キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT-EX】無敗・龍聖と戦う井上竜太「ほぼ100%の人が自分が負けると思ってると思うので、それをひっくり返したい」

2021/08/18 15:08
 2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3~BLACK FIGHT~』(夜興行)のメインイベントにて、KNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R延長1Rで龍聖(TRY HARD GYM)と対戦するINNOVATIONフェザー級4位・井上竜太(Hard Worker)のインタビューが主催者を通じて届いた。  井上は11戦無敗の記録を更新していたが、6月のシュートボクシングで手塚翔太に敗れ、初黒星を喫した。戦績は7勝(3KO)1敗4分。両者とも2001年生まれ同士の対決となった。 今まで試合で何をもらっても効いた攻撃がないんですよ ──井上選手は今回が『KNOCK OUT』初参戦ですが、カード発表会見で龍聖選手と顔を合わせての印象はいかがでしたか? 「正直、もっといろいろガンガン言ってくるのかなと思ってました。でも、堂々としてましたね」 ──龍聖選手の存在は意識してましたか? 「同年代で強い選手だし、今一番イケてる選手なので、注目してましたし、チャンスがあればやってみたいなと思ってました」 ──では、今回対戦のチャンスが巡ってきたのは……。 「一度、けっこう以前にもお話が来てたんですけど自分の都合が合わなかったことがあって。そしたら前回の試合が終わった後すぐに話が来て、相手が龍聖選手だったので、すぐに受けました」 ──改めて、龍聖選手の戦いぶりについての印象は? 「パンチ、蹴り、スピード、パワー、技術…全部においてレベルが高いなと思ってるんですけど、それを打ち壊したいと思ってます」 ──打ち壊すための武器というと…? 「それは試合でのお楽しみということで、ナイショにしときます(笑)」 ──井上選手も12戦7勝(3KO)1敗4分と、勝率は高いですよね。ここまで勝ってこれた理由は何でしょう? 「この前、初めて負けちゃったんですけどね。小さい頃からプロの選手たちとバチバチの練習をやってたんで、それはあると思います」 ──なるほど。キックを始めたのはいつ頃だったんですか? 「小6の時です。親父が格闘技が好きで、その影響で昔のK-1のアーネスト・ホーストの試合とかをよく見てたんですよ。それで自分もやりたくなって、近くのジムに入会しました」 ──ホーストが好きって、なかなか渋い小学生ですね(笑)。どこが好きでしたか? 「『ミスター・パーフェクト』って言われるぐらい技術が高くて完璧で、蹴りも多彩で。今のファイトスタイルは全然違うんですけど、憧れてる選手です」 ──小6で始めて、ジュニアの試合にもけっこう出たんでしょうか。 「はい。負けてばっかりでタイトルとかも獲ってないんですけど、それでもジムでプロ選手とガンガン練習して、それがプロになって花開いた感じです」 ──そこで龍聖戦が巡ってきたわけですが、今までで一番の強敵ですか? 「そうですね。技術とかで言ったら全然向こうの方が上だと思うんですけど、粘り強さとか打たれ強さでは絶対負けないと思ってます。あと、しぶといんで、しつこく出てバチバチいこうかなと思ってます」 ──最終的にはどう勝ちたいですか? 「龍聖選手の今までの相手は瞬殺された選手が多いんで、3Rしっかり戦い抜いて、相手にダメージをしっかり残して、驚かせてやりたいです」 ──相手だけじゃなく、ファンや関係者も驚かせたい? 「はい。ほぼ100%の人が、自分が負けると思ってると思うんで、それをひっくり返したいです」 ──そういうシチュエーションの試合も初めてなのでは? 「そうですね。ノリにノってる選手なので、それを倒してギャフンと言わせたらオイシイと思ってます」 ──先ほど言われたように、龍聖選手はこれまで試合時間が短い試合が多いので、材料が少なくて研究しづらいのでは? 「そうなんですけど、その中でパンチのラッシュとか蹴りを出したりしてるので、そういうのを見て対策してます。自分はけっこう後半から上がってくる選手で、相手は序盤からバババッとくると思うので、そこをしのいで後半にもつれ込ませて、倒したいです」 ──先日のカード発表会見では、髪の毛をヒョウ柄に染めてましたよね。人柄とギャップがある感じで驚きましたが…。 「普段はマジメで落ち着いた感じなんですけど、試合前になるとジムの会員さんで美容師さんがいるので、その人に奇抜な髪型にしてもらってるんです。あのヒョウ柄は前回の試合の髪型なんですけど、次も派手にしてもらうつもりです」 ──それで気合いが入る? 「それはありますね。髪をしっかり決めると『試合だな』っていう気持ちになります」 ──今、龍聖選手に勝てば初黒星をつけることにもなって… 「名前も売れると思うし、『KNOCK OUT』のチャンピオンにも近づけると思うので、ベルトも狙っていきたいと思います。まずは自分の団体(JAPAN KICKBOXING INNOVATION)のベルトをと思ってたんですけど、『KNOCK OUT』のベルトも狙えるなら狙っていきたいです。あと、メインでやるのも初めてなんですよ」 ──そうですか! 「それはけっこうモチベーションになってます。メインでやらせてもらえてありがたいので、しっかり結果を出したいと思います」 ──では最後に、当日、注目してほしいポイントは? 「まずは気持ちと、相手はガンガンくると思うんですけど全然効かないと思うし、後半上がってきて追い込んでいくので、そういうところを見てほしいですね」 ──「全然効かない」とまで言い切りますか。 「はい。ジムではマススパー(強く当てず、動きを確認するためのスパーリング)しててもだんだん攻撃が強くなってガチになっちゃうんで、今まで試合で何をもらっても効いた攻撃がないんですよ。だから今回も大丈夫だと思います」
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