(C)Manel Kape
2021年8月7日(日本時間8日)、米国テキサス州ヒューストンのトヨタセンターにて有観客で開催される「UFC265」に向け6日(日本時間7日)、同地にて前日計量が行われた。
そのアーリープレリムのフライ級(125ポンド/56.7kg※王座戦以外は+1ポンドまで許容)戦で、オデー・オズボーン(米国)と対戦する、元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプ(アンゴラ/ポルトガル)が、129ポンド(58.51kg)と3ポンド(1.36kg)体重超過。
リミットちょうどの125ポンド(56.70kg)でパスしたオズボーンに報奨金の20%を支払い、試合はキャッチウェイトで行われることとなった。
本計量では、身体を囲う目隠しをリクエストし、パンツを脱いで秤に乗ったが、129ポンドのコールに両手を合わせて謝罪のポーズを見せたケイプ。公開計量では、対戦相手のオズボーンに報奨金の20%を支払うことがアナウンスされると、体重超過を引きずらず、サングラスをかけたままステージ上の秤に乗り、ガッツポーズ。フェイスオフでは自らオズボーンに笑顔で話しかけ、オズボーンはそれには答えず唇の端を曲げて冷笑した。
ケイプは、ボクサーだった父の影響で、4歳からボクシングを始め、18歳でプロMMAデビュー。2017年10月にRIZINに初参戦し、2019年12月には朝倉海を2R TKOに下し、バンタム級王者となっている。
その後、UFCで階級を落としてフライ級に参戦。2021年2月に当時5位(現3位)のアレッシャンドリ・パントージャと対戦し、判定負け。3月13日には、欠場選手の代役として大会1週間前のオファーを受けてマテウス・ニコラウと対戦し、スプリット判定負けを喫したが、北米メディアの大半がケイプ勝利を支持するなど、物議を醸す判定となった。
その後もケイプは、ラスベガスのUFCパフォーマンスインスティテュートを拠点に、チーム・ハビブのダゲスタンファイターとも練習。2021年UFC3戦目に向け、コンディショニングコーチもつけてトレーニングを積み、本誌の取材に「必要な体重とパワーをつけたから、これで少しは変わると思う」と肉体改造に取り組んできたことを明かしていた。
RIZIN以前のフライ級に戻してオクタゴンで2連敗、パワーアップを図り通常体重を上げて減量に臨んだが、1.36kgオーバーと体重を作るのに失敗したようだ。
全13試合26選手中、体重超過はケイプのみ。ほか選手は計量をパスしている。
メインイベントでは、デリック・ルイスとシリル・ガーヌがヘビー級暫定王座をかけて激突。コ・メインイベントでは元フェザー級王者のジョゼ・アルドがペドロ・ムニョスとのバンタム級マッチに臨むほか、プレリミナリーのメインでは、ムエタイで活躍したラファエル・フィジエフがオクタゴン4連勝をかけて、ライト級でボビー・グリーンと対戦する。
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— UFC (@ufc) August 6, 2021
🇺🇸 @TheBeast_UFC vs 🇫🇷 @Ciryl_Gane
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日本時間8月8日(日)朝7時にスタートするアーリープレリムからプレリムを合わせた8試合が、UFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、11時開始予定のメインカード5試合を含む全試合が、UFC FIGHT PASSでライブ配信。また、メインカードは『WOWOW』でも生放送される。