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【K-1】トーナメント唯一のタイ人ドゥワンソンポン「自分も武尊のような戦い方が出来るように練習している」

2021/08/23 20:08
【K-1】トーナメント唯一のタイ人ドゥワンソンポン「自分も武尊のような戦い方が出来るように練習している」

K-1には2度目の参戦となるドゥワンソンポン。ムエタイのテクニックで王座を勝ち取るか(C)K-1

 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて行われる「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」(1回戦から決勝までを1日で行うワンデートーナメント)。

 同トーナメントに出場し、1回戦でKrushウェルター級王者・松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)と対戦するマキ・ドゥワンソンポン(タイ/真樹ジムAICHI)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 その松岡と1回戦で対戦するドゥワンソンポンは、ムエタイで78勝(5KO)27敗2分の戦績を持ち、今年3月にK-1初参戦。近藤魁成に判定2-0で惜敗するも、右ミドルと前蹴りで前へ出るタフファイトを見せた。7月には中野滉太との試合が決まっていたが、中野の欠場により試合中止に。戦績は78勝(5KO)28敗2分。

野杁と戦うことになれば勝てると思う

──改めてドゥワンソンポン選手がムエタイを始めたきっかけを教えてもらえますか?

「父が凄くムエタイが好きで、自分も子供の頃からよくムエタイを見ていたんだ。それでそのうち自分もやろうと思ったことがきっかけだよ。それで8歳の時に近くにあったムエタイのジムに入って、試合にも出るようになった」

――生活のためにムエタイを始める選手が多いと聞きますが、ドゥワンソンポン選手もそうだったのでしょうか?

「そうだね。自分の家も貧しい家庭だったから、自分がムエタイで稼いで家族に楽をさせてあげようと思ったこともムエタイを始めた理由の一つだ。それが自分の役割だとも思っていたよ」

――ドゥワンソンポン選手はタイで活躍したあと、現在は日本に活動していますが、なぜ日本に来ようと思ったのですか?

「タイにいても満足に試合が組まれなくて、収入を得ることができなかったんだ。それで日本に来て真樹ジムAICHIでトレーナーをやりながら、ファイターとして戦う道を選んだ」


――3月のK-1東京ガーデンシアター大会で、初めてK-1のリングに立ちました。あの時はどんな心境でしたか?

「K-1にはずっと憧れがあったから、K-1で戦うことができて幸せだった。またこうしてK-1に出られて本当に嬉しい」

――K-1はムエタイと違ってヒジ打ちや組んでからの攻撃が禁止されています。K-1用にどんな練習をしていますか?

「ムエタイのスタイルのまま戦っていては、K-1ルールで勝つことは出来ない。K-1で勝つためにはスピード・技の多さが必要だと思っている」

――前回の試合前に「K-1では武尊の戦い方が好きだ」とコメントしていましたが、武尊選手の戦い方から影響を受けていますか?

「武尊の試合をたくさん見て研究している。もちろん武尊と同じことは出来ないが、自分も武尊のような戦い方が出来るように練習している」


――今回は王座決定トーナメントなので、優勝すればK-1チャンピオンになります。

「トーナメントに出場する以上、優勝することに全力を注ぐつもりだ。タイ人がトーナメントで優勝することは難しいと思うが、過去のK-1のトーナメントも見てトーナメント用の戦い方も研究したい」

――過去にゲーオ・ウィラサクレックがトーナメントで優勝してベルトを巻いていますが、自分もこのトーナメントで優勝してムエタイの強さを証明したいと思いますか?

「ムエタイとK-1は違うもので、そのなかでムエタイの方が強い部分と弱い部分があって、ムエタイの強さを出して勝ちたいと思っている。ゲーオやゴンナパーのことは尊敬しているし、特にトーナメントで優勝したゲーオがどんな戦い方をして、どんな練習をしていたのかはとても参考になるよ」


――1回戦で対戦する松岡力選手にはどんな印象を持っていますか?

「映像も見たけどKrushの現役チャンピオンでとても強い選手なので、彼と戦うこと、自分がどこまで出来るかが楽しみだ。もちろん自分としては勝つチャンスがあると思っている」

――松岡選手以外で注目している選手はいますか?

「瑠輝也(安保瑠輝也)だね。彼は身長も高くて経験も豊富なので警戒している。7月のK-1福岡大会で彼の試合を間近で見て、ぜひ瑠輝也と戦いたいと思ったよ」

――もう一人の優勝候補・野杁正明選手についてはどうでしょうか?

「もちろん野杁のことは知ってるし、彼が強いことは知っている。ただゲーオと野杁が戦った試合を見て、そんなに勝つために苦労しない相手だと思った。もし野杁と戦うことになれば勝てると思う」

――このトーナメントではどんな試合を見せたいと思っていますか?

「タイで3分5Rの試合はやっていたけど、1日3試合は今回が初めてだ。まずは1回戦に集中したいと思っている。このトーナメントは自分にとって過去最高のチャンスだと思うから、全力を尽くして戦いたい」

――K-1のベルトやK-1でチャンピオンになることについて、どんな想いがありますか?

「一言で言い表すのは難しいね。K-1チャンピオンになれば、日本だけでなくタイでも有名になることができる。K-1チャンピオン=スーパースターだと思うし、K-1チャンピオンになれば格闘技人生も変わるだろう。タイでムエタイをやっている選手たちでも、K-1チャンピオンになりたいと思っている選手はたくさんいるから、K-1チャンピオンへの想いは簡単には言葉にできないね」

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