2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3~BLACK FIGHT~』(夜興行)の対戦カード発表記者会見が、7月5日(月)都内にて行われた。
メインイベントとして、KNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R延長1R、龍聖(TRY HARD GYM)vs INNOVATIONフェザー級4位・井上竜太(Hard Worker)の対戦が決定。
龍聖は小学1年生でキックボクシングを始め、HIROYAの指導を受けアマチュアで多くの経験を積んで2019年4月にプロデビュー(KO勝ち)。“HIROYAが送り込む刺客”として同年8月のREBELSに初参戦し、強打で2R53秒KO勝ち。その後もKOで連勝し、2020年12月のREBELSでは聖域統一フェザー級王者・光太郎ZLSに1Rわずか51秒でハイキックによるKO勝ち。6戦6勝全KO勝ちのパーフェクトレコードを更新していたが、前回3月大会で大脇武に判定勝ち。無敗記録は更新したものの初めてKOを逃してしまった。戦績は7勝(6KO)無敗。
井上は11戦無敗の記録を更新していたが、6月のシュートボクシングで手塚翔太に敗れ、初黒星を喫した。戦績は7勝(3KO)1敗4分。両者とも2001年生まれ同士の対決となった。
今回がKNOCK OUT初参戦となる井上は「いきなり強い選手と当たることができてモチベーションが上がっています。同年代なので勝って爪痕を残したい」と意気込み、これが約5カ月ぶりの試合となる龍聖は「圧倒してしっかり勝ちたい」とコメントした。
相手の印象を聞くと、井上は「スピードもパワーも技術もあって下手な王者より強いと思っているのでしっかり勝ちたい」と強敵との意識。対する龍聖は「まだちゃんと見てないです」とヘラヘラと答えたが、「レベルが違うと思うので相手がかわいそうになるくらいの試合がしたい」というほどの差を見せたいとした。
これを聞いた井上は「相手の距離にならないように自分の土俵で3Rフルに戦って、結果で分かると思います」と対抗意識を見せ、「龍聖選手はパンチがあると思いますが、自分も打たれ強く気持ちも強いのでそうそう倒れないと思う。そこも見て欲しいです」と簡単には倒されないと言い返した。
前回が判定勝ちで連続KO記録が途切れた龍聖は「別にいつもと変わらないですけれど、逃げなかったらすぐ終わると思っています」と言い、「試合は普通にしていきたいと思っている」とKOにはそこまでこだわっていないとする。しかし「KOは気持ちいいのでしたいですね」とニヤリ。
後楽園ホールではなく新宿FACEでの試合になったのは「嫌ですね。希望していた人とも相手が違うし」と苦笑した龍聖だが、「でもこの大会で俺がメインをやることに意味がある。求められているものがあると思うので、自分にしかできない試合をしたいですね」と期待には応えるとした。
一方、試合をするたびに奇抜な髪型にしてくるという井上は「次も奇抜にするのでそれも楽しみにしていてください」と言い、現在の豹柄に引っ掛けて「(龍聖を)豹みたいに喰ってやろうと思っています」と言い放った。
龍聖はその井上の豹柄ヘアーを見て「変な頭のヤツとよくやると思うけれど、モブキャラとしか思ってないですね」と、主役はあくまでも自分だとした。
そして、井上が「楽しんでもらえる盛り上がる試合をする」と宣言すれば、龍聖は「相手がかわいそうになるくらいの試合を見せたいと思っています。こんな時期ですが、何か刺激になったり、面白かったと思ってもらえる試合をするのでお楽しみに」と、何かを伝えられる試合をすると語った。