2021年7月17日(日本時間18日)米国ネバダ州ラスベガス「UFC APEX」にて「UFC Fight Night: Makhachev vs. Moises」が開催された。
◆UFC Fight Night: Makhachev vs. Moises現地時間2021年7月17日(土)日本時間18日(日)米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
【メインイベント】
▼ライト級 5分5R〇イスラム・マカチェフ(ロシア)155.5lbs/70.53kg[4R 2分38秒 リアネイキドチョーク]×ティアゴ・モイゼス(ブラジル)156lbs/70.76kg
1R、ハビブ・ヌルマゴメドフがコーナーにつくダゲスタンのマカチェフはサウスポー構え。オーソドックス構えのモイゼスに左ハイを見せる。マカチェフの圧力にケージを背にするモイゼスは右ミドルで押し戻す。左ミドルを返すマカチェフ。喧嘩四つで前手をつきあい、右で差して体を入れ替えたモイゼス。しかし右手を抜いて離れる。
ワンツーで詰めて首相撲ヒザを突くマカチェフ。ボディロックから左を差し上げて中央でテイクダウン! 足をフルガードに戻すモイゼスだが、マカチェフの鉄槌を浴びる。モイゼスも下からヒジ打ちでブザー。
2R、左ミドルから入るモイゼス。ワンツースリー&前蹴りと手数を増やす。それをバックステップでかわしたマカチェフは左ミドル、左ストレートで左を差して押し込み。しかし右で差すモイゼスが体を入れ替え。ダブルレッグから尻下でクラッチしテイクダウン! パスガードに立ち上がるマカチェフのバックに回るが足はかからず。前方に落としたマカチェフが今度はバックテイク。亀になるモイゼスにバックマウントからパウンド。腕はたすきから右足をかけようとする。
ついに足をかけ背後に引き込んだマカチェフはリアネイキドチョーク狙いからマウント。残り10秒で腕十字もブザー。
3R、右ロー、右ミドルハイはモイゼス。その前進にマカチェフは下がりながら左を狙う。右で差して押し込むモイゼス。前方に崩すが残すマカチェフは左で小手に巻いて内股狙い。ここは耐えたモイゼスがシングルレッグも、頭を殺してバックに回るマカチェフが背後からヒザ。ボディロックからいったん持ち上げてテイクダウンし、すぐに足をかけていくマカチェフに、モイゼスは下から外掛けでヒールフックへ。マカチェフは後ろを向いてブザーを待つ。
4R、前手争いからダブルレッグ、肩口までリフトして早々にテイクダウンはマカチェフ。ガードのモイゼスは蹴り上げから立とうとするが足についていくマカチェフはその立ち際にバック奪取。右足を右足に背後から二重にかけて伸ばすと、リアネイキドチョーク! タップを奪った。
初メインで初の4Rを危なげなく勝利したマカチェフは、これでMMA20勝1敗。UFC8連勝をマークし、「彼はタフな対戦相手だったけど、打撃でも十分やれた。ただ、元王者(ヌルマゴメドフ)がコーナーでグラウンドの指示出してるしさ」と笑顔を見せ、「4Rまでやったのは初めてで、とてもいい経験になった。すべてコントロールできた。頂点を目指す」と王座獲りを宣言。
さらに、インタビュアーのポール・フェルダーに「僕からも聞きたい事ひとつあるんだ。なんでみんな逃げるんだろう? どうして(自分と)試合をしたがらない? 逃げることはできるだろうさ、でも隠れてはいられないよ。俺のほうからいく。ハファエル・ドスアンジョス、しっかり準備期間をあげるから、やろうぜ」と、2020年11月に対戦予定だったものの、マカチェフ自身のブドウ球菌感染症による欠場で試合が流れた、RDSに仕切り直しの対戦を呼び掛けた(※フェルダーが5日前のオファーを受けてRDSと対戦。RDSがスプリット判定勝利)。
◆イスラム・マカチェフ「ハビブが自分のセコンドについてくれていると、よりパワフルさを感じる」(※公式インタビューより)「4R目までいったのは初めてのことだから良かったと思う。4Rの経験が積めたのはいいこと。とても満足している。特に驚きはなかった。頭の中では常に、1Rや2Rでバカなことをするな、あと3Rあるんだから、と考えていたから、いい経験になった。チャンピオンがそばにいると、何もかもを分かっているから、やるべきことも、言うべきことも、どう動くべきかも分かっていて、ハビブ(ヌルマゴメドフ)が自分のセコンドについてくれていると、よりパワフルさを感じる。
