12月大会で17秒KO勝利したかつての教え子・内藤由良にインタビューする川村亮。4年ぶり復帰戦を越えて、愛弟子との対戦を実現させるか。(C)PANCRASE
2021年9月12日(日)東京・スタジオコーストで開催される『PANCRASE 323』の対戦カードが発表された。
ミドル級(5分3R)で、第4代ライトヘビー級王者、第11&13代ミドル級王者の川村亮(パンクラスイズム横浜)と荒井勇二(36=GUTSMAN)が激突。また、ジュニア時代に川村からレスリングを習い、師匠との対戦を目指し、PANCRASEで秒殺勝利を続けている25歳の内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)の参戦も決定した。
▼ミドル級 5分3R
川村 亮(パンクラスイズム横浜)
荒井勇二(GUTSMAN)2位/2020年NBT同級優勝
「4年に一度」はオリンピックだけじゃない。2017年から4年ぶりに川村亮がPANCRASEで試合をする。理由はもちろん2020年12月大会でアピールされた、キッズレスリング時代の教え子「内藤由良と戦うため」だ。
前戦は2017年11月のミドル級タイトルマッチで新村優貴と再戦し、TKO負けで王座陥落。以降は、プロレスラーとして活動し、パンクラスイズム横浜での指導、PANCRASEでのケージインタビューなど裏方仕事が多かった40歳の川村だが、今回、約4年ぶりに選手としてカムバック。MMA18勝10敗4分、遂に最後のドラマへと歩む。
対する荒井は2007年にDEEPでプロデビュー。2014年にPANCRASE初参戦から6年間、主戦場としてきた。2020年12月の前戦では、川村を師と仰ぐ内藤由良に1R KO負けを喫しており、今回が再起戦となる。MMA4勝7敗。
▼ミドル級 5分3R
内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)1位
大和(nico mma dojo)
25歳の内藤はパンクラスジュニア時代からレスリングを始め、中学・神奈川・磯子工高校と全国大会で表彰台に乗る活躍をし、大学でも、2018年2018年全日本大学選手権フリースタイル97kg級2位、同年全日本学生選手権92kg級2位などの実績を持つ。2019年アマチュア修斗全日本3位を経て、2020年9月のPANCRASEでプロデビュー。村元佑成に62秒リアネイキドチョークで一本勝ち。12月には荒井勇二にも17秒でKO勝ちしており、秒殺劇を続けている。
前戦後、マット上で川村亮のインタビューを受けた内藤は「小さい頃からPANCRASEで川村先生に習っていたので、今こうしてインタビューを受けているのが夢のようです。川村先生には必ず恩返しをしたい。いつか“ランボー”ではなく“川村亮”を超えなきゃいけない。川村亮とバチバチやってぶっ飛ばしたい。それが育てていただいたことへの恩返しだと思っています。これは、必ずやらなきゃならないことです。僕がいる限り、P’sLAB横浜は生きています!」と語っていた。
今回の参戦は、「川村選手が試合をするなら俺もする」と急遽、決定したものだという。
対戦相手は同じく25歳のTATOO戦士・大和。鹿児島県出身でPANCRASE初参戦となる。1年半前には135kgの巨漢も、2021年4月のFighting NEXUS vol.22では、83.9kg契約で試合。フェルナンド・マツキに1R TKO負けを喫しており、メジャーで格上相手に番狂わせを起こせるか。