2018年6月に森本“狂犬”義久との大激闘を制して王座に就いた工藤が、本人も待ちに待った初防衛戦を行う
2021年7月28日(水)東京・後楽園ホール『RISE 151』の全対戦カード&試合順が決定した。
メインイベント(第8試合)はRISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで、王者・工藤政英(新宿レフティージム)が同級1位でBigbangフェザー級王者の竹内将生(エイワスポーツジム)を挑戦者に迎えての初防衛戦を行う。
工藤は2018年6月に王者となったが、その後はワールドクラスの相手に3連敗。復活をかけて臨んだ2019年5月のタリック・トッツ戦でKO勝ちして連敗を脱出すると7月にはスアキムをKO寸前まで追い詰めたタリソン・ゴメス・フェレイラをも下した。しかし、9月のONEでムエタイのトップファイターであるパンパヤックに敗れ、2020年7月のRISEではNKBフェザー級王者・高橋亮と延長戦の末にドロー。なかなか波に乗れない状態が続いたが、今年1月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真、4月には田渕神太を共に判定3-0で破って連勝した。戦績は21勝(13KO)11敗4分。
挑戦者の竹内はBigbangフェザー級王座、MA日本スーパーバンタム級王座などを獲得してきたムエタイスタイルのファイターだが、RISEルールにも適応。DEEP☆KICK暫定王者の宮崎就斗からパンチでダウンを奪い判定勝利を収めると、今年1月の次期王者挑戦者決定戦では門口佳佑に判定勝ち。挑戦権を獲得した。23勝(6KO)13敗2分。
セミファイナル(第7試合)のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rでは、同級2位・良星(FIGHT CLUB 428/Team Bull)とWMC日本バンタム級&フェザー級王者・知花デビット(エイワスポーツジム)が対戦。
良星はスピードとスタミナを活かした常に動き回るアグレッシブなスタイルで“ノンストップ・ハイスピードバトル”を展開し、会場を常に沸かせるRISEの元気印。得意技はハイキック。2018年7月に鈴木真彦に敗れて以降は破竹の7連勝(3KO)を飾っていたが、2020年1月に鈴木とのタイトルマッチ再戦で敗れて王座奪取ならず。9月の『RIZIN』で江幡睦に2度のダウンを奪われて眼窩底骨折を負い、出場が決まっていた11月のDoAトーナメントを欠場した。今年2月に復帰戦を行い、内藤啓人にダウンを奪っての勝利。戦績は22勝(4KO)6敗1分。
知花は三階級制覇四冠王でムエタイにて活躍した選手だが、パンチ&ローを得意とする。2019年7月以来勝ち星から遠ざかっていたが、2020年12月のRISEで元DEEP☆KICK-55kg王者・内藤凌太を左フックでKOして復活の雄たけびをあげた。当初は2月に良星と対戦が組まれていたが怪我で欠場、今回が仕切り直しの一戦となる。19勝(8KO)13敗4分。
第6試合の-52.5kg契約3分3Rには、元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者の竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)が登場。数島大陸(及川道場)と対戦する。
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。
2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目のIBFムエタイ世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目のラジャダムナンスタジアム王者に。凱旋試合となった12月のWPMF世界ライトフライ級王座決定戦では判定2-0で惜敗したが、2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。2月の『RISE ELDORADO 2021』でRISEルールに初挑戦し、渡邊愼一から判定3-0(30-29、30-28×2)で勝利を収めている。4月の『BOM』ではMASA BRAVERYに完封勝利。戦績は26勝(8KO)6敗。
当初は薩摩3373との対戦が決まっていたが、薩摩が左下顎骨骨折のため欠場。代わって出場する数島は第30回全日本新空手道選手権大会K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝、JAPAN CUP 2017 K-3選抜トーナメント-45kg級優勝の実績を持ち、昨年9月のRISE新宿FACE大会でプロデビュー。戦績は4戦3勝(2KO)1分の無敗で、軽量級でも倒せる攻撃力を持ち、同門の滉大、有井渚海に続く及川道場期待の18歳。
この日は第6試合の竜哉から知花デビット、メインの竹内将生までエイワスポーツジム勢が並ぶ形となった。同門選手たちが勢いをつけ竹内にバトンを繋ぐか注目だ。
第5試合のフェザー級(-57.5kg)3分3R延長1Rでは、同級5位・山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo)と同級7位・梅井泰成(TEAM TEPPEN)が対戦。
山川は北海道在住のファイターで、2018年にはRISEバンタム級王座決定トーナメントに出場。2019年4月大会からフェザー級に階級を上げ、11月に初開催された『RISE NORTH』では堂々メインを務め、タイ人選手に勝利。サウスポーからの蹴りを得意とするが、打ち合いも辞さない。2020年4月に出場が決定していた『ROAD TO ONE』は対戦相手の欠場によりキャンセル、11月の『RISE143』にてRISEフェザー級王者挑戦者査定試合で梅井との対戦が発表されていたが追突事故に巻き込まれ、負傷により欠場と不運が重なっていた。今年4月にホームリングの『BOUT』でNJKFスーパーバンタム級王者の久保田雄太を右フック一発で初回KOに沈めて復活した。戦績は14勝(7KO)7敗2分。
梅井は4歳の頃より始めた空手、中学一年から始めた柔道、そして高校ではレスリングと、様々な格闘技経験を持つ。柔道では全国中学柔道大会に出場し、レスリングでは近畿大会で3位入賞。19歳でキックボクサーを志し、2019年10月にはRIZINで植山征紀と対戦(判定負け)。その後、TEPPENに移籍してRISEで2連勝中。戦績は10勝(1KO)6敗。
第4試合のスーパーフェザー級(-60kg)3分3Rでは、瑠夏(L-REX)と奥平将太(FIGHT CLUB 428/Team Bull)が対戦。
瑠夏は新空手、JAPAN CUPを経てプロデビュー。2017年にはRISE新人王を獲得し、スピーディかつパワフルな攻撃が持ち味。TASUKU、SEIDO、皇貴らを撃破して注目を集めたが、2019年3月に篠塚辰樹に初回KO負けを喫した。今回はそれ以来の復帰戦となる。戦績は7勝(5KO)2敗1分。
対する奥平はBigbangアマチュア6階級王者の肩書きを引っ提げ、2020年10月にプロデビュー。現在2勝(2KO)無敗のホープだ。その戦績もさることながらルックスもよく、なんと大会前日には計量を終えたその足で『TGC teen 2021』にSUPER teenの一人として出演。ランウェイを歩くという。
そして、第3試合-85kg契約3分3Rには、小学生時代に極真空手で那須川天心とライバル関係にあった南原健太(極真会館)がプロデビュー戦を迎える。対戦する佐野勇海(NJKF拳之会)は2020年11月の『RIZIN.25』でプロデビューし、テコンドー日本代表としてオリンピック候補になるほどの逸材・江畑秀範からパンチでダウンを奪い判定勝利を収めている。
全8試合が行われる今大会は全席完売。当日券の発売予定もなし。ABEMAで生中継される。