進み続けないと。11月でも12月でも関係なく、戦わないといけない。準備はできている。今月はずっとトレーニングするつもり。休みはなしだ。2、3日の休みで終わりにする。誰とやればタイトルに近づけるだろう? RDA(ハファエル・ドス・アンジョス)がいいかもしれないね。前回の試合で勝っているし、彼なら俺をベルトに近づけてくれるかもしれない。(タイトル挑戦まで)あと2試合。何試合でもいいんだけどね。誰が相手でもたたきつぶす。次の相手が誰であろうと、覚悟はできている」
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【セミメインイベント】
▼女子バンタム級 5分3R〇ミーシャ・テイト(米国)135lbs/60.78kg[3R 1分53秒 TKO]×マリオン・レノー(米国)136lbs/61.69kg
セミメインの女子バンタム級では、約5年ぶりに現役復帰する元UFC女子バンタム級王者のミーシャ・テイト(米国)と、44歳で現UFC最年長ファイターのマリオン・レノー(米国)が対戦した。
テイトは米国女子MMAを牽引したトップファイター。ロンダ・ラウジーと名勝負を繰り広げ、2016年3月にはホリー・ホルムにリアネイキドチョークで一本勝ちし、UFC女子バンタム級のベルトを巻いている。その後、初防衛戦でアマンダ・ヌネスに敗れ、16年11月にラケル・ペニントンにも判定負けで現役引退。ONE Championshipで副社長を務めた後、選手契約が残ってたUFCで復帰した。MMA18勝7敗。ジョニー・ヌネスと結婚し、2児の母でもある。
対するレノーは同級12位。2018年にレスリング銀メダリストのサラ・マクマンに三角絞めで一本勝ちし、高校教師としてUFC王座挑戦目前まで勝ち進んだが、そこから4連敗。今大会を最後に現役引退を表明している。テイト同様にママさんファイターだ。
1R、ともにオーソドックス構え。レノーの左ハイをさばくテイト。ワンツーの右、レノーの蹴りに左ジャブを突く。しかしワンツーを当てるのはレノー。右カーフキックも。
テイトのダブルレッグにヒザを合わせるレノーだが、押し込むテイトも離れる。ワンツーを当ててダブルレッグから小外がけテイクダウンはテイト。草刈を狙うレノーの足を捌いてハーフにパスし、固めてブザー。
2R、ワンツーから左ハイに繋げるテイト。ともに左ジャブの相打ち。身長な展開から右のダブルを繰り出すレノーだが、組みを警戒。そこにテイトはダブルレッグから金網まで詰めてリフトしてテイクダウン! ハーフから背中を着かせるが、下のレノーは右手にキムラ狙い。それを外したテイトは立ち上がり。蹴り上げるレノーの足を捌き、ハーフからヒジを打ち込み、レノーの鼻から出血させる。フルガードに戻すレノーだがテイトは上から鉄槌も。
3R、レノーの左ハイに右を突くテイトは、圧力をかけて左を当てて前へ。ダブルレッグから右足を外からかけてテイクダウン! 下からネルソンで返そうとするレノーを潰して頭を着けて寝かせて左でパウンド。さらにバックマウントからパウンドを連打し、試合を決めた。
約5年ぶりの復帰戦を白星で飾ったテイトはオクタゴンの中で咆哮。「帰ってきたわ。復帰戦はいろいろ大変だったけど、私のコンディションは一段階上がった。ここにただファイトをするためだけに思ってきたわけじゃない。チャンピオンシップを狙う」と女子バンタム級のベルトを視野に。グローブを置き引退を表明していたレノーは「最後のファイトでミーシャと戦えることが信じられなかった。私はミーシャのファンだったから。全力を尽くした。これでグッバイが言える。これからの10年間、バンタム級で戦うみんなを応援するわ」と語った。
◆ミーシャ・テイト「まだ始まったばかり。ベストはこれから」「すごく最高! 夢がかなった感じ。引退したときは本気でそう思っていたし、ここに来てまた気持ちよく戦えるとは思っていなかった。だから引退したの。でも、今日はこれまでになく感触が良かった。信じられない。最高ね。オクタゴンの扉が閉まったとき、そこにいるのは私だけ。そこに行くまでは観客とか、そういういろいろがあると最高だけどね。母と父が来てくれていたから本当に嬉しかった。チームメイトの数名と、UFCファイター仲間、マネジャー、チーム、私にとって大切な人たちが来てくれている。青色のウエアを選んだのは娘の好きな色だから。心の中には家族のみんなも連れてきていたつもりよ。大切なみんながそこにいた。
