Evolveジムにて、澤田をコーチするシアー・バハドゥルザダ(修斗世界ミドル級王者・UFCファイター)と、リトゥ・フォガット(C)ONE Championship
2021年7月30日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて開催される「ONE:BATTLEGROUND」ストロー級戦で、日本の澤田龍人が、キューバのグスタボ・バラートと対戦する。
【写真】Evolveジムにて。左から澤田とアレックス・シウバ、ONE解説のミッチ・チルソン、ション・ジンナン。(C)ONE Championship
「Evolve MMA」のトライアウトに合格し、シンガポールに移住して2年。コロナ禍のなかロックダウンも経験し、メンタルも強くなった、という。Evolveではアレックス・シウバやデェダムロン、ション・ジンナン、サムエーらとトレーニングを積んできた(※現在のシンガポールは行動制限中。外食はNGもテイクアウトでオープン。外出時は2人まで、基本は在宅勤務で屋内ジムはクローズ)。
4月の前戦では、ミャオ・リータオとの再戦を直前に受けて判定負け。今回は、同じレスリングベースながら元五輪レスラーでATT所属のバラートとの対戦に向け「しっかり勝ちに行きたい」という。澤田はストロー級トップ戦線入りを果たすか。
日本に帰れない分、試合で勝って元気な姿を見せられたら
──コンディション、シンガポールでの生活はいかがですか。
「追い込み練習がきちんとできて、あとは試合に向けて調整するだけという感じです。調子は良いです。シンガポールでの生活については、こっちに住んで、もう2年半くらいになるのでシンガポールの雰囲気には慣れて、食事も自分で作ったりテイクアウトしたりしています。なかなか日本には帰れず、家族や友達とかにも会えないので、試合に勝って自分の周りの方達に元気な姿を見せられたらなって思います」
──澤田選手がいるストロー級は激戦区ですね。ランク入りをするためにはどんなことが必要だと思いますか。
ONEストロー級世界王者 ジョシュア・パシオ(フィリピン)
1位 猿田洋祐(日本)
2位 内藤禎貴(日本)
3位 ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
4位 箕輪ひろば(日本)
5位 アレックス・シウバ(ブラジル)
澤田龍人(日本)、レネ・カタラン(フィリピン)、リト・アディワン(フィリピン)、ミアオ・リータオ(中国)らも
「日本人も多いですし、すごいハイレベル。トップレベルの選手が集まっているので、そこに自分も食い込んで、挑戦していけるように頑張りたいです。トップ5には日本人選手が何人もいるので、自分は一つひとつ勝っていってランクインできればと思っています」
──試合直前のオファーだった4月の前戦(vs.ミアオ・リータオ)は残念ながら判定負けを喫してしまいました。敗戦後、修正したこと、トレーニングに活かしてきたことはどんなことでしょうか。
「しっかり試合映像を観て、どこがダメだったのかをコーチと一緒に研究をしました。気持ちを切り替えてこの試合に臨んでいます。今回は相手のペースにならないよう、最初から自分のペースで。しっかり相手の動きを見極めて、攻める時は攻める、守る時は守る。というのを徹底していきたいです」
──日々のトレーニングを積んでいく中で、成長していると感じるのはどんなことでしょうか。
「言葉の面でもそうですし、メンタル面でも、日本にいるときよりかは強くなっているなって思います。フィジカルや技術面でも、こっちにきてから新たな技術を学ぶことの方が多いので成長できているなと感じますね」
──今回の、グスタボ・バラート戦のオファーがあった時、どんな心境でしたか。
「“やります”と、コーチに即答しました」
──この試合では、150cmというバラート選手との体格差(身長6cm差)が有利に働くと思いますか。
「相手のこれまでの試合をみていると、体格差に関係なく戦うスタイルだと思うので、自分が気をつけるべきことに集中して戦いたいです」
──バラート選手の強み、弱みはどんな部分だと思いますか。
「打撃の一発が強いのと、レスリングのスキルは元オリンピック選手(※2012年のロンドン五輪グレコローマンレスリング55kg級準々決勝進出、パンアメリカン・グレコローマン・レスリング3度王者、現ATT)でもあるので、そこは強みだと思います。弱みについては、1R目はガツガツ来るんですけど、2、3R目でスタミナが落ちてくる部分じゃないかなと思っています。
打撃に関しては、彼は動きが大きく、そこに隙ができると思うので、その隙を攻めていって自分の有利な試合展開にしたいですね。今回は、トータルで戦って勝ちに行けたらと思います。チャンスがあれば一本やKOを狙っていきますが、今回はしっかり勝ちに行きたいです」
──澤田選手は順調なペースで試合に出場している一方で、バラート選手は1年半以上実戦から離れての今回の試合です。この差はどのように捉えていますか?
「継続的に試合ができているので、試合感覚を掴めていると思います。相手は、このコロナ禍で多少は練習も制限されていたと思うし、試合期間も長くなってしまっていると思うので、そこの部分は有利だと思います」
──相手のバラート選手は、直近3戦で3連敗しています。その意味では、澤田選手は今回の試合には、落ち着いて臨めると思いますか。
「いえ、そんなことはないと思います。自分も前回の試合で負けていますし。グスタボ選手も強い選手とばかり試合して負けている(和田竜光、チャン・ロタナ、ロビン・カタラン)と思うので、そこに関しては余裕を持ってというよりかは、集中して挑もうと思っています」
──シンガポールEvolve MMAでのトレーニングについてお伺いします。普段のトレーニングは誰とやっていますか?(※ロックダウン時は閉鎖中)
「ストロー級、階級が近い選手がEvolveに多いので、アレックス・シウバやデェダムロン、ション・ジンナンだったりと練習しています。みんなでこの試合に向けて頑張ってきました。サムエーとかも打撃を丁寧に教えてくれるので、影響は受けていますね」
──今回の試合は長期戦になると思いますか。それとも早い段階でフィニッシュとなるでしょうか。
「もちろん、フィニッシュは1R目から狙っていくんですけど、2、3R目でしっかりフィニッシュする。相手もアグレッシブな選手なので、しっかり見極めて2、3R目でフィニッシュできたらと思います」
──最後に日本のファンに向けて一言お願いします。
「今回の試合でしっかり勝って、次に繋げられるような試合をしたいと思います。応援よろしくお願いします!」
「ONE: BATTLEGROUND」
2021年7月30日・午後9時30分~
ONE SUPER APP、ABEMA「格闘チャンネル」にてライブ配信
▼ONEストロー級ムエタイ世界タイトルマッチ
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者
プラジャンチャイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)挑戦者
▼ミドル級 5分3R
アウンラ・ンサン(米国/ミャンマー)
レアンドロ・アタイデス(ブラジル)
▼ストロー級 5分3R
澤田龍人(日本)
グスタボ・バラート(キューバ)
▼アトム級 5分3R
リトゥ・フォガット(インド)
リン・ホーチン(中国)
▼バンタム級 5分3R
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
▼アトム級 5分3R
ビクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)