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【KNOCK OUT】王者バズーカ巧樹への挑戦権を巡り大谷翔司vs麻火佑太郎、丹羽圭介vs般若HASHIMOTO

2021/08/15 18:08
【KNOCK OUT】王者バズーカ巧樹への挑戦権を巡り大谷翔司vs麻火佑太郎、丹羽圭介vs般若HASHIMOTO

王座再挑戦を目指す大谷(左)に対し、自信満々の麻火

 2021年9月25日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.4』の対戦カードが発表された。

 KNOCK OUT-BLACKライト級3分3R延長1Rとして、大谷翔司(スクランブル渋谷)vs麻火佑太郎(PHOENIX)が決定。


 大谷は陸上自衛隊出身。2016年にデビューし、2019年1月にはREBELS-MUAYTHAIライト級タイトルへの挑戦を経験(ドロー)。他団体の王者クラスと試合経験を積み、2020年8月にはJAPAN KICKBOXING INNOVATIONで紀州のマルちゃんを破り、INNOVATIONライト級王座に就いた。12月にはKNOCK OUT-BLACKライト級バズーカ巧樹とノンタイトルマッチで対戦し、ダウンを奪って判定2-0で勝利。しかし、今年5月のタイトルマッチでの再戦では逆にダウンを奪われて判定負けで王座奪取に失敗した。戦績は12勝(5KO)6敗3分。


 麻火は、元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2月のREBELSでは紀州のマルちゃんを初回KOに沈めたが、5月大会では古村匡平と接戦を演じるも判定2-0で敗れた。戦績は9勝(1KO)6敗。

 両者の対戦は今年2月にも組まれていたが、大谷の欠場で流れた経緯がある。宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「KNOCK OUTに関わらせてもらってからどこかで組みたいと思っていたカード。一度決まったこともありましたが、改めてこのタイミングでやることが決まりました。バズーカ選手の今後のチャレンジャーは、このカードと今大会で決まっている丹羽圭介選手とvs般若HASHIMOTO選手の一戦の4人の中から試合内容などを踏まえて浮かび上がってくるのかなと期待しています」と期待を寄せた。


 共に再起戦となる両者。大谷は「前回バズーカ選手に敗れたのですが、その試合で見えた細かい部分をしっかり修正して、危機感を持って挑んで必ずKOしたいと思います」、「このカードが改めて組まれたことを凄く嬉しく思います。バズーカ選手は不動のチャンピオンですが、そこに挑戦して勝てるのは自分しかいないと思うので、挑戦するにふさわしい試合内容で大谷選手に勝ちたいと思います」と、それぞれ気を引き締める。

 互いの印象を聞くと、大谷は「特に印象はないです。強いていうなら、良く言えば多才、悪く言うと器用貧乏なイメージがあります」と厳しい評価、麻火は「フィジカルが強いと思っていて、打たれ強さ、気持ちの強さがあるのかなと。以前決まった時よりも自分はかなり成長しますし、その時よりもかなり自信は付いています。2月に仮にやっていたとしても、その時よりもかなり自信が付いているので、今回いい勝ち方ができると思います」と、今なら勝てるとした。


 大谷は「前回負けてしまって、今回特に連敗は許されないと思うので負けられない試合になります」との決意を口にし、王者バズーカとは「前回負けていますが、そこで手応えがあった部分はありますし、もう一度できるチャンスを掴めれば絶対に負けない自信はあるので、(麻火と)同じく自分も負けない気持ちです。結果は完敗でしたが、実力差は感じていません。試合でザルな部分が出てしまったので、そこを修正すれば普通に勝てる相手だと思います」と、次は負けないとの自信を見せる。

 一方の麻火は「タイトルマッチの前哨戦だと思うので、ここでしっかりいい勝ち方をして、来年一発目にビッグイベントがあるのであれば、そこでバズーカ選手に挑戦してベルトを巻きたいと思います。自分は(バズーカに)ダウンを取られないし、逆に自分が取ると思います。(大谷とは)スタイル的にも違うので同じ結果にはなりません。打ち合いにもならず別な試合内容で魅せる試合になります。しっかりそこに辿り着くためにも、今回はいい内容で勝ちたいと思います」と、自分こそバズーカへの挑戦者にふさわしいとする。