彼女(レノー)はすべてを出し切ったと思うわ。彼女が望んでいた試合になったと思う。彼女は自分が望んだ場所に立ち、今回が自分にとってはスーパーボウルなんだと思っていただろうし、オクタゴンにすべてを託したいと挑んだ試合だったと思う。私は今回の試合を見直して、そこから学び、前に進んでいくわ。マリオンの大ファンなの。彼女は女性として、それから1人の人間として、インスピレーションをもらっている。彼女は教師で、母で、コミュニティに貢献している。私にとって最高のツールとスキルセットをもたらすには素敵なダンスパートナーが必要なのよ。彼女が今回の試合を引き受けてくれたこと、ベストな準備をしてくれたことに感謝している。戻って見てみるのが楽しみね。試合をしていたからこそ、どういう風だったかを見てみたい。家に戻って試合を見て学ぶのが楽しみ。5年ぶりの試合で、女子バンタム級史上最多勝利を更新したわ。わお、なんてこと。最高よね。でも、さっきも言ったけれど、まだ始まったばかり。ベストはまだこれからよ」
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▼ライト級 5分3R〇マテウス・ガムロ(ポーランド)155.5lbs/70.53kg[1R 1分05秒 キムラロック]×ジェレミー・スティーブンス(米国)156lbs/70.76kg
1R、サウスポー構えのガムロはライト級戦。左を振りながらシングルレッグで足首を取り、早々にスティーブンスをテイクダウン。パスから頭付きのキムラロックを極めた。
元KSWフェザー&ライト級二冠王者のガムロは、MMA19勝1敗、UFC2勝1敗とし、「レッツゴーベイビー! これは大きな勝利。人生を賭けて練習してきた。チャンピオンになるのが夢、ライト級はとにかく強豪揃いだから一段一段上がっていきたい。TOP15の誰とあたっても問題ない。準備はできてる、だから早く次の試合がしたい。TOP15の相手でよろしく!」とライト級ランカーとの対戦をリクエスト。
続けてキムラロックについてインタビューアーのポール・フェルダーから聞かれたガムロは、「柔術を長くやっているなかで、これは自分にとっての得意なポジション。それでコーナーマンが、『お前のポジションだ! いま、お前のポジションになって行く、そのペースで極めろ!』と言っていて。それで、ブーン! やった! 最高のチームとコーナーに、そしてATTの最高のすべてのコーチ陣に感謝してる!」とハイテンションで語り、引退したフェルダーのボディを笑顔で叩いた。
◆マテウス・ガムロ「『世界最強』の称号を目指して戦っていきたい」「気持ち良い1勝になったね。これがファイターのあるべき姿だと思う。次が誰であろうと準備はできている。作戦通りの試合ができたと思うし、相手の得意な試合作りをさせないよう戦うことができた。作戦はいたってシンプルで、テイクダウンからのサブミッションが狙いだった。『世界最強』の称号を目指して今後も戦っていきたいし、ランキング15位以内のファイターなら誰とでも試合できる自信がある。少し家族と時間を過ごしてすぐにまたオクタゴンに戻って来たい」
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▼ミドル級 5分3R〇ホドウフォ・ヴィエラ(ブラジル)185lbs/83.91kg[3R 1分54秒 リアネイキドチョーク]×ダスティン・シュトルツフス(米国)185.5lbs/84.14kg
1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを突くシュトルツフス。右ローを返すヴィェラ。コンパクトなワンツーを持つ。さらにシュトルツフスの入りに左。シュトルツフスはサウスポー構えにスイッチし右後ろ蹴り。オーソに戻しワンツーの右。ヴィェラも左ジャブの刺し合いで前に。シュトルツフスはワンツーからボディ、蹴りに繋ぐ。スイッチからサウスポー構えでニータップ、ヒザ蹴りでヴィエラに尻餅をつかせる。初回はヴィエラが組み付く形を見せなかった。
2R、ダブルレッグで金網まで詰めて引っこ抜いたヴィエラ。シュトルツフスの立ち際にバックを狙うヴィエラだが取れず、離れる。
