坂田に圧勝したMISAKIだが、シーザー会長はタイトルマッチはまだまだとの判断
2021年7月29日(木)東京・浅草花やしき・浅草花劇場にて開催された『SHOOT BOXING Girls S-cup2021 -road to tournament-』のセミファイナルで、坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)に判定3-0(30-26×2、30-25)で完勝したSB日本女子ミニマム級1位MISAKI(TEAM FOREST)が試合後インタビューに応じた。
MISAKIが16勝(2KO)7敗1分の戦績に対して、坂田は1勝3敗。しかし、MISAKIは「全く舐めていなかった。原口(健飛)選手のジムだし、気も強いだろうし」と全く油断はしていなかったと強調した。
「私のパンチ、右ストレートと左ボディが上手く入ったのはよかったんですが、倒せなかったのは反省点。でもちょっとずつ変化した、変えられているんじゃないかなと思っています。倒すパンチというのが頭の中で分かってきて、KOパンチは“行けーっ”て前に出てわーっ攻めるものだと思っていたのが違いました。距離をとってストンとパンチを打って当てる方が倒せるんだって。でも今日は倒しに行かなくちゃと思って、前の私に戻ってしまったのがよくなかったです。前はドラムミットとかサンドバッグに思い切り打ってたんですが、最近はハンドミットでストンとスピードとキレのパンチの打ち方をしていて、こっちの方が効くと体感し始めたので、今日も2発くらいですが効いたと思いました」と、パンチの質を変えることが出来ていると実感しているという。
坂田に関しては「めっちゃタフでした。本当は3Rやらないと思っていて。2RでTKO勝ちが理想だったんです。でも凄いタフだし、3Rの初めくらいにセコンドの原口選手が『キレていいぞ』って言ったんですよ。そうしたらガードを下げて思い切り打ってきたので、ちょっと怖いなと思って(笑)。タフだし気持ち強いし若いし、私は緊張する方なので。殴っても倒れないし、逆に怖さを感じました」と、そのタフさに舌を巻いた。
「たくさん褒められて今日のが格闘技って言うんだと思っているので、今のところは60点くらいです」と点は辛いが、褒められて格闘技が分かって来たという。
しかし、タイトルマッチ前哨戦と位置づけれていた今回の試合だが、シーザー武志会長は「1度くらいKOを見せてもらわないと」と、まだまだだとの評価。それを聞いたMISAKIは「会長の言った攻撃も出せたと思うので…言い訳をすると今日は45kgだったので(MISAKIは本来48kg)タイトルマッチで倒すのでお願いします」と笑った。
また、引退するまでに対戦したいとアピールしているRENAについては、「控室に来てくれて、前回の試合はよくなかったけれど、今日は『良かったじゃん』とちょっと褒めてもらえて。RENAちゃんの名前を使って売名ばかりしているので、生意気言ってすいませんとお詫びをしてきました(笑)。ずっとSBのリングにいて、デビューのきっかけもRENAちゃんだし、デビュー前も見ていたので、同じリングに立っていて後輩で。ただRENAちゃんとは交わってないので、可愛がってくれているので交わりたいです。勝つ負けるじゃなくRENAちゃんの記憶に残る選手になりたいので、RENAちゃんが辞めちゃう前に。MISAKIの方がいいじゃないと言われるくらい強くなりたい」と、引退カウントダウンが始まっているRENAとの対戦を熱望した。
「だからやってくれるかと言ったら同じレベルじゃないので、次かその次くらいにKOしたらどうかなって思っています」と、RENAが振り向くような試合をしたいと話した。