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【UFC】王座戦のバックアップファイターになった元RIZIN王者プロハースカが『HUNTER×HUNTER』ネテロ会長の「百式観音」にオマージュ

2021/08/09 19:08
 2021年10月30日(日本時間31日)にアブダビで開催される『UFC 267』のUFC世界ライトヘビー級選手権試合の「バックアップファイター」として、元RIZINライトヘビー級王者で、現UFC同級2位のイリー・プロハースカ(チェコ)がアブダビ入りする準備を進めていることが7日、本誌の取材で分かった。 『UFC 267』では、UFC世界ライトヘビー級選手権試合として、王者ヤン・ブラホビッチ(クロアチア)と、挑戦者グローバー・テイシェイラ(ブラジル)の対戦が予定されており、また、世界バンタム級選手権試合として、王者アルジャメイン・スターリング(米国)vs.ピョートル・ヤン(ロシア)も行われる予定になっている。  MMA28勝3敗1分のプロハースカは、2019年大晦日RIZINでのCB・ダラウェイ戦での1R TKO勝ちを最後に、RIZINからUFCに移籍。2020年7月のUFCデビュー戦では、当時ライトヘビー級7位につけていたヴォルカン・オーズデミアを右フックで2R KO。  2021年5月には、ムエタイのモンコンをモチーフにしたという弁髪姿でケージに登場し、3位のドミニク・レイエスを左回転ヒジで2R KO。2連勝で王座挑戦を視野に入れていた。  王者のブラホヴィッチはレイエスをKOしたイリーに、「なあ、イリー。チェシンで私と君とで“プリンスvs.サムライ”“ソードvs.カタナ”で戦おう。もちろん、グローバーは次の候補だ。私はいつも私の言葉を守る」と、テイシェイラ戦の勝利後の次期挑戦者としてプロハースカを指名。  プロハースカも「隣国のブラボヴィッチのことは好きだけど、どちらか勝者が対戦相手になるというのはとても光栄なこと。準備はできている」と語っていた。  10月の試合で、王座戦のバックアップファイターに決まったプロハースカは、自身のSNSを更新。漫画『HUNTER×HUNTER』のアイザック=ネテロの念能力「百式観音」のイラストとともに、「“祈り”こそが究極の精神統一だ」とのコメントをアップしている。  このネテロの弁髪姿がレイエス戦でのイリーと似ているため、このイラストをピックアップしたイリーは、ムエタイとともにネテロへのダブルオマージュを自身の試合スタイルに採り入れているのではないかと、ファンの間で騒がれている。 『HUNTER×HUNTER』でネテロは、山籠もりのなかで、「これまで習った武道に感謝をしよう」と一日1万回の感謝の正拳突きを行うことを決意。結果「音を置き去り」にしてしまう、音速を越えた「ソニックブーム」を起こす「百式観音」をマスターしている。  レイエス戦後、ファイト・オブ・ザ・ナイトと、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの両賞を受賞し、10万ドル(約1千100万円)のボーナスを獲得したプロハースカは、試合後の会見で使い道を問われ、「お金があればなんだって手に入って、高い船を買ってパーティーをすることも出来るだろうけれど、自分には森の中の小さな家で、日々鍛錬をして、熟練するために毎日をただ鍛錬に費やしたい、という考えがある。そっちが自分の内省の芯だと思う」と語っている。  武道を究めるネテロの姿勢にプロハースカが共感してもおかしくない。原作の『HUNTER×HUNTER』の再開も願うプロハースカは、果たして、次戦でどんな姿を見せるだろうか。
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