(C)ONE Championship
2021年8月13日(金)にABEMAで配信される「ONE:BATTLEGROUND II」。シンガポール・インドアスタジアムで事前収録された同大会のメインイベントでは、元ONE世界ライト級王者のエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)と、元UFCで今回がONE初参戦となるジャン・リーポン(中国)が対戦する。
リーポンは2014年にUFCに参戦し、2勝2敗。その後も「Kunlun Fight」などで16連勝するなど活躍し、MMA30勝11敗2分の戦績を誇る。対するフォラヤンはMMA22勝11敗。2021年4月に青木真也に腕十字で一本負けして以来の再起戦となる。
リーポンはフォラヤンについて「正直なことを言うと、全てにおいて僕は彼を上回っていると感じる」と自信を見せ、「ずっと前からシンヤ・アオキの大ファンで、彼の試合をずっと見てきた。ONEで彼と戦うことが僕の夢」と、フォラヤン戦の勝利の先に、青木真也との対戦を見据えた。
2Rまでにフォラヤンをノックアウトする
──2014年にUFCに参戦し、2勝2敗。その後も「Kunlun Fight」などで16連勝するなど活躍し、MMA30勝11敗2分のジャン・リーポン選手は、今回がONE Championshipデビュー戦となります。まず、ONEと契約した理由を伺えますか。
「実は2年くらい前からONEに参戦することを考えていました。前の団体との契約が終わり、やっとONEと契約できたことをとても嬉しく思います。ONEはコンバットスポーツの中では、世界で一番の団体だと思う。このハイレベルな団体でトップランカー達と戦って、自分が一番強いということ、この階級で一番だってことを見せつけたい」
──このデビュー戦でファンに知らしめたいことはありますか。
「まず、僕のファンに伝えたいのは、僕は引退してないってこと。試合から2年くらい離れていたから(2019年9月以来の試合)、ファンの多くはもう引退したのかって思っていたんじゃないかな。だから僕は、引退していないし、自分は強いんだってことをONE Championshipで見せつけたいと思う。
このデビュー戦は、自分にとって非常に重要な試合だ。中国人はスタートダッシュが好きだからね。ONEでのデビュー戦で、元世界王者のフォラヤンに勝てれば、他のライト級の選手たちに中国のファイター、ジャン・リーポンがやってきたと知らしめることができるだろう」
──2年ほど試合から離れていたことが、ご自身のパフォーマンスに影響があると思いますか。
「多分、少しはあると思う。ただ、試合をしていなかった2年間もトレーニングはずっとしてきたから、コンディションは良いしスキルだって衰えていない。大きな影響はないと思う。肉体的、精神的な状態だけでなく、技術的にも、今が自分の全盛期だと思っている。現在31歳だ。31歳は、男性として最も強い時期で、黄金期だと思う。技術も経験も体も一番成熟している。だからこそ、ONE Championship参戦を選んだ。自分にとってやりがいがあるし、良いチャンスだ。ONEは国際的な大舞台だし、常に挑戦意欲をかきたてられるよ」
──今回の相手、エドゥアルド・フォラヤン選手も30戦以上のベテランで、元ONEライト級世界王者です。この試合のオファーを聞いた時はどんな気持ちでしたか。
「最初に聞いた時は、本当に嬉しかったし、誇りに思った。だって彼はベテラン選手だから。でも、準備できることは全てしてきた。彼はタフで散打のバックグラウンドがあるけど、それに対応できる状態だよ」
──フォラヤン選手の強み、弱みはどんな部分だと思いますか。
「彼は全体的にスキルが高い。タフなスタイルだし、コンディションもタフだ。回転技もいろいろ持っているよね。スピニングキック、スピニングフィスト。フォラヤンはスタンドのテクニックに優れたファイターだと思う。たくさんの相手をノックアウトしたのを見てきた。彼はウーシューの散打をやってきたから、パンチやキックはどれも重い。その上、グラウンドの技術も持っている。寝かせられても立ち上がってくる。また、いいグラウンドコントロールの動きもしていた。彼と戦うためには対策が必要だ。
あえて言えば彼は、グラップリングやレスリング、BJJが弱点だね。その弱点を突いていくよ。ずっと彼の試合を見てきたけど、正直なことを言うと、全てにおいて僕は彼を上回っていると感じる。グラップリング、ストライキング、BJJ、全部においてね。僕は彼よりもスキルがある」
──すごい自信ですね。フォラヤン選手以外に、ライト級で戦ってみたい選手はいますか。
「ずっと前からシンヤ・アオキ(青木真也)の大ファンで、彼の試合をずっと見てきた。だからONEで彼と戦うことが僕の夢でもあるんだ。ONEライト級の上位5人の競争は激しいけど、自分の技術と経験を持ってすれば、上位に食い込めると思うよ」
──その青木選手はフォラヤン選手に2勝1敗と勝ち越しています。今回のジャン・リーポン選手との試合はどうなると予想していますか。
「3ラウンド、タフな試合ができるように準備してきた。多分、2ラウンドまでに彼をノックアウトすると予想するね。僕のストライキングはアドバンテージだよ」