2021年8月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.128』で開幕する「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」。その1回戦で小倉尚也(スクランブル渋谷)と対戦する内田晶(チーム・タイガーホーク)が所属ジムにて公開練習を行った。
内田は2014年12月からKrushに参戦するも引き分けを挟んで4連敗。しかし、今年5月大会で三井大揮を3R3分ちょうど、右ストレートでKOした。戦績は2勝(2KO)4敗1分。
出場オファーを受けた時の心境を「負けが続いていたので、チャンスをいただけて感謝しています」と振り返り、降って沸いた王座奪取のチャンスに喜びの声を上げる内田。
前戦は今年5月の『Krush.125』。K-1 JAPAN GROUP参戦以来引き分け1つを挟んで4連敗と苦境に立たされていた内田だが、緊急参戦した試合で三井大揮をKOし、グループ初勝利を上げた。この勝利がトーナメント参戦へのチャンスを引き寄せる形となり「あの時はリラックスして試合に入れました。楽しんで試合が出来たし、その結果として勝てて良かった」と、気負わない気持ちが成果を引き寄せたと語った。
公開練習ではその三井戦でダウンを奪った左フック、右ストレートをミットに打ち込んだ内田。「試合に臨む気持ちの持ちようが、いい感じに出ている」との言葉通り、気持ちの乗った強打から、内田のトーナメントにかける"気持ち"が伝わってくる。
1回戦で内田は直近3連勝と好調の小倉尚也と対戦。試合中に笑顔がこぼれるほど闘志を全面に出す小倉を、内田は「今回出る8選手の中で、自分をのぞけば一番気持ちが強い選手」と高く評価。気持ちで戦うタイプ同士、かみ合う試合になると予想し「熱い試合ができるかなと思います」と熱戦を予想している。
続く準決勝の予想について「あまり他の選手の試合を見ていない」と興味を示さなかったが、決勝に話が及ぶと「自分から言わなくてもわかるように、KO負けしている選手を倒さないとチャンピオンにはなれない」と語気を強める。具体的な名前こそ出さなかったものの、内田のいう“KO負けしている選手”とは、過去に後ろ回し蹴りで失神KO負けの屈辱を受けた璃明武に間違いない。内田としてはトーナメントを勝ち上がり、決勝で璃明武にリベンジしてKrushのベルトを巻くことが最高の形だ。
幼少期に空手を始め、K-1MAXで活躍した魔裟斗・山本“KID”徳郁らに憧れていた内田は「僕はKrush・K-1のベルトが欲しくてこのリングで戦うことを決めた。ベルトの想いは誰よりも強い」とKrush王座にかける強い想いを口にする。また自身が望むリベンジ達成の先に待つのは、東北在住・初のKrush王者の称号だ。「東北にいてもやれるぞと証明したい。東北から初のKrushチャンピオンになれるように一生懸命頑張ります」と宣言した。