「この前の試合(古村戦)は自分が勝っていたと思っていて、次にバズーカ選手に挑戦するのは自分だと思っていました。そこで負けてしまって軸がブレてしまったので、少し遠くはなりましたが、今回しっかり挽回できればすぐに辿り着けると思うのでそんなに遠くには感じていません」と、バズーカへの挑戦を猛烈アピール。

 今回どういう勝ち方をしたいかと聞かれると、大谷は「絶対に倒して強くなった姿を見せたいと思います。自信のある部分は9月まで伸ばしつつ、進化した姿を必ず見せられると思うのでよろしくお願いします」と、前回よりも強くなった自分を見せるとし、麻火は「一番分かりやすい勝ち方はKOだと思うので、しっかりKOしてマイクパフォーマンスをしたいと思います。いつも応援してくださっている皆さんには、この前負けた試合で悔しい想いをさせましたし、自分も悔しい想いをしました。次の再起戦でレベルの差を見せて勝ってベルトに近づきたいと思います」と、KOしてバズーカに挑戦表明すると言い放った。


 同じKNOCK OUT-BLACKライト級3分3R延長1Rでは、丹羽圭介(TEAM ニワールド)vs般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)も決定。

 丹羽は日本拳法を経てキックボクシングに転向し、2010年2月にプロデビュー。RISEで11連勝を飾るなど活躍後、フリーとなって様々なリングに参戦。2018年10月からはREBELSを主戦場にして、2019年4月に王座決定トーナメントを制してREBELS-BLACK 63kg級王者となった。8月のKNOCK OUTでは大月晴明を降したが、12月には勝次に敗れた。無法島GPでは古村匡平に判定で敗れ、まさかの1回戦敗退。8月の防衛戦ではバズーカ巧樹に王座を奪われ、12月も耀織にKO負け。再起を懸けてリングに上がる。戦績は20勝(2KO)11敗。

 般若は被弾しても止まらない前進で会場を沸かせる攻撃型ファイター。勝利した試合のほとんどをKO勝利しており、過去にはKrush、HEAT、巌流島、超過激格闘技ラウェイなど様々なリングでの試合を経験。元グラディエーター武士道キックフェザー級王者。2018年8月の『RIZIN』では内藤大樹とも対戦している。2020年11月、シュートボクシングでは村田聖明に判定負けを喫している。戦績は7勝(4KO)7敗4分。

 丹羽は会見を欠席、「昨年末に試合をしてから約9カ月ぶりのリングになります。38歳になり、現役としての真価が問われる試合だと思っています。今回の試合テーマは“破壊と再生”。皆さんの胸に突き刺すエナジーを届けます」とのコメントが読み上げられた。


 般若は「自分も9カ月ぶりの試合になります。前回からパワー、スピード、テクニックもいろいろとパワーアップしていて、今回はKNOCK OUTの試合なのでKOにこだわっていきたいです。丹羽選手レベルの相手なら2Rまで“には”倒したいと思います」と、ダジャレを交えながらのKO宣言。

 丹羽については「動画を見ました。REBELSの63kgのベルトを獲っていて強いとは思うのですが、凄くパンチ力があったり凄くテクニックがあるわけでもないので、自分的には何が強いかよく分からないです。サイズは自分よりデカくても、特に気にしていません。自分がどこまで高められるかが大事だと思います」と、“何が強いか分からない”という。

「丹羽選手に勝つ“には”パワーが大事だと思っていて、サイズは小さくても63kgでも戦える身体作りをしてきたので、パワーをもっと上げていってしっかりKO勝ちして上にいきたいと思います」と、再びダジャレを交えてパワーアップして臨みたいとし、「バズーカ選手がベルトを持っていて、自分は以前に戦って負けているので(2019年9月22日、般若が判定負け)、リベンジしてベルトを獲ります」と、元王者である丹羽を破ってベルトに近付きたいとした。

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