左ローを打つヴィエラ。右を見せて近づくが、そこにワンツーはシュトルツフス。しかしヴィエラも右クロスを返す。ジャブから組み立てるヴィエラ。シュトルツフスのニータップを切り、シャープなジャブを見せる。ヴィエラのワンツーに右を合わせたシュトルツフス! 後退したヴィエラはサークリング。ともに鼻血。右ストレートを当てたシュトルツフスはダブルレッグから押し込むがヴィエラは体を入れ替える。ヴィエラが取り返したか。
3R、ダブルレッグをドライブしてテイクダウンしたヴィエラ。ケージまでは距離がある場所。シュトルツフスの立ち上がり際でバックを狙うが正対して前に落とすシュトルツフス。すぐにダブルレッグに入るヴィエラにシュトルツフスはギロチンチョークへ。首を抜いたヴィエラ。シュトルツフスの立ち際にスタンドシートベルトから背中に跳び乗り、リアネイキドチョークで引き込み、グラウンドで極めた。
打撃で立ち会い、最後は一本で極めてUFC3勝1敗としたヴィエラは、コーナーのジュカオンと笑顔で記念撮影に収まった。
◆ホドルフォ・ヴィエラ「柔術は今でも、世界で最も効率的な格闘技だと思っている」「本当に嬉しい。まだ実感がわかないけど、勝ったことよりも、打ち合いになることへの恐怖心を克服できたことが大きい。うまくいって嬉しい。自分の力を試せたし、たくさんのパンチを吸収し、意識して落ち着いていけたから、相手にも打撃を食らわせられた。タイミングを見計らって自分の得意な柔術でも攻めていけた。相手はきっと俺のジャブにびっくりしただろうね。1Rも2Rもずっと俺が打ち合うとは思っていなかったはず。俺もそう思っていた。自分と戦う相手はみんな、こっちがテイクダウンすると思っている。これまでの試合でもそうだったからね。でも、トレーニングでは自信を持って取り組めたし、今回の試合でうまくそれを見せられた。
まだまだUFCでは未熟だと思っている。成長はしているけど、まだ努力が必要だし、自信をつけないといけない。自分はとても献身的なアスリートだと思っている。トレーニングが大好きで、毎日、あらゆる面で進化しようとしている。このスポーツでもっと成長していくために、自分のすべてを捧げたい。自分にとっては柔術が本当に大切。一番得意だ。そのおかげでUFCにたどり着いたんだから、本当に感謝しているし、大好きだ。俺にとって柔術は今でも、世界で最も効率的な格闘技だと思っている。立ち技で自分を試し、適切なタイミングでダウンを奪い、自分は消耗せずに最初のチャンスで相手を仕留めることができたのは最高だった。このためにトレーニングしてきたからね。それができたってことだ。今年中にもう1試合したい。家に帰ったら、チームやマネジャーと話し合ってどうするか決めるけど、年内にもう1試合やりたいと思っている」
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▼フェザー級 5分3R〇ビリー・クアランティーロ(米国)145.5lbs/66.00kg[3R 3分40秒 TKO] ※ボディトライアングルからパウンド×ガブリエル・ベニテス(メキシコ)145lbs/65.77kg
◆ビリー・クアランティーロ「次はチャールズ・ローザと試合したい」
「前戦で負けてからの7カ月間は本当に長かった。いろいろな疑問が頭をよぎったね。その分、今日はこれ以上ない試合結果を残すことができたと思う。試合の早い段階でテイクダウンを決められたし、何発か強烈なパンチも決められた。相手がタフだったこともあるが、すごく濃い内容の試合になったね。最後の最後までフィニッシュを決められなかったのは相手が相当タフだったからだ。相手にとってはこれがUFCの10試合目、俺にとってはUFCの5試合目。俺の実力を証明するに適切な相手だったと思う。
相手はレスリングに特化しているファイターだったね。だからこそ、しっかり打撃を混ぜながら攻め立てるのが重要だと思っていた。チャールズ・ローザと次は試合したいね。ヤツのコーチ陣は知り合いだし、マネジメントも実は俺と同じ会社だ。ローザが特に嫌いだからとかではない。ただただ良い相手になると思ったから試合を申し込んだまでだ。またここUFC APEXで試合したいね」
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【プレリム】
▼ウェルター級 5分3R〇ダニエル・ロドリゲス(171lbs/77.56kg)[1R 3分47秒 TKO] ※左ストレート⇒パウンド×プレストン・パーソンズ(169.5lbs/76.88kg)
◆ダニエル・ロドリゲス「トップ15の選手とやるべきときが来た。ベラル・ムハマッドなら最高の相手だ」「最高の気分だ。思っていた通りの気持ちを味わっている。勝つためにここに来たし、その通りになった。俺は34歳、今が全盛期だと思っているし、休んだり自分の時間を取ったりするような立場じゃない。今は俺の番だと思っているし、やるべき時だとも思っている。やらせてくれるだけアクティブでいたい。健康である限りは100%問題ない。試合を終えたばかりで、ケガもなく、異常は何もない。何日か休めばまた次の試合に向けて準備する。相手があんなに長い間、俺との打ち合いに耐えてきたことは驚いたけどね。触れ始めたらすぐにでもテイクダウンに行くかと思って試合に挑んだら、その通りになった。もうちょっとテイクダウンをうまく守るつもりだったんだけど、相手がこっちを倒して立ち上がったことで、テイクダウンに注意しないといけないことに気づいた。だから、2度目のテイクダウンはスプロールできたし、そこから後は俺をテイクダウンできなかったはずだ。
前回の試合オファー(※負傷欠場のアブバカル・ヌルマゴメドフ)を受けたのは相手がビッグネームだったから。ランキングではそうでもないけど、名前が知られているからね。自分自身を試してみたかったし、レスリングのスキルを試したかった。残念なことに、実現はできなかったけど。今はここ2試合の相手を乗り越えて、トップ15の選手とやるべきときが来たと思っている。誰が相手でも戦うつもりだけど、もし誰かを指名しないといけないとしたら、ベラル・ムハマッドかな。ファンのみんなにとっても、俺にとっても最高の対戦相手だと思っている」
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▼女子ストロー級 5分3R〇アマンダ・レモス(115.5lbs/52.39kg)[1R 0分35秒 KO] ※左フック×モンツェラート・ルイス(113.5lbs/51.48kg)
◆アマンダ・レモス「遅かれ早かれ、チャンピオンにはなってみせる」「私のプランはこうよ。1Rでノックアウトする、それか、一本を決める。試合前のウオームアップ中に、まさにこの動きを練習していたの。彼女が全力でかかってくることは分かっていたから、この動きを練習していたんだけど、うまくいったわ。どの試合でも、自分がここに来た目的を果たしてきたと思っている。試合を重ねるたびに進化し、成長している。それが私の望んでいること。もっともっと力を見せたいし、そのためには戦い続けないといけない。私は戦いたいし、戦えば気持ちがいい。それが私の生き方。トップ5の2人が私との対戦を拒否した理由は分からないけれど、私はここにいるし、ここで待っている。私は戦いたいのよ。相手が誰であろうとね。今は私とやりたくないと思っていても、いつかは私から逃げられなくなる。テシア・トーレスやミシェル・ウォーターソンと対戦してみたい。2人のどちらでも、私は準備万端よ。目標はノックアウトとサブミッションを極め続けて、チャンピオンになること。これが私の目標。遅かれ早かれ、チャンピオンにはなってみせるわ」
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▼バンタム級 5分3R〇セルゲイ・モロゾフ(135lbs/61.24kg)[判定3-0] ※30-27×3×カリッド・タハ(135.5lbs/61.46kg)
◆セルゲイ・モロゾフ「ジャッジを聞く前から自分が勝つと確信していた」「驚きは何もない。コーチとチームが彼のことをしっかりと分析してくれていた。何がきても準備は万端だったんだ。今回の試合で、たとえ自分にミスがあったとしても、チームが何をすべきか教えてくれる。彼らの言うことを聞き、自分のゲームプランにこだわった。試合が終わってすぐに、ジャッジのスコアカードを聞く前から自分が勝つと確信していた。相手は2、3発打ってきたけど、全体的にはこっちが試合を支配していたからね。
ゲームプランはまずグラップリングとレスリングで相手を疲れさせ、そこから試合をフィニッシュする予定だったんだけど、相手がタフで仕留められなかった。対戦相手のカリッド・タハのことは尊敬している。本当にすごいアゴを持っている。何度か超いい感じのパンチを当てて、グラつかせられたと思ったのに、彼は集中力を失わずにすぐに回復した。誰とでも戦う覚悟はできている。まずは家に帰って家族に会って、それからアメリカに戻ってきてキャンプに励む。年内にはもう一度試合をしたいと思っている」
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▼フライ級 5分3R〇マルコム・ゴードン(125.5lbs/56.93kg)[判定3-0] ※30-27、29-28×2×フランシスコ・フィゲイレード(125.5lbs/56.93kg)
◆マルコム・ゴードン「今回は“自分の居場所を守る”ための戦いだった」「かなりいい気分だ。この大舞台でカナダを代表し、勝利するカナダ人アスリートは数えるくらいしかいないから、ようやくホームチームを代表することができてうれしい。タフだったけどね。2度の敗戦、前回の負けでは自信を失い、失敗もたくさん経験した。今回のキャンプはそれを克服して、“まだ終わっていない。戦いが残っているんだ”という気持ちで挑んだ。自分の力を見せつけられなかったのは悔しいけど、少なくとも3ラウンドを戦い抜けたことは良かったと思う。うちのチームはどうやって協力していくか、今はまだ調整しているところ。でも、きっとうまくいく。全員が同じ考えを持っているし、全員が心をひらいている。大舞台で成功するためにぴったりなチームがようやくできたと思っている。
正直、今回の相手の試合は一度も見ていない。それはチームに任せて、トレーニングキャンプやその進め方を指導してもらった。誰でも進化するものだ。もし、俺の過去の試合と今回の試合を見たことがあったら、違いが分かるはず。毎試合、変わるものだからね。チームを信じるべき。注意すべきポイントや狙うべきポイントを教えてくれる人たちだから。
自分が勝ったとは思っていた。1Rでテイクダウン、2Rでもテイクダウン。強打も当てた。相手が何もできないように、自分のやるべきことはやったし、相手を疲れさせ、マウントを取れるようにいった。3Rは飛び蹴りを狙われたけど、幸い、同時に足を蹴り上げてテイクダウンを奪えた。もしかしたらちょっと雑になっていたかもしれないけど、でもなんとかやれた。これが自分のベストパフォーマンスだとは思っていない。今回は“自分の居場所を守る”ための意味合いが強かったけど、少なくともここまで来られたから、まだやるべきことがたくさんある。これからもがんばっていく」
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▼ヘビー級 5分3R〇ホドリゴ・ナシメント・フェレイラ(259lbs/117.48kg)[2R 1分29秒 TKO] ※右アッパー×アラン・ボドウ(246lbs/111.58kg)
◆ホドリゴ・ナシメント・フェレイラ「チェイス・シャーマンを指名するのは2度目」
「(昨年)10月にアブダビで臨んだ前回の試合はきつかった。また勝てて、とても気分がいい。すぐにジムに戻って、フォートナイトを楽しみたいね。すぐにまた試合ができたらいいなと思う。今回の試合で何が起きたのかはよく分かっていない。こっちがダブルレッグを仕掛けたら、相手が倒れてしまって、どうしたんだろう? なんかあったのかな? 俺はよく分からない。試合を見てみないと。コーチたちはエルボーだって言っていた。俺の戦略は相手をテイクダウンし、床に寝かせてサブミッションを狙うことだったけど、自分なりのやり方を見つけてTKO勝ち。最高の気分だ。相手はパワーがあって、良いフックも持っている。驚かされたよ。すごくいいヤツだしね。すぐにまた新しい試合が組まれて彼が早く戻って来られるといいと思う。俺はただコーチの言うことを聞いていただけ。1Rを取られたと言われたから、前に行くしかなかった。ときには自分の実力を証明しないといけないけれど、俺はコーチの言うことに耳を傾け、前に進み、勝ちを手に入れた。チェイス・シャーマンを指名するのはこれが2度目。すごくファンなんだ。素晴らしいファイターだと思っている。ファンのみんなに良い試合を見せたい」
【中止】▼バンタム級 5分3R-マイルズ・ジョーンズ(135.5lbs/61.46kg)-アンデルソン・ドス・サントス(135.5lbs/61.46kg)※アンデウソン・ドス・サントスのコーナーから新型コロナウィルスの陽性反応のため中止