緑川が2度目のラジャ王者挑戦。王者クンスックに挑む
2019年6月1日(土)神奈川・横浜文化体育館で開催されるムエタイのビッグマッチ『BOM SEASON II vol.2-The Battle Of Muaythai』の対戦カードが続々と決定している。
メインイベントでは、WKBA世界スーパーウェルター級王者・緑川創(藤本ジム)がラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者クンスック・シットシェフブンタム(タイ)に挑戦するタイトルマッチが行われる。
緑川は2005年に新日本キックボクシング協会でプロデビューし、2009年に日本ウェルター級王座を獲得。4度の防衛に成功し、2014年にはアンディ・サワーから勝利を収めた。ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムの王座奪取を目標に掲げ、2018年6月にタイで念願の初挑戦を果たしたが、1Rにダウンを奪われて判定負け。王座奪取はならなかった。今回は2度目の挑戦のチャンス。悲願を達成することができるか。
4月大会に参戦し、NJKFウェルター級王者・中野椋太を2RでKOしたWMC世界ウェルター級王者パコーン・PKセンチャイジム(タイ)が再び来襲。今回はK-1 WORLD MAX2010日本トーナメント3位、元新日本キックボクシング協会ライト級王者・松本芳道(KICK-DIET吉野町)と対戦する。
パコーンは2008年に17歳でラジャダムナンスタジアムのスーパーフライ級王者となり、以後トップクラスで活躍。2013年にはタイ国スポーツ統括局年間最優秀選手賞(MVP)を受賞した。昨年3月には八角形のリングで、5分1Rで行われるワンデートーナメントの『REAL HERO』に参戦し、67kg級で優勝している。9月にはWMC世界ウェルター級王座も獲得するなど、いまだその実力は健在。
松本は強打を武器に新日本キックボクシング協会とK-1 WORLD MAXで活躍。プロボクシングに転向すると10勝(8KO)2敗の戦績を残し、東日本新人王トーナメント準優勝も果たした。その後、引退してリングを離れていたが今年1月の『KNOCK OUT』で突如復活。元J-NETWORKスーパーライト級王者・杉本卓也に勝利すると、4月には元J-NETWORKライト級王者・前口太尊(PHOENIX)にも勝って連勝している。その拳がパコーンを打ち抜くのか。
MA日本フライ級王者の朝陽・PKセンチャイジム(PKセンチャイムエタイジム)は、ルンピニースタジアムジャパン認定スーパーバンタム級王者サームシエン・シリラックムエタイジム(タイ)に挑戦。サームシエンは4月に同門のナーキーが朝陽にKO負けし、「ナーキーの仇は俺がとる。朝陽、パンチの打ち合いから逃げるなよ」とのメッセージを送ってきており、朝陽は「パンチの打ち合いですか? 僕は打ち合いたくないですが、逃げたら会長(中川会長)に怒られるから、打ち合います。(笑)」とコメントしている。
WMC世界ピン級王者の竜哉・EIWA SPORTS(エイワスポーツジム)は、名高・EIWA SPORTSが返上したWBCムエタイ世界ミニフライ級王座を懸けてペッデート・ポーサッパッパイ(タイ)と王座決定戦を行う。両者は昨年8月に対戦し、その時はペッデートのヒジで竜哉がカットされ、僅かなポイント差でペッデートが勝利。その再戦がWBCムエタイ世界タイトルを懸けてBOMで行われる事となった
さらに、元WMC日本バンタム級王者でBigbangと蹴拳の王座にも就いた三冠王・鳩(=あつむ/TSK japan)は、MAX FIGHTING CHAMPIONSHIP 10フライ級王者チェ・ソクヒ(韓国)と対戦。このチェは「イケイケのコリアンファイター。MAX MUAYTHAIでタイ人からも勝利しているBOMが推薦する本物」だという。鳩はWMC世界王者チョークディーへの挑戦を狙っており、この試合をクリアーすることが絶対条件となる。
そして、スーパーフェザー級王者キヨソンセン・FLYSKYGYM(タイ/FLYSKYGYM GYM)とスーパーフライ級王者・石井達也(藤本ジム)によるWMCインターコンチネンタル王者同士の対戦も決定。KO狙いのアグレッシブなファイトスタイルで常に会場を沸かせるキヨソンセンを、サウスポーからの左ストレートと左の蹴りを得意とする石井は攻略することができるか。
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