2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.3 ~RED FIGHT~』(昼興行)にて、スーパーバンタム級3分3R延長1Rで横野洋(キックボクシングジム3K)と対戦する古村光(FURUMURA-GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている20歳。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でTRYOUT生に選ばれたサウスポー。国内の戦績は星野航大にTKO勝ち、森岡悠樹に判定勝ち、今年3月に壱・センチャイジムに判定負けと2勝(1KO)1敗。
蹴りの新技も練習しているのでそれも出せれば出したい
──3月の壱・センチャイジム選手との試合以来のリングになりました。
「6月に岡山で試合が組まれていたんですが、大会が中止になっちゃって。それで半年近くぶりの試合になりました」
──では少し前になりましたが、壱・センチャイジム戦で感じたことというのは?
「自分のスタイルで戦うというより、相手のスタイルを攻略するという意識が強かった気がするので、自分本来の力が出せてなかったなというのがあります。途中からは相手に合わせてしまった感があるので。だからこれからは、自分のスタイルを崩さないで試合をしたいなと思ってます」
──それも踏まえてこの間、強化してきたことは?
「自分は首相撲は得意な方だとは思うんですけど、組んでからヒザとかはなかなか出せてなかったと思うので、コカしもいいんですけど、ヒザを入れて相手の体力を削っていくということを重点に練習してきました。あと、パンチが全然できなかったので、ボクシング練習を取り入れてパンチを強化しているので、バランスが取れてきている感じがしています」
──今回は横野洋選手との試合ですが、相手の横野選手は7月の後楽園大会に代打出場して小笠原瑛作選手と対戦しました。どう思って見ていましたか?
「驚いたというよりは、『ナメてるのかな?』と思いました。自分とやる前にそういうことをして、「余裕なのかな?」と。試合は配信で見ていましたが、実力は全然違うだろうなと思っていたので、KO負けという結果については『だろうな』と思いました。自分も小笠原選手に対しては全然敵わないと思っていたので、『そんな甘くないよ』と思ってましたね」
──改めて、横野選手の印象は?
「正直、警戒するところも何もないので、一方的に倒して終わりという感じです」
──相手が1ヵ月前に小笠原戦を戦ったことなどは関係なく?
「はい。もともと普通に倒せると思っていたので、1Rで倒そうと思ってます。小笠原選手が倒したのは2Rだったので、自分は1Rで倒したいです」
──ただ、相手が小笠原戦を受けたことに対する感情は乗せられているように思いますが……。
「ま、そうですね(笑)。さっさと終わらせて、兄貴の試合につなごうかなという感じです」
──今回は兄弟で同じ大会への出場ですね。
「以前、九州での『大和』という大会以来、何年ぶりという感じだし、2人で『KNOCK OUT』を盛り上げられるという意味でも楽しみです」
──前回の時の結果は?
「自分が負けちゃったんですよね(笑)。いままで2敗してるんですけど、そのうちの1回が一緒に出た大会だったので、今回は2人で勝ちたいなという気持ちが強いです」
──前回の壱・センチャイジム戦の前には「記者会見も頑張りたい」と言っていて、実際の前日会見では会場をザワッとさせていましたよね。
「『シャッホマン・ポーズ』(同級生の佐保君のポーズ)をやらせてもらったんですけど、意外にたくさんの人が知ってくれていて、反響があったなというのはありますね」
──「この路線でいけるな」という手応えがあった?
「いや、それは分かんないですけど(笑)。あれはあの時の何かに引っかかっただけだと思うので、また何かを用意して臨もうかなと思ってます。ただ、あの時は試合では負けちゃったので、今は正直試合への対策を優先してて(笑)。試合で結果を出さないとダメなので。勝って、その上でアピールできたらと思ってます」
──お兄さんの匡平選手は「今年中にタイトルを」と言っています。光選手は、タイトルについてはどうですか?
「今、『KNOCK OUT』のスーパーバンタム級で相手になるのは、壱・センチャイジム選手か小笠原瑛作選手しかいないと思っています。自分はこの前、壱選手に負けているのであんまり大口は叩けないですけど、今回しっかり勝って、壱選手にリベンジした上で小笠原選手に挑戦したいと思ってます」
──ただ、壱選手は小笠原選手の方しか見ていないという状況です。振り向かせるには…?
「他の選手をみんなKOで倒して、「もう相手がいないぞ」というのをアピールできたらと思ってます。周りから見ても『アイツしかいないな』という雰囲気にさせたいです」
──先ほど1RKOでというお話でしたが、どういう技で倒したいというのはありますか?
「何でも倒せるようにはしてるんですけど、REDルールなので、ヒジで倒したいと思ってます。カットしてストップではなく、頭を効かせて倒したいです。ムエタイをやっていて、そこは負けられないところなので」
──ヒジでKOですね。
「『KNOCK OUT』のトライアウトに参加した時にはヒジでカットして勝ったんですけど、今度は倒したいですね。『切るんじゃなくて、倒れる方なんだ』という感じにさせたいです」
──では最後に、今回の試合でここに注目してほしいというポイントは?
「今、蹴りの新技も練習してるんですよ。それも出せれば出したいと思っているので、そこにも注目してもらえればと思ってます。それも出した上で倒すので、期待してほしいです!」