「全員KOして断トツで獲りたい」と実力で勝負したいという里見(C)K-1
2021年7月24日(土)東京・後楽園ホール『Krush.127』で開幕の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」に出場する、里見柚己(team NOVA)が公開練習を行った。
里見は14勝(7KO)9敗1分の戦績を持つ23歳。2019年8月にベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて連敗を喫したが、2020年1月の金子大輝戦では得意の右のパンチを炸裂させてKO勝ち。7月の瓦田脩二戦で敗れ、ジムを移籍しての再起戦では堀井翼との打ち合いを制して勝利した。
堀井戦が終わったあとも「納得いく試合ができず倒せなかったことが悔しかったので、すぐに練習を始めました」とすぐに試合モードの練習をスタート。チームでの練習はもちろん、今回から専門のトレーナーの指導も受けるようになり「フィジカル、食事の管理、身体のメンテナンスなど全部を見てもらっていて、さらに質のいい練習ができている」と技術面以外でのレベルアップにも手応えを感じている。
公開練習でも同門の龍斗相手に強烈な左ストレート・左ミドルを叩き込み「追い込みもいつもより早く始めて、今は疲労のピークで筋肉痛なんですが、今までで最高の試合を一回戦から見せられると思います」と万全な仕上がりをアピールした。
ゴンナパー・ウィラサクレックが返上したタイトルを8選手が争う王座決定トーナメントのメンバーに選ばれ「ゴンナパー選手がKrushのベルトを返上した時点でトーナメントをやるだろうと思っていたのでやっと来たかと。メンバーを聞いて絶対に自分がベルトを巻かないといけないなとすぐに思いました。全員KOして断トツで獲りたいと思います」と自分がベルトを獲ることが使命だと感じたという。
一回戦で対戦する川崎真一朗(月心会ラスカルジム)については「凄く強いのは昔から知っていたので、一回戦でやれて嬉しい。あのメンバーの中でも一番噛み合って、一番面白い試合ができるのは自分と川崎選手なんじゃないかなと思っている」と気持ちも昂ぶっている。
トーナメントの勝ち上がり予想を聞くと「全然興味がないので誰が勝ち上がって来てもいいです。自分がチャンピオンになるまで出てくる相手をただぶっ倒すだけです」としつつ「逆ブロックの選手とは4人中3人(瓦田脩二、堀井翼、金子大輝)と戦っていて、唯一負けているのが瓦田選手だけ。決勝戦でリベンジして自分がチャンピオンになるのがいいストーリーなのかなと思います」と瓦田へのリベンジを掲げる。
また「最近、SNSやYouTubeで知名度が上がっているのを実力がついていると勘違いしている選手が多い。今回のポスターを見ても自分がメンバーの中でも中央に位置していますし、SNSやYouTubeではなく、一番目立つのは自分だということを試合で見せたい」と試合でインパクトを残すと続けた。
里見は2018年11月21日のKrush10周年記念興行のメインイベントを務め、Krushを創世記から支えた“レジェンド”山本真弘からKO勝利を収めた。Krushのベルトへのこだわりも強く、Krushのベルトと共にK-1で活躍したいという想いを持っている。
「僕はKrushで何十戦も経験して、Krush旗揚げ10周年記念興行でもメインをやらせてもらいました。勝ったり負けたり…色んな試合をしてKrushで経験を積んできました。自分も23歳になって、形になるものが欲しいので、しっかりベルトを獲りたい気持ちが強いです。僕は小さい時にK-1を見て育ってきたので、自分がKrushのベルトを持ってK-1に出て、K-1を広めたい・盛り上げたいという気持ちがある。それは自分が一番強いと思っています」
最後に「7月24日は一回戦で最高の試合をして、大会が終わったら自分の試合が一番盛り上がっていたと思わせるので、ぜひ応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。