連勝中で勢いに乗る軍司(左)と、2度の防衛に成功したKrush王者・新美が対戦
2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の対戦カード発表記者会見が、7月31日(土)都内にて行われた。
スーパーファイトのK-1フェザー級3分3R延長1Rで、軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と新美貴士(名古屋JKファクトリー)が対戦する。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2019年10月に将史の兄・玖村修平を破り、2020年2月にはK-1で大活躍したスリヤンレックから勝利を収める金星を得た。満を持して9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると亀本勇翔にKO勝ち、今年3月には森坂陸に判定勝ちと連勝中。戦績は14勝(4KO)5敗1分。
新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功している。戦績は13勝(5KO)3敗のサウスポー。
会見に出席した軍司は「前回・前々回の試合より強い選手なので、その部分では気分が上がっています。この試合をいい形で勝てばタイトルマッチが見てくるかなというのもあるので、ここでしっかり勝とうと思います」と意気込み、好調の要因を聞かれると「一番は体重かなと感じてます。今までは体重は落とせても当日の動きが100%で出せなかったのを、階級を上げてしっかり100%出せるようになったのが、勝てるようになった要因かなと思います」と答えた。
新美の印象は「ぶっちゃけ、Krushの王座決定トーナメントの時は優勝するとは思っていませんでした。トーナメントの頃から見始めて、チャンピオンになってからも自信がついてどんどん強くなっているので、いい選手かなと思います」と評するが、「圧倒的な差をつけてKOという形で終わりたいというのはありますね。今のK-1チャンピオンは椿原選手で、僕はアマチュア・プロを含めて4戦していて、今のところ2勝2敗(※プロで1勝1敗、アマチュアで1勝1敗)のイーブンなので、しっかりここでKrush王者の新美選手に勝って、K-1のタイトルに挑戦して、K-1チャンピオンになりたいと思います」と、Krush王者にKO勝ちしてタイトル挑戦に名乗りを上げたいと言い放った。
新美の“エンドレスラッシュ”と言われる独特の戦い方については、「ガードしながら前に詰めてくる選手だなというのは見ていて思いました。そこをどうやって対処するか。僕はフェザー級に上げてかなりパワーもついてきたので、ガードの上からでも倒せるようなパンチを打てると思うので期待していてください。絶対僕の方が圧力はあると思うので、それに押されると思います」と、新美を前に出させずに下がらせるという。
また、現役のKrush王者と戦うことについては「そこはあまり考えていないですけれど、チャンピオンなので強いのはわかっているので、しっかり練習して勝ちに行こうと思います」と、特に意識はしていないようだった。
一方、新美は「僕はKrushのチャンピオンですけれど、K-1の世界チャンピオンになるためにK-1に参戦しました。絶対に勝ちます」と宣言し、2019年12月のK-1に参戦して以来「前回よりも前に出て手数を出して戦うスタイルがしっかり出来あがったと思います。そこを磨きながら接近戦の技の引き出しが増えたのかなと思います」と自分の変化を話した。
「自信はありますし、いずれK-1のチャンピオンと戦う時が来ると思うので、自信はあります。僕はK-1が世界最強だと思っているので、その世界一のベルトを巻くことで世界一に近づく思いがあります。みんなが見たいのはKOだと思うので、最初から最後まで倒しにいくスタイルでいこうと思います」と、K-1王座を目指してまずは軍司を倒しに行くとした。
軍司の印象は「パワーもありますし、前に出る体の強さやバランスもあるので、攻撃力が凄い選手だと思います。そこだけ注意しながら勝ちたいと思います」と評し、「K-1は見てもKrushは見ないという人もいると思うので、しっかり僕が派手に勝って、Krushも見てくれる人が増えてくれたならなと思いますし、Krushチャンピオンの強さを見せつけたいと思います」と、Krush王者の誇りを持って戦うと語った。