたのは、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。2019年6月30日(日)、東京・両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』に出場するK-1 KRUSH FIGHTバンタム級王者・晃貴 (K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) 、同スーパー・バンタム級王者・玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)、玖村修平 (同)の3選手とともに、サイン会やトークショー、体験コーナーに参加した。
武尊のサイン会は、ファンの長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。3月のヨーキッサダー・ユッタチョンブリー戦後に負傷した右手の手術を受けたため、左手でファン全員と握手した。K-1を牽引する彼らしい丁寧な対応で、駆けつけたファンを喜ばせた。
トークショーでは、K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの後輩・晃貴と並んで出席し、ふたりの関係が紹介された。武尊は、「昔、僕は晃貴のお父さんのジムに所属していたんですけど、晃貴は小さい頃から知っています。晃貴だけなんですよ、僕にタメ口を使うのは。僕が上京した時に手紙をもらったことがあったんですが、“タカテルヘ 東京で友達はできたか?”と書いてありました(笑)。タメ語だし、おまけに名前も間違えてました」と暴露。これには、晃貴も苦笑いだ。
さらに6月のトーナメントについて武尊が、「トーナメントはダメージが抜けないからキツイよ、足痛いよ」と脅かすと、「大丈夫。足の痛みは慣れているから」とタメ口で返して会場の笑いを誘った。
手術後の右手をファンに披露した武尊は、「やっとギプスがとれました。縫った跡があって、気持ち悪かったんですけど、かなり回復してきました。まだ拳は握れませんが、リハビリをがんばって、早く治します」と元気な姿を見せた。すかさずK-1の中村拓己プロデューサーは、「復帰戦は今年の後半には実現できるように調整します」と補足した。
しばらくリハビリ生活が続く武尊は、PR活動が増えて多忙な生活を送っていることを吐露した。自身のKRUSHデビュー戦から現在までの試合をまとめたDVDの編集作業が進んでいるようで、解説をしてきた近況も報告した。「デビュー戦を見ましたが、自分の態度の悪さを見て反省しました。あれを見たら、芦澤(竜誠)君や小澤(海斗)君のことを言えなくなりました」と語り、会場から笑いがもれた。
またトークショーは、武尊&晃貴コンビだけではなく、玖村修平&将史の兄弟トークも行われた。公民館で二人だけで練習している時代に、兄が寝坊をする弟にブチ切れると、逆切れされたエピソードが暴露されて、「決勝で兄弟対決が実現したら、あの時の恨みを晴らします」と修平が宣戦布告。将史も「兄弟対決で会場を盛り上げたい」と返した。
トークショーが終わると、ふたりの兄弟対決がスパーで実現。いきなり激しい攻防で飛ばしまくるふたりを見て、「冷や汗ものでした」と中村プロデューサーが焦るほどの兄弟喧嘩に発展した。6月の大会で実現したら、盛り上がること必至だ。
イベントの最後はじゃんけん大会が実施されて、4人のサインが入った記念Tシャツがそれぞれプレゼントされた。武尊も熱視線を送るスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントは、今回の3人の中から優勝者が出るのだろうか